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中国南部・タイ旅行(2)

2016/07

厦門(アモイ) / 福建省 中国


新幹線での移動

福州のホテルから、新幹線の駅である福州南駅へは、タクシーで移動。2日前にも訪れているので知っていたが、車の乗降は駅の2階。出発ロビーのみだけであった。券売所は駅の1階にあるのだが、タクシーは行けなかった。VIPのみ。バスターミナルは1階の別の場所。

駅構内に一応エレベーターはあるが(施錠)、切符がないと駅の中に入れない。セキュリティチェックで揉めていると、若い係員が、「自分が階段を降りて、私の代わりにチケットを買ってくる」と言う。中国にも、もちろん親切な人がいる。

スマートフォンが普及する中国(生産国)では、新幹線の切符もネット予約が基本。クーポン(割引券)も多い。ちょうど夏休みが始まる7月1日もあってか、空きが少なく、3時間後の新幹線を買ってくれた。それにしても想像以上に、便数が多い。福州と厦門だけを結ぶ日本でいうと「こだま」も多い。早くにホテルを出て、9時過ぎに駅に到着したが、切符は12時32分発。到着は14時00分なので、90分の旅。

買えただけ良し。価格は72元(1100円)。大阪と名古屋ぐらいの距離だけど、激安価格。中国はタクシーの値段も安い。ホテルも安い。一方で、物の価格は日本とそんなに変わらない。

福州南駅(新幹線の駅)には、ホームが12個もあった。度胆を抜かれる。地方都市なのにこの規模。スケールの大きい中国。各ホームにエレベーターはあるが、施錠されており、一般には使うことができず、職員の同行が必要。

エレベーターを使うためには、駅員の案内が必要。依頼して書類にサインして、広い駅舎で待つ。過去の鉄道利用では駅員が介助することは一度もなかったので感動。もっと気軽に使えればいいけど、介助システムができたのは進歩。今後は変わってくるでしょう。

車両のドア幅は60センチぐらい。日本と同じで狭いが、私の車いすは通る。1等車は大きなドア幅なので、今度は1等車に座ろうかと思う。他のプラットホームには新型車両なのか、全てが幅広ドアの車両もあった。どの車両も広いのが一番いい。

さて、新幹線の車内の通路は日本より広く、私の車いすは通るので、座席に移りたいが完全に満席。若者たちと一緒にデッキでたたずむ。以前にも中国で新幹線に乗ったが、やはり車いす席はない模様。

新幹線の到着する、厦門北駅。駅員が待っており、ホームのエレベーターを使わせてくれた。でも出口の1階にはいけず、なぜか乗場の2階への移動。

空港のターミナルのように巨大な駅。人が多い。新しいので、設備もトイレもキレイ。車いす対応トイレもあったが、鍵はかかっておらず使用することはできたが、内側から鍵を掛けることも出来なかった。

厦門北駅の2階待合室から外に出るのは動物園出口みたいな回転扉。係員に別の扉を開けてもらう。タクシー乗り場は1階なので、送迎で着いたタクシーを拾って市内へと移動した。

厦門北駅から、厦門駅やコロンス島へのフェリー乗り場、市内繁華街などBRTが走っている。バス・ラピッド・トランジット。最初は高速道路を走るが、市内中心部では専用高架道路になる。素晴らしい交通システムも、バリアフリーの概念はないので、残念ながら駅には階段しかなかったので、私は乗れなかった。タクシー代が安いから良いけど、市内移動も公共交通を利用したい。

新幹線駅と高速道路は直結。市内中心部をぶち抜くトンネルも有り。米国のようにハイウェイが網羅されていた。信号2回だけでホテルへ到着。すばらしい都市計画。インフラだけ見ると、もはや中国は、先進国である。車窓からは中国らしからぬ美しい港町の風景。観光都市だけあって、ゴミも少なく、花や木々が植えられていた。


地図が違う

ホテルにチェックインして、夕方は、2日後に移動する潮州へのバスチケット購入をしにいく。日本から、グーグルマップを印刷して持参したが、住所位置が滅茶苦茶で困った。長距離バスターミナルが、500メートル以上ずれており、探すのに難儀した。1時間以上かかった。通りで歩く人や、店舗の従業員に尋ねながら、やっと見つかった。

地図が滅茶苦茶なのは、中国ではグーグルが使えないから。フェイスブックも使えない。イランでは、逆に、ヤフーが使えなかった。世界は色々ある。

一方で、スマートフォンの普及率は非常に高い。街を歩く人の皆が持っている。生産地なので、世界で一番安くで購入できるのも理由だろう。アプリや検索サイトなどは、日本とは違う、中国版のものがあるのだろう。それなら迷子にならない。情報規制もある国で、スマホ中毒が異常な若者も多く、心配にもなった。

さて、新しいバスターミナル。エレベーター有り。車いすトイレも有りで感動する。問題なく、2日後の「厦門-潮州」ぼ長距離バスチケットを購入。89元と新幹線と変わらない値段。ただしバスが発着するのは別のターミナルなので注意してねと念を押される。 

夕食は、厦門駅前にある大きなショッピングセンターのレストラン。ウイグル族の料理。羊肉は私の好物。日本よりも物欲が強い中国。店は繁盛しているし、活気もあるし、お洒落な店も本当に多い。


厦門(アモイ) 1日市内観光

宿泊した中級ホテルには朝ごはんはついていないので、近所の食堂へ。中国はどこでもレストランがあるので、食べることには全く困らない。お粥、ピータン、ニラ餅、魚を注文。

厦門駅前にあるホテルから、島への舟乗り場へは、散歩しながら歩いていった。3キロぐらい。1時間。舟乗り場に着いたら、乗場にスロープがあったので安心。

チケットを買って乗り場で待つ。ところが船へと乗り込むスロープが小さく、「車いすではダメ!」と静止される。そんなの不条理。乗るからと強引に船員に車いすを担いでもらって、船に乗りこむ。

乗客は全員、船内の座席に座るが、階段があるので、甲板に居させてもらう。船から眺める厦門市内の景色。

コロンス島へは、5分ぐらいですぐ着くと思ったら、島の北側を周り始めた。島の裏側に行く船に乗ったかと不安がよぎる。そして島を通りすぎていった。。。

行きたかったコロンス島ではなく、中国側対岸の河口の南にある街「しょうしゅう」の港に到着してしまった。港があるだけで、乗客のほぼ全員がバスに乗り替えて移動する。どおりで、14元(200円)の運賃は高いなあと思ってた。往復かなと勝手に納得してたけど、自分の間違い。フェリーターミナルは幾つかあり、観光用コロンス島行きフェリーは別のところにあった。正確な地図を持ってなかったこと(グーグルマップだけ印刷)、中国語がわからないので、失敗した。

レストランや売店もない、ただのバスターミナルしかない港の到着地。何もすることないので、とんぼ帰りで、厦門へと戻る。この船から、十分に景色は楽しめたので、コロンス島へ渡ることは止めた。どうせ丘に登ったり、砂浜で遊んだり、車いすではできないから。

厦門に戻ってからのランチは、値段の安そうな食堂にて、名物料理を注文する。牡蠣の卵焼き、五香巻、海鮮ラーメン。台湾料理にそっくり。台湾は対岸だもんね。互いに影響。もっと良いレストランに入りたかったけど、お一人様なので手軽に。一人旅の欠点は、食事です。

海岸部から、また根性で1時間以上歩いて、観光名所のお寺「南普蛇寺」へ。

お寺の中は階段ばかりだった。本堂などへ、どこかに周りこんで入る道があるかもしれないが、暑いし疲れたらので、素通りで終了。無理をしてまで、観光したいとは思わない。

タクシーでホテルへ戻って、足浴屋(フットマッサージ)を探す。でも、2階にある店ばかり。1階にある店をみつけるのは大変だったが、苦労の甲斐あって、地元の店で30元(450円)と安くて、繁盛する人気店をみつけた。

おしゃれホテルにあったマッサージ屋さんは、600元(9000円)。お金持ちもいる中国。たまに驚くような高価な商品やサービスがある。日本のバブル期みたい。足浴をして、疲れもとれたら、レストランで夕食。入ってからわかったのは、ベジタリアンのレストランだった。ブッフェで食べ放題のスタイル。種類も豊富。味も美味しい。旅行中は野菜不足になりがちなので、この機会に、野菜を食べまくる。 

料金は、30元(450円)だったかな。支払っていないので覚えていない。無料でいいよと、なぜかサービスしてくれた。運営が教会か、慈善団体のようで、商売のこと考えてないのかも。野菜専門のブッフェレストラン。日本でも流行ると思うが、採算が取れないかな。

朝から夜まで、1日ずっと厦門市内を歩いた。歩道が悪かったり、自動車がその歩道に駐車していたりするので、多くは車道を歩いたが、マナーの悪い中国では問題ない。ウィンカーは出さない、左右から自由に追い越し、車線も無視と運転マナーの悪い中国だが、歩行者も堂々と歩けば、自動車からよけてくれたりする。それでも青信号で横断歩道を渡っていると、車にひかれかけた。気を付けないと。。。


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