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アドリア海一周ドライブ(1)

2014/04

ベネチア / イタリア


20年振りのベネチア(ヴェネツィア)

北イタリアのヴィチェンツア(ベニスとベローナの間)で、観光フェアのイベントがあった。テーマの一つが、アクセシブル・ツーリズム(観光バリアフリー)。主催者が友人なこともあって、2日間参加することにした。

一緒に、仲の良い夫婦を誘いレンタカーして旅行することに。会議は私だけ参加だが、ヴィチェンツアに行く前にベネチア観光へ。

ベネチア空港に深夜到着。ホテルは空港の近く。ベネチアの対岸。安いから。翌朝、ホテルの前に出ると、LRT(路面電車)が走っていた。鉄道より気軽に利用できる。訪問時はベネチアまで開通してなかったが、2014年内に完成しているだろう。完全バリアフリーの交通。

レンタカーでベネチアへ。高い駐車料金を払って観光へ。車いす利用者の駐車スペースがバスターミナルの横にあるのだが、外国人の私は駐車許可証を持っていないので、駐車違反となるため、停めることができなかった。仕方ない。次回訪問があるなら、そのときは絶対LRTを利用する。

ベネチアの交通は船。すべての船は完全バリアフリーで車いすでの利用は全く問題なし。20年前に来た時も、船に乗れた。島々を結ぶ橋は階段ばかりなので、船をうまく利用して動くのが重要。

運河を船が進みます。20年前は切符を買わず、無料で乗せてもらっていたが、改札がある乗り場も増え、今回は切符が必要。

鉄道駅のある舟乗り場。海なので干満がありますが、乗り場は浮き島なので問題なし。

少し曇り空。ベネチアは街全体が美術館です。

大運河を抜け、サンマルコ広場へ到着。

素晴らしいレリーフのある教会。かつての栄華を誇ったベネチア。お金と文化の集積地。

サンマルコ寺院の入口は階段あり。左奥にスロープがあり、車いすはそこから入れる。この入口は地元民が礼拝用に出入りする場所でもある。ちなみに教会の中は撮影禁止。

ベネチア観光、最大の目玉は、散策だと思う。迷路のような街。自動車、自転車がいない街。迷子になるのも楽しい。ただし運河をゴンドラや船が通るため、橋がすべて階段なので、車いすで橋が渡れない。

車いすでの散策は、大きな島のみ。サンマルコ広場周辺と、アカデミア周辺が良いでしょう。

通常の旅行者は、船でサンマルコ広場に来て、そこから歩いて駅やバス乗り場に戻るのが良いと思います。車いすの場合はそれができないので、また同じ道を船で戻ることになります。

サンマルコ広場の舟乗り場。車いすでも通れる広い改札。

船員さんは親切です。さりげなくすっと手助けしてくれます。

アカデミアで降りて、静かな島を散策。

橋の階段にスロープがありました。仮設なのか常設なのか、わかりません。これで散歩がたくさんできるようになりました。嬉しい!

どの場所も絵になるベネチアです。

舟に乗って、バス乗り場へと戻ります。大運河。

一番大きなリアルト橋。階段ですので、車いすは通れないため、眺めるのみ。これをバリアフリーにすることはできません。

駅の売店で、ピザをつまむ。美味しく野菜たっぷり。

ベネチア駅に停まっていた特急列車。ベネチアンカラー。車いすで乗れる車両もありそう(推測)。

こちらは近郊列車。段差のない新型車両。ホームも高くなっていました。車いすでも乗れそう。バリアフリー化は少しずつ進んでいるようです。


夕食

ベネチアでのランチは高い、観光地で美味しくないと言われるので、軽く済ませて、ホテルの近くの大衆レストランで夕食。海鮮料理。前菜に、海鮮盛り合わせを頼んだら、皿の大きいこと。これでお腹いっぱいになる。

パスタは2品を注文。これも量が半端ない。麺は200グラムほどのボリューム。美味しいけどエビの1皿で良かった。

メインに、マグロと魚バーベキュー+野菜を注文したが、明らかに食べれない。地元民も、1皿で食べる店だったことを、ここで知る。注文しすぎて大失敗。反省。テーブルワインを入れて、3人で105ユーロ。この値段を出すなら、少量で美味しいものを食べるべきだった。

翌朝。ホテルの駐車場で、借りていたレンタカーを撮影。アウディの高級車です。新車でした。私が最初の客。ミディアムクラスを予約していたのですが、オートマチック車が非常に少ないので、該当クラスの車がなくて、アップグレードしてくれたのでしょう。もちろん無料。あまりに良い車だと盗難の心配とかもあるので、ボロい車で良いので、嬉しいやら、悲しいやら。


国際会議

ヴィチェンツァでの国際会議。仕事は2日間。新しい展示会場。

会場の様子。観光関連のブースが並びます。すっきりした会場は流石イタリア。なんか日本より明るくお洒落な感じがする。

観光バリアフリーの表示事例。ピクトグラム(絵文字)で、色んなニーズを満たしているか示しています。日本と微妙に違う表現や、絵の丸みがかわいいです。

トイレの文字盤。デザイン性が優先されていますね。

障害のある人のレジャーを手助けするNPOのブース。スキー、スノーボードの道具など。残念ながらフランス製。でもスキー場などで対応はしているとのこと。いつかイタリアのドロミテでスキーをしたいので、夢を実現するために情報収集。

バリアフリーツアーを企画する旅行社と、イタリアなど現地受け入れするランドオペレーターが集った。スペイン、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカ、ブラジル、ロシア、デンマーク、クロアチア、などなど。

会議参加者は、展示会場の2階で一緒にランチとディナー。懇親も兼ねる。いわゆるブッフェなのだが、私の人生で最も美味しいブッフェだった。裏に厨房があり作り立て。食の国イタリア。美味しすぎます。

ケーキも何種類かあった。店名が書いてあるので、ケーキ屋さんから届けられている。チョコとムース。かなり美味しい。

2日目は、シンポジウム。車いすの友人ロベルトは、司会進行。

居眠りしているところを撮られました(笑)。休憩時間ですので、ご安心を(笑)。皆さんよくしゃべるし、制限時間は守らないし、開始時間も30分は遅れるし、長かったです。

シンポジウム終了後の、立ち食い懇親会。日本の立食とは違い、格段にフィンガーフードが美味しいので食べまくる。そして太る。

展示会場のイベントステージでは、車いすのシェフによるパフォーマンス。日本で車いすのシェフって聞いたことないですね。面白いですね。


初恋は想い出のままに

ところで、大学生のときにイタリアにはまっていた。イタリア語の短期留学もした。そのキッカケとなったのは大学1年生の夏休み。米国語学学校でクラスメイトだったパオラである。

憧れの人パオラの住まいは、ヴィチェンツアの隣にあるヴェローナ。ロミオとジュリエットの舞台で有名な街。大学2年のとき、友人と強引に自宅を訪問し、泊めてもらったが、気まずくなり追い出された。文通をしていたが、その後は連絡を取ることもなく音信不通に。そのパオラに、20年振りに手紙を書くことにした。仕事で近くにいくから、可能ならば会いたいと。

しばらくして、イタリアからメールが届いた。「手紙を受け取ったわ。便りは嬉しい。2011年に失業した。引っ越した。電話番号も変わった。今は送ってくれた住所にはいない。電話はしないで」 断りの連絡だった。きちんと律儀にハッキリと返事をするのは彼女らしい。

残念ながら、憧れの人との再会は果たせなかった。初恋は思い出のままにしとくのが良いということでしょう。

 
1993年 パオラとの写真
 


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