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ユーロ高にビックリ! (2)

2007/08 - 2007/09

つり銭ごまかし / 北マケドニア


首都スコピエ

ギリシャの首都アテネから、北部のテッサロニキへ夜行寝台列車で移動。最下段のベッドでドアに近い部屋を予約したが、狭い、古い、低いの三重苦。テッサロニキ駅は階段ホームのため、ホーム端よりぐるっと廻って、貨物用出入口を使って乗降。電車も段差が高いため、周りの乗客に声をかけて担いでもらった。

早朝のテッサロニキ駅で、3時間の暇つぶし。窓口が開いたので、マケドニアの首都スコピエを通る国際列車の切符を購入し、そのまま出発。アテネ → テッサロニキ 28ユーロ(寝台車)、テッサロニキ → スコピエ 11ユーロ。

国際列車は自由席。コンパートメントに適当に座る。車いすは畳んで収納。空いていたので横になった。この列車は通路の幅が広かったが、寝台車などでは通路がせまく車いすでは苦労することがある。

  

北マケドニア(旧マケドニア)の国境。入国手続きに少々時間がかかる。通常は、降りての審査となるが、車いすなため、車内にとどまることが許された。マケドニアに入ると景色は一変。山岳地帯に突入。畑仕事をする人々がちらほら。のどかな農村風景。川沿いの渓谷を列車は走るため、車窓は美しく退屈しなかった。

・・・・・

北マケドニアの首都スコピエ駅に到着。貨物用エレベーターがあったので、それを使わせてもらって外へ。腹ごしらえに、駅に隣接するバスターミナルのサンドウィッチ屋台へ。羊ハンバーグに、フライドポテトをはさんで、ケチャップ&マヨたっぷりで巨大。味よりボリューム重視。

サンドウィッチの値段は、10ディナール(280円)と高かった。 本当は、5ディナール(140円)だと思う。なぜなら、10ディナールの値段表記は見当たらないから。マケドニア語の値段表が横に書いてあるのに、平気でつり銭をごまかすとは見上げた根性。値段確認せずに注文した私のミス。苦情を言わず、チップだと思って諦めた。

さて、ホテルを探してチェックイン。値段を確認し、支払ったのだが、お釣りが30ディナール(800円)足りない。しつこく言っても無視されたが、怒って主張すると、ようやくきちんと返す。呆れてしまった。

首都といっても小さな街。観光するところも何もない。橋を渡って旧市街へ。マケドニアは旧ユーゴスラビア、ムスリム(イスラム教徒)の多い国。市場のある旧市街は、スラブ人の中のイスラムコミュニティの雰囲気。欧州にあるトルコといった風情。 

スコピエ中心部で最も高級なホテル「ホリデイイン」。米国資本なのに、入口が階段だけでバリアフリーでないなあと思っていたら、横に簡易リフトが。後付けなのでしょう。使われているのかも疑問。マケドニアで唯一見たバリアフリー設備でした。

中心部のショッピングビルに、インターネットカフェがあった。客は誰もおらず閑散。1時間 90ディナールと、レジの横に値段が書いてあるのに、100ディナール支払ったら、そのまま無視。受付のお姉さんに 「ヘイ! 10ディナール バック!」と、大きく主張。ここに値段書いているでしょと指差して、ようやく、お釣りの10ディナールをくれた。つり銭をごまかしていることを全く悪いことと思っていない。

北マケドニア。1泊2日の短い滞在で、お金を支払い、お釣りをもらう場面が3回あった。そのいずれも釣り銭をごまかしてきた。あからさまな悪意。信用できない。政治に翻弄され、苦難の歴史、様々な民族や宗教の紛争、人々の猜疑心が強い地域なのだろうか。マケドニアは観光で観るべきところも少なく、私の訪問国ランキングで、最下位となりました。


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