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カメルーン旅行(2)

2015/02

ブヤ


バス移動

2日後の夜に、ドゥアラからの航空券があるが、ドゥアラはホテルが高いというので、ブヤという避暑地へ移動。朝からバスターミナルは大賑い。幾つものバス会社が1本の道に軒を連ね、道路は渋滞。乗客、売店、物売り、タクシー、バスが入り乱れる。

ドゥアラへ行くバス会社はとても多いが、ブヤへの直行便は限られる。教授のおかげでムサンゴという会社を発見。5000CFA=8ユーロ。7時30分に乗り込み。車いすの私は最初に優先乗車させてもらい、ドアに近い座席を確保。8時00分に出発予定が、結局は8時40分の出発。皆は外に出てお菓子や飲料を買いにいったりしていた。

 

ブヤには、14:40に到着。約6時間の旅。バスは座席も良くて快適だった。車窓は退屈。到着地は、カメルーン山という4095メートルの火山の麓であるが、山は全く見えない。悲しい。

バスの途中で、大声で携帯を話す男が乗り込んできた。変な英語を話している。乗務員も大声を注意するが無視。ガラ悪いなあ。

お腹が減ったので、バスターミナルの近くの食堂で遅いランチ。途中から同席になったのはナイジェリア人の4人組だった。これまたガラが悪い。店員には当然のように命令口調。仰け反って椅子に腰かけている。恰幅が良い。声がでかい。そうか、ナイジェリアの国境はすぐそこ。油田のあるポート・ハーコートも近い。

カメルーンは完全にフランス語圏。地元言語を使っていないのに驚いた。ど田舎は別だろうけど。でも、ブヤでは英語を話す人が多い。調べると現在のカメルーンの一部は英領だった。言葉が通じるからナイジェリア人も旅行に来るのかも。観光地といっても涼しいだけです。

2009年、3日間だけナイジェリア(比較的安全といわれる北部カノ)を訪問したことがある。2015年の今は、過激派ボコハラムが勢力を伸ばしており、怖いエリアでもある。

カノでは、信号や街灯がなく度胆を抜かれた。ごみ収集はなし。無法地帯。リアル北斗の拳。カメルーンは穏やかで攻撃的ではない感じがする。ナイジェリア人の金持ちは皆やくざに見える。弱肉強食。強いものだけが生き残る。

ところでブヤのホテルのテレビに日本のアニメチャンネルがあった。ドラゴンボールはもちろんのこと、北斗の拳もやっていた。ナイジェリア人も見ているのかなあ? ドラゴンボールは、魔人ブウが登場していて最終局面。マジンガーZ、進撃の巨人も放送されていた。日本ファンができるわ。それにしても20~30年前のアニメでも色あせないのは、すごいっす。


日曜日の散策

ホテルの朝食が5000CFA(8ユーロ)と高かったので、外で探す。山の町なので坂道が多い。お手伝いしようか?と車いすを押してくれる親切な若者もいた。長い坂を上がったところに、いい感じのホテルがあったのでそこに入る。朝食は1500CFA(2.5ユーロ)と書いてある。

大満足の朝食。野菜もいっぱい取れた。クレープが美味しい。オムレツもまあまあ。コーヒーは不味い。段差がなく、1階にも部屋がたくさんある、清潔、安い。昨日このホテルを見つけられたら良かったのに。

さて、街の散策。田舎なので交通量が少ない。走っている車の半分はタクシー。乗合で方向があえば、乗り込む市民の足。バスは長距離移動のみ。

キリスト教徒のいる地域で日曜日といえばミサ。アフリカ系の教会はゴスペルで賑やかだろうと入った。カメルーン、ナイジェリア、アメリカの旗が掲げられている。話は英語で。隣にフランス語の同時通訳。牧師の熱弁がすごい。宗教的恍惚もあるのだろう。感心して見つめる。そのまま最後は歌へ突入する。歌声や手拍子は迫力満点。牧師さんの重要な能力は歌唱力

 

そんなローテーションが何回か続いて、最後は寄付のお願い。いい暇つぶしができた。歌も最高だった。コンサートに参加したみたい。小さな教会だったが、とても楽しい。

町の外れに大きな教会があった。修復中。大人も子供も、みんなおめかしをして来ている。たくさん写真に取れたらいいんだろうけど、基本は勝手に人物写真をとると嫌がられる、怒られる。そりゃそうだ。写真家でもなく、図々しくもないので、撮りたいけど出来ない。遠くからパチリ。

路上の売店。果物は豊富です。店は段差が多いが、露天はバリアフリー。当たり前か。

焼肉は、小さい串1本が100CFA(約20円)。炭火で美味しい。でも東アフリカの方がもっと美味しい。チキンは500CFAとか、1000CFAとか、また違う料金。牛より高い。

おしゃれなカフェ、レストランを見つけた。段差もないので入れる。

多くの客がスムージーを注文しているので、私もお薦めのイチゴヨーグルトシェイクを注文。早めの夕食として、魚とチャーハン。

 

このカフェレストランのオーナー(だと思う)が美人だった。ダイナマイトボディ。笑顔もかわいい。素敵すぎるので記念写真をとってもらった。ありがとう。


ドゥアラへと移動

夜はサッカーアフリカ選手権の決勝を、ホテルのレストランで見る。コートジボワールが、ガーナをPK戦9-8で下すという激闘だった。延長戦もあったので長かった。コーラ500、コーヒー1000と注文したが、2000札で払うと、おつりの500がないと言う。明日に払うと。

翌日、朝はだらだら部屋で寝て、WIFIのあるレストランでインターネットをしながら早めの昼食。カメルーン国民食ンドレは、小魚の出汁がきいた卵とホウレンソウ。そしてヤム芋。美味しかった。

昨日の500を返してもらおうと思ったら、その店員はおらず、ホテルも知らぬ存ぜぬで、お金を返却しない。町では誰もが知る、そこそこ大きな有名なホテル。それがこのサービスかよ。。。

 

その仕返しとは言わないが、ホテルに衣類の洗濯を頼んでいて、その料金は支払わずチェックアウトした。料金請求はしてこなかったので、こちらからあえて触れなかった。無料だったかもしれないけど。

坂道を降りて、バスターミナルに到着。ドゥアラには、乗合バスで行く。1300CFAを請求された。本当は1000CFAだと推測。私はこれを、ぼったくりとは思わない。助手席に座れて、荷物も多い(車いす)から多めに支払うのは良し。

ドゥアラの西端、渋滞する橋の手前で乗客は降ろされる。そこからタクシーで空港へ。空港は、クーラーがなくて暑い。夕方の出発時間まで、ぼーっとする。

リーブル行き飛行機の搭乗手続き。ガボン、ビザがないことを指摘される。「空港でアライバルビザを取る、ヤウンデの大使館でそう言われた」と説明しても、ダメ!少なくとも招待状がいるらしい。そんなことなら事前に用意すべきだった。友達の友達がいるのに。完全に私の過ち。簡単にビザが取れると思ったら甘かった。ガボンに飛べない。

まずは、持っている航空券をキャンセルしないと。お金がパーになる。空港にあるカメルーン航空のオフィスは階段4つ。周りに声かけて担いでもらう。

リーブルビル行きをキャンセルして追加料金を払い、3日後のコンゴ共和国の首都ブラザビル行きに変更する。帰りの飛行機は、ブラザビル発のパリ行きなのだ。なんとしてでもブラザビルへ行かないと。ただこれもビザが無いのだよ。空港で乗換ビザが取れると信じての選択。

職員に携帯電話を借りて、ヤウンデの教授に連絡。カメルーン人の友人の友人が、リーブルビル空港にも迎えに来てもらうことになっていたが、お詫びのメールをフランスに送る。ゴメンナサイ。大失態です。。。


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