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アドリア海一周ドライブ(6)

2014/04

ショコダル&ドゥラス / アルバニア


アルバニア

モンテネグロの首都ポドリツァを通り、アルバニアへ。ところが、アルバニアへの道案内の看板がなく不親切。仲が悪いのか?住宅街や、狭い田舎道を通ったりして、南を目指したら、ようやく国境へと続く何もない道路となった。

今回一番心配していたのは、アルバニアへの入国。そもそもレンタカーで入れるのか? ネットでも情報が拾えなかった。結果は、保険さえ加入すれば問題なし。50ユーロと高いけど、ボスニアやモンテネグロと同じ理屈。

アルバニアは欧州最貧国。ねずみ溝で国家崩壊。そんな悪いイメージを持っていた。ところが全然まともだった。投資もされているし、道路もそれなりにきれい。でも、マナーは悪い。運転も一番ひどい。人々の愛想は悪い。

そんなアルバニアも、アフリカと比べると、貧困とは微塵にも感じなかった。旅行も運転も快適そのもの。私が世界中の色んな国を訪問して、タフになったのかも。ちなみに134ヶ国目。

遅めの昼食は、道路沿いのレストラン。メニューは無し。炭火焼肉とサラダのみ。味付けは塩のみ。肉が持つ本来の味を楽しむ。

1人前500グラムはあろうか、かぶりついた。美味しさの秘密は、肉を熟成していて旨みがあること。香ばしかった。肉好きの私は至極の時。生涯で一番の豚肉の味。単品勝負の店は最高っす!お腹いっぱいになったので、夕食は抜きにしました。気休めだけどカロリーコントロール。

食べたときは、子豚だと思ったが、アルバニアはイスラム。豚は食べないのに不思議に思う。キリスト教徒しか来ない店なのかもしれない。それとも山羊なのか? 結局、真相はわからず。

※ ウィキュペディアによると、イスラムの割合は40~80%と、データソースによってかなり違う。  またムスリムであったとしても世俗化され、お酒は飲む、豚肉も食べる人が多いらしい。ほんまかいな?

付け合わせで、サラダも注文しました。オリーブは産地ですね。野菜は酢漬けで塩辛い。


フェリー

アルバニアには宿泊をしないで、夜行フェリーで南イタリアのバーリに向かう。アドリア海を渡るのだ。

無事にフェリー乗り場に到着。チケットを買おうとすると、クレジットカードが使えないことに唖然とした。ターミナルにATMもない。金融システムが信用できないのか? ちなみに支払はユーロでOK。昼食もユーロで支払ったので、現地通貨を持っていかなった。両替もしなかった。

国際線のフェリーターミナル。バリアフリーだった。歩道橋は段差のない長いスロープ。ターミナルには車いすトイレもあった。ただし施錠されているので売店で鍵をもらう。

船にはエレベーター有り。船内にも車いすトイレもあったがやっぱり施錠されていた。開けてもらおうとしても、壊れているとのことで利用できなかった。途上国によくある話。

チケット購入のとき、あえて個室は取らなかった。日本のように、2等で雑魚寝をしたらいいと思った。ところが、2等自由には椅子しかない。これでは横になって寝れないではないか!慌てて個室を希望するが、出航するまでは手配できないらしい。仕方なくロビーで時間をつぶす。

23時の出港時間は、トラックの積み込みに時間を要し大幅に遅延していた。40分遅れで出航。疲れた表情で待っていると、いきなり船員に声をかけられ、部屋に連れていかれた。そこは、車いす対応の部屋だった。幅広ドアには段差なし。ベッドが4つ。720号室。トイレ・シャワーも車いすで入れるが、水は出なかった。副キャプテンからの招待なので、無料で使っていいよって。

初めから、この部屋の存在を知っていたら予約したのに。情報開示してくれたり、切符売場で教えてくれたらいいのに。利用者がいなくて使われていないのでしょう。バリアフリー設備をとりあえずは作っても、利用されていない典型例。そんなことは気にしても仕方なし。3人ともベッドに横になり、すぐに爆睡した。

翌朝。南イタリアのバーリに到着。イタリア半島のアキレス健の辺りです。フェリーは全く揺れがなく、とても快適だった。地中海は内海なので、波の高い日本海や太平洋とは違いますね。


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