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コーカサス地方 (1)

2014/07

エレバン / アルメニア


古都エチミアジン

2014年の夏休みは、未訪問だった欧州の国を一気に塗りつぶすことにした。目指すは、複雑に民族が絡み合うコーカサス地方。まずは、キリスト教を世界で最初に国教とした国アルメニアを訪問。ビザは国境(空港)で簡単に取得できる。首都はエレバン。行かなければ聞かない地名。

モスクワ経由で、深夜2時に到着。空港のベンチに座って寝る。朝6時30分に起床し、タクシーに乗って、古都エチミアジンへと向かう。3000ドラム(800円)とタクシーは安い。首都エレバンに行くのも同じような距離。ホテルのチェックインまで観光するというわけ。6時50分。アルメニア正教の教会に到着。一応、世界遺産。でも古都といっても、教会以外は普通の旧共産主義国の画一的な街並みや住宅街が広がるので、観光として魅力的な街ではない。

早朝なので、散歩する人がちらほらいるぐらい。大聖堂は朝7時に門が開いた。大聖堂の中は撮影禁止。入口の美しいモザイク壁画を撮影。内部は厳かな雰囲気。

教会群の広い敷地内をぶらぶら。庭が手入れされています。

少し歩いて、スルブ・ガヤネ教会へ。門が閉ざさていたが警備員がいた。朝9時から開くらしい。時間は7時45分。待つのは長い。こっそり中に入れてもらう。ただし教会の中は入れなかった。

外国人観光客を顧客にするタクシー運転手に声をかけられる。時間もあるから、バスで首都エレバンへ移動するつもりだったが、このボロボロタクシーに乗ることにする。4000ドラム(1000円)なり。ちなみにアルメニア国内も案内するとのこと。地方の教会や山が良いらしい。グルジアへも100ドルで行くとのこと。途中に観光するのもOK。2人以上いたら貸切タクシーは有効だろう。


首都エレバン

腹が減ったので、地元のレストランをタクシー運転手に紹介してもらい、連れていってもらった。偶然にも予約していたホテルまで徒歩10分の位置。朝からレストランも営業しているので嬉しい。

大箱のレストランだが、料理はしっかり。メニューも多い。伝統料理が基本。値段も安かった。羊と豆のシチューを注文。イランの庶民食アゴーシュに似ている。隣国ですしね。ロシア風の黒パンも酸味が利いて、密度が濃く、美味しい。ヨーグルトも頼んで、合計1580ドラム(400円)。満足なり。

がっつり朝食を食べて、ホテルへ荷物を置きにいったら、9時40分と朝早いのに、部屋を使っていいとのこと。空港で一夜を過ごしたので、シャワーを浴びて一眠り。そして市内散歩へ。街には花屋さんが多かった。色鮮やかで心が和む。

ただし、店の多くは、半地下、半地上ばかり。途上国によく見られる建築様式。バーやレストラン、多くの店が階段なので車いすの私は入れない。

市内で目立つのは、カジノの看板。サッカーW杯に熱狂する理由の一つは、大きな賭けの対象だから。経済的に貧しいアルメニア。働かず一攫千金を狙う生気のない人々。被災地東北で、パチンコ屋が繁盛している光景が重なる。

エチアミジンは平らな街並みだったが、エレバンは坂の街。大きな川もあり渓谷もある。首都といっても小さいので、半日あれば十分歩いて観光もできる。メトロ(地下鉄)が走っているが、階段だけなので車いすの私は利用せず。

オペラ座。残念ながら、この夜に演目はなし。残念。旧ソ連の国は、オペラ、バレエ、クラシック音楽のレベルが高く、安価で鑑賞できるのでお薦めです。

通りの看板。左がアルメニア語。

よく観光案内にでてくる階段上公園とモニュメント。

世界中の屋外芸術作品として大人気、ボテロの彫刻がアルメニアにもありました。

アルメニア国立博物館。月曜で休館日だったので入れず。

首都エレバンで最も大きい、グレゴリー教会。坂の街。教会へも階段ですが、横にスロープあるので、アクセスできました。

新しいから、きちんとスロープ有り。嬉しいですね。

シンプルな石造りの教会です。

手がまっ黒になりながら、坂の街エレバンを車イスをこいで歩き倒した。夕食は、トルマというひき肉をブドウの葉でくるんだロールキャベツ。お米入り。ヨーグルトをかけて食べる。

BBQのモツ肉も頼んだが、こちらはイマイチ。パンがイラン風。


グルジアへ移動

エレバンで1泊して、翌日はマルシュルートカ(乗合ミニバス)でグルジアの首都トビリシへと移動。ホテルからバスターミナルまでは、市内タクシー。

バスターミナルでは、一瞬で該当のミニバスは見つかる。私は最後の方の客。出発直前だったので助手席はキープできなかったが、道路は良いので苦痛ではなし。8時10分にバスターミナルに到着。8時25分に出発。トイレ休憩などをはさみ、14時にトビリシへと到着した。国境を越えて、グルジアに入ると途端に道路の舗装が良くなり、幅も広くなった。家や建物もキレイになった。

アルメニア。正直なところ、見所は特にない。素朴な石造りの教会がたくさんあるけど、それだけ。アルメニア人のシンボルとされるアララト山(5137メートル)の眺めは素晴らしい。しかし今はトルコ領。アゼルバイジャンとも領土問題がある。山岳国で、空気が美しい。物価が安いので、のんびりするには良いでしょう。ただし冬は寒そうです。


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