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150ヶ国目は、イラク訪問(1)

2016/03

バリアフリーに変わったイスタンブール / トルコ


公共交通の充実

イスタンブールの訪問は、大学4年生のときの1996年以来、20年振り。日本がその間に公共交通がバリアフリー化されたように、トルコも変化していた。いつのまにか、空港から市内へメトロが開通していたが、バリアフリーだろうと思って突撃。

切符を買おうとしたが、よくわからないシステム。非接触カードを売るおじさんがいたので、尋ねてみると、車いすは別ゲートで、無料で使えると思うよとの返事。

通常改札は、車いすが通れる幅ではないので、端にあるゲートから構内に入る。チケットを通さない。大きな荷物のある人、ベビーカーもこちら。お金を払いたいけど、払えない。無賃乗車でここを通る人もいる。警備員がいることもあるが、市民のモラルに委ねられている。

駅のホーム。ホームと車両の隙間、段差がほとんどない。素晴らしい!世界中のメトロ(地下鉄)が、こうなっているのに、日本だけ段差が残ったりする。

トラムとの乗換駅。度胆を抜かれた。ホームが隣接されていて、上下移動なく乗り替えができる。専門用語でいると「シームレス」。とても便利。

ホーム横のスロープを降りたら、トラムの駅。中心部を走るトラムは、輸送人数は少ないが、本数が多く、1分毎に車両が来る。もちろん完全バリアフリー。

ホテルの前にあるトラム駅。こちらも車いすは無料ゲートです。


世界遺産の城壁

朝にも関わらずチェックインさせてくれたホテルで、横になって休息。昼過ぎになって、ホテル周辺を散策。まずは腹ごしらえ。素敵な地元食堂(ロカンタ)を見つける。

指差しで注文できるので簡単。豆のスープと、ケフタ(ハンバーグ)を注文。スープはこの半分で良いのだけれど、量が多い。ハンバーグは1つに減らしてもらった。サラダはこの食堂の付け合わせ。テーブルのパンは食べ放題。飲み物なし。食後にチャイをつけて、全部で12リラ(480円)でした。日本の半額ぐらいの感覚。

羊のハンバーグ。香辛料と共に、お米が入っていました。本場のロールキャベツも、お米が入りますが、それと似ていますね。美味しいですよ。トルコは飯が美味しいので、旅が楽しくなります。疲れません。

イスタンブールは、たくさんの立派なモスクがあります。中を覗きましたが、残念ながら階段で内部には入れず。お祈りに来たり、昼寝したりする人がいました。

地元民がたくさん住むエリアです。バスターミナルがありました。ノンステップバス。車両も長くてスペースたっぷり。これなら車いすでも乗れますね。

ホテルは中心部から外れたところ。ちょうど街の城壁があるところでした。この城壁は世界遺産。歴史あるイスタンブール。半島のように突き出た地形。欧州からの敵から守る立派な長い城壁です。

城壁沿いに、路面電車が走っていました。駅にスロープがあり、バリアフリー。路線図にも、車いすマークが書かれ、9割の駅がバリアフリーとの表示。素晴らしい!

こちらの路面電車は、古いままのようです。高さがあります。しかし、駅のホームをかさ上げすることで、段差を解消。車いすやベビーカー、お年寄りに優しいものに!

路面電車なので、踏切はありません。信号はついていますが、自己責任で横断します。その歩道も段差解消。日本だと、安全だどうだで、実現は難しいのですかね。ホームが地上で簡単に乗れて便利なトラム。


イスタンブール1日市内観光へ

ホテルの朝飯が高いので、近所を散策して、パン屋(ピザ屋)さんに入る。

トルコ定番のチャイ(紅茶)と共に。パンは、ミンチ、ほうれん草、チーズの3種類。ほうれん草を選択。チャイが1リラ(40円)、パンが2リラ(80円)。安いですねー。

80円の焼きたてピザ。作り立て、焼きたて、味も抜群。コストパフォーマンスが良すぎます。家の近所にあれば、毎日通うことになるだろう店。こんな店が日本にも欲しいなあ~

バリアフリーなトラムに乗って、グランドバザールへ。とても大きいです。イスタンブールの街自体が坂道が多く、こちらも傾斜があります。

車いすマークのついた、トイレを発見。行ってみることにします。

公衆トイレでした。左にある黒と黄色の縦縞扉が、車いす対応のもの。単純に洋式トイレなのかも。

狭いですが、手動車いすなら、入ります。手すりもあります。有料だけあって綺麗です。使用料1リラ(40円)を払っているので、ゆっくり落ち着いて、大きなトイレをさせてもらいました。中から鍵はかかりませんでしたが(笑)、管理人さんがいるので問題なし。完璧ではないけど、バリアフリートイレがあることに驚きと感謝。

グランドバザールは一番高い位置にあるので、他への移動は下り道。ブルーモスクを見に行きます。20年前の記憶をたどりながら、歩いて移動。

ブルーモスク周辺は、整備されており、綺麗になっていました。自動車も通行禁止に。トラムが走ったこともあり、街の中心部に自動車がありません。だから快適にどこでも歩けます。

20年前に宿泊したホテルは、ブルーモスクの前にありました。探してみると、まだありました。ホテルで朝飯を食べているときに、日本人学生3名と出会い、一緒にレンタカーして、カッパドキア、アンカラなどを廻った思い出。レンタカーでイスタンブールも運転した私。


ブルーモスク

20年前は、車いすでは中に入れなかったブルーモスク。それも昔の話か。車いすマークがついてある入口をすぐ発見。バリアフリーになっており、こちらの入口から入ります。

傾斜が少し急ですが、スロープも完備。有り難い。

靴を脱いで中に入ります。段差の部分は、係員が手慣れたように、簡易スロープを設置してくれました。

車いすのタイヤで、絨毯が汚れないように、透明のセロハンテープで車輪をぐるぐるとします。前輪キャスターもテープでがっちり。とにもかくにも、車いすのまま土足厳禁のところに入れるのは有り難い。雑巾で拭く、布製のカバーをかけるなどの対応は経験したことがありますが、テープは初めて。色んな方法があるものです。世界は広い。面白いアイデアです。

ちょっと休憩。の屋台です。日本の丹波栗の方がずっとずっと甘くて香ばしいですが、こちらもまあ、美味しいです。小さな袋が、1リラ(40円)と安いから文句はダメですね。

続いて、アヤソフィヤ。入口にはスロープ設置。車いすトイレもあるとの表示。チケットを買おうとすると、無料でいいよと入れてくれました。

アヤソフィアの売店。ジュース屋台。オレンジ、ザクロの絞りたてが飲めます。

内部へのメインエントランス。スロープがあり、車いすでも楽ちん。

歴史ある建物。バリアフリーでないところも、もちろんありますが、景観保存のため仕方ないこと。

大きなドーム。もともとは東ローマ帝国のキリスト教の大聖堂。だからイエス・キリストも描かれています。街が、コンスタンティノープルと呼ばれていた時代。後にイスラム支配となり、モスクへの改築。キリスト教、イスラム教が、もともとは同じだった。系統が同じであるというのがわかる場所。

続いて、トプカプ宮殿へ。坂道を上っていきます。20年前も訪問しましたが、こんなに坂だったけ?と記憶が曖昧。

博物館エリアに入る、挨拶の門。

刀剣、宝石、装飾品、武具などが各展示室に並べられている。昔は違う場所にあったような気がする。もっと広くて雑然と並べれていたような。学校の遠足や郊外学習で大勢の生徒達が来ていました。

素晴らしい陶磁器をたくさん見たことが強く印象に残っていたが、今回はそれは見れなかった。ドイツのマイセンや、中国の青磁器などがあり、東西文明の交差点だったんだなあと思ったのが、20年前。

偶然に入ったハーレム。迷路のような構造も、バリアフリー。最後は階段で来た道を戻らなければならないが、車いすでも見ることができる! めっちゃ面白いです。

むりやりにスロープをつけてくれるところもあります。有り難い。ハーレムは奥にあり、別料金ってこともあってか、団体客がいなかった。人が少なくて、ゆっくり見れました。


ガラタ橋

20年前は訪れなかった場所。ホテルに戻るのに坂道だったから。今はバリアフリーのトラムで移動可能。勘違いしやすいのですが、この海峡は、アジアと欧州の分岐点ではありません。もっと大きな海峡があり、そちらが東西大陸の分かれ目。

ガラタ橋に来たら、名物の鯖(サバ)サンド。海沿いに屋台が並び、魚を焼く煙で賑やかだと思ったら、屋台がない!売店に、「フィッシュ・サンド」と看板があり、美味しそうじゃないけど、1件しかなかったので買うことにした。

昼食サバサンド。8リラ(320円)。イマイチでした。サバに脂が乗っていない。皮もないのも理由かな。塩味も利いていない。骨がとられているので、なんだか身もパサパサ。サラダもイマイチ。案の定、観光客以外は食べてません。

東西の分岐点、ボスポラス海峡を渡るフェリー乗り場。こちらでも売店でサバサンドを販売。6リラでした。80円安い。観光客が少ない場所。ここで食べたら良かった。

フェリー乗り場のトラム駅。ここが終点。駅のデザインが格好いい。

ボスポラス海峡を望む場所に、イスタンブール現代美術館。こんな施設ができるとは、トルコも豊かになったんだなあと。美術好きな人には、お薦めの場所。

展示物も多く、多岐にわたり、面白いです。

美術館の入場料。トルコ在住の障害者は無料だけど、外国人は有料なんですが、無料で入れてくれました。そのお礼といっては何だけど、併設のカフェレストランで、お茶をすることに。ボスポラス海峡、金角湾、王宮が眺められる、とても景色の良いところ。サービスも一流。

トルコ・コーヒーと、伝統スイーツ(米を甘く似たプリン)。この店はお洒落で、高級なので、これで1000円。ちょうど入場料のお金を消費。

1日観光を終えて、夕食は、昨日ランチで食べた食堂へ。いつもお客さんで賑わっています。

ラビオリ(ミニ餃子)にヨーグルトソースをかけたもの。ロシアのピルミニですね。量が多いので半分だけ食べた。羊の煮物と、手羽先。どれも美味しいです。

出来合いの食堂なので、注文してすぐに出てきます。一人だと黙々と食べるのみ。食事が10分ちょっとで終わってしまう。回転が速いから安いのもあるでしょうが、そこは寂しいところ。


感想

公共交通のバリアフリーが素晴らしいイスタンブール。考えると東京と2020年の五輪開催を競った街。もしかしたら、オリンピック、パラリンピックが開かれていたかもしれない。

食べ物も美味しい、インフラも整うが、問題なのは、人々のマナー。運転の粗さ、交通マナーの悪さが目についた。トラムの線路を、救急車、パトカーが通るのは納得できるが、悪いドライバーも入ってきたりする。幅広の車いす出口を、不正利用でただ乗りのために通過する人も目立っていた。


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