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東アフリカ 大地溝帯の旅 (2)

2011/12 - 2012/01

超お金持ち / カタール


乗り換え 19時間

年末年始の3週間におよぶ東アフリカ一人旅。選択したのは、カタール航空。アフリカへは中東経由で行けるようになったので便利。次々と就航都市も増加。乗継時間をわざと19時間にして、丸一日のドーハ市内観光へ。

2022年にサッカーW杯が開催される首都ドーハ。街は建設ラッシュ。空港も隣りに大きいのを建設中。観光するところが何もないとの噂もどうしてどうして、充分に楽しめました。

働いているのは外国人ばかり。公用語は英語。インド料理を筆頭に世界中の食あり。中東のシンガポールといった感じ。しかし、カタール人は働かない印象。関空からの機内、男性アテンダントが中東っぽい顔をしていたので、カタール出身か?と聞いたら、鼻で笑われた。

無愛想な入国管に、クレジットカードで、入国ビザ代100ディナール(約2000円)を支払い。到着ターミナルの観光案内所は、何も置いていなく、体のでっかいカタール人が延々と携帯でおしゃべりしていた。困ったのは、到着ターミナルに銀行が1つしかなく、キャッシュがないという理由で両替ができなかったこと。ATMはあるので、キャッシングすることはできたが、クレジットカードは必需品

タクシーで市内へ。旧市街で降りる。自動車社会なので歩いている人は少ない。カタール国旗を掲げる商店が多い。白とえんじ色。シンプルでケバケバしくなく、街並みにも馴染んでいる。商店が集まる建物があったので、入ると「携帯電話修理屋さん」があった。日本ではありませんねー。

旧市街の観光スポット「スーク・ワジーフ」の周辺は整備がされていた。道路や建物を補修してキレイに。ネオレトロ。高級ホテルや、しゃれたレストランなどが多数有り。昔ながらの商店、地元民が通う店に混じっていて、中東らしい雰囲気が楽しめる。

おしゃれに整備されたレストラン街。レバノン、イタリア、トルコ、エジプト、フランス、インド、中華、世界中の料理が楽しめます。

スーク・ワジーフの南側にある5つ星の高級ホテル Al Mirqab Boutique Hotel  とってもおしゃれで泊まってみたい。正面は階段だが、横手にスロープがありました。しかし、道路から歩道へは段差が10センチほど。道路と歩道には傾斜(カーブカット)がなく、車いすで上がれない。建物だけバリアフリーでも、線で動けなければ使えない。うーん残念。

 スーク・ワジーフを探索。土産物屋がたくさん。イスラム旧市街をプチ堪能。

朝10時になったので、歩いてイスラム芸術美術館へ移動。海岸沿いを歩く。 

2008年オープンの新しい建物。観光の目玉となりうる素晴らしい建物と所蔵品、景色。これは必見ですね! 収蔵品はカタールのものは、ほとんどなく(国土狭いし)、イランや中東のものが中心。

近代的な建築。イスラムなので装飾は質素で、左右対称。新しいのでもちろん完全バリアフリー。スロープ、リフト、トイレ、いずれもバッチリ。

この美術館から湾を超えてビジネス街の高層ビルが見えます。

美術館内のカフェ。インテリアも眺めも最高。ハイセンスな香り。料金も高いので見るだけ。

美術館からタクシーで、ベラージオという巨大ショッピングセンターへ移動。名前からして、イタリアン。エントランス正面もミラノのサッカースタジアム「サン・シーロ」そっくり。

 

モールの中は、世界中どこも同じですね。高い天井に雲の絵。ベネチアを模した運河あり。色んな外国人労働者が買物に来ていて、とても多国籍な空間。

スケートリンクがありました。室内遊園地もありました。砂漠の中にスケートリンク。ブルジョワの香り。

ベラージオの隣には、でっかいスポーツセンター。スタジアムオタクな私は早速見学に。カタールはアジア大会の開催などスポーツイベントの誘致が盛んです。

メインスタジアムの中に潜入。車いす席らしきものも発見。偶然にも、アラブ・ゲームスというアラブ圏のスポーツ大会が開催中。聖火が燃えていた。陸上競技は暑いので夜から始まります。

陸上スタジアムの見学を終えて、アリーナへ。色んな競技が行われていました。すごい設備です。確かにオリンピック誘致をするだけのインフラ整備が進んでいますね。

度肝を抜かれたのは、アリーナの中に人工芝のサッカー場があること。室内にフルコートですよ!冷房完備!まさに超お金持ち国。ちなみに、カタール国民は、結婚したら政府から家や車が貰えます。

アラブゲームズのフェンシングやレスリングを見学。ついでにアリーナの見取り図を撮影。砂漠の中に、涼しい室内運動施設。すごいものを作ります。電力が心配だけど。

まだまだ時間があるので、ショッピングセンターの高級映画館で「ミッション・インポッシブル3」を観賞。満席に近く繁盛していた。映画館で働くのはフィリピン人達。車いすで見れそうな席に案内してくれました。ちなみに空港のスペシャルアテンダント(介助が必要な人へのケア)で働く人達はパキスタン人とフィリピン人。出身国によってグループを作り、雇用がされています。仕事仲間でのコミュニケーションは母国語。

市内観光を終え、夕食を食べてから再び空港へ。車いすトイレもあるので安心です。

ついでに、ドーハのバリアフリー情報。旧市街の中級ホテル。スロープがありました。ドバイほどではないにしろ、バリアフリーは配慮されており、整備がされていました。これからに期待ですね。


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