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太平洋 アイランド・ホッピング (5)

2016/02

ナンディ / フィジー


フィジー

サイクロンによる混乱で、飛行機の到着は3時間遅れ。フィジーのナンディ空港に到着したら、夜だった。ホテル探しもあるし、お腹も減ったので、空港の国内線ロビーにある売店で、食事をする。キリバスからの飛行機に乗っていた乗務員達も食事にきていた。

「クーポンもらった?」と聞いてくるが、そんなのもらっていない。遅延があったから無料の食事券が配られたらしいが、私を案内した職員が勝手に搾取(ネコババ)したのかな。「私達のを使ったらいいよ」というので、お言葉に甘えて、チキンカレーと水を注文。お腹が減っていたけど、味は美味しくない、半分も食べれなかった。。。

ホテル探しに苦労した。空港から徒歩にいける場所に3つホテルがあるが、いずれも満室。通常なら他のホテルを紹介してくれたりするが、フィジー人は不親切なのか、「部屋なし」で終わり。夜。車いす。困っているのに。 サイクロン(台風)の影響で、飛行機に欠航遅延が相次ぎ、停電や道路陥没、インフラもダメージを受けていたので、ホテルも混雑しているようだった。

結局、4つ星の良いホテルに滞在。車いす対応の部屋があった。インターネットが夜だけ繋がり、蜂窩織炎の英語名と抗生物質の英語を調べて、メモしてから寝た。


病院へ

翌朝、地元の病院へ。高級ホテルなので、きちんと病院を紹介してくれた。正確には、ホスピタル(病院)ではなく、クリニック(診療所)。診断書がないと大病院には行けないのかも。

クリニックでは、抗生物質の点滴をして欲しかったが、点滴の英語がわからず注射になった。「翌日に帰国しないなら入院だよ」「日本に帰ったらすぐに病院へ」と言われる。診療費が、135フィジードル。薬が40フィジードル。合計で1万円ぐらい。

診療を終え、タクシーで空港へ。フィジーから日本へ。大韓航空の便があるので、翌日の航空券を購入。サイクロンの影響かエコノミーに空席もなく、結局ビジネスクラスに。でも結果的にビジネスクラスで正解。フライト中に横に慣れて、感染症の足を心臓より高い位置にして、浮腫みを減らすことができた。エコノミーだと症状が悪化して、足の切断とか最悪の事態を引き起こす可能性もあった。

さて、ナンディ空港で働く大韓航空の現地職員。フィジー人にしては、かなり細い。韓国の芸能人みたいに顔も整い、かなりの美人だったのだ接客は最悪。高い値段で買った航空券を発券してくれない。サイクロンで印刷できないらしい。ネットから印刷しろと言う。電力状況も悪く、こちらだってネット接続が難しく、印刷できないのに。航空券の番号だけ教えてくれたが、それも最初は教えてくれなかった。手元に何かないと不安。空港のセキュリティもある。28万円も支払った航空券なのに、乗れなかったどうする?

昨日の夜も歩いた道を通って、空港の外へ。ホテルへの歩いて向かう。

昨日は満室で泊まることができなかった手頃な値段の空港乗換ホテルに到着。エレベーターがないので1階の部屋。プールがあるけど、感染症なので泳げない。南の島を満喫できない。もどかしさ。高熱もあるし、足はパンパンだし、部屋で右足の下に枕を置いて寝るだけ。

 

 

ホテルのレストランは2階なので、部屋まで運んでもらった。 ラムステーキ。22フィジードル(1500円)。ラムじゃなかった。固いマトン。味付けは甘いタレとケチャップ。パサパサのフライドポテトも美味しくない。注文後に電子レンジでチンしたかな。飯が不味いのは、致命的に旅の魅力を減速させる。。。


帰国

飯が不味いフィジー。不愛想でこすいインド系も多いフィジー。悪い印象も最後に良いことがあった。

帰国日。無事に搭乗券をもらい、案内してくれたのは、オネエのおじさん職員。リリアン(関西の芸能人)や、ワハハ本舗の梅ちゃん(鼻からピーナッツ)みたい。おかまバーのマスターですね。ジョークを言いながら腰をくねくね。サービスの質もきめ細やか。何より明るい。

ビジネスクラスのラウンジ。受付は品の良い妙齢のご婦人。サービス担当は、20代後半のゲイ。ラガーマンみたいな体躯だが髪に花。若い女子ばかりのサービスだけでなく、多様なダイバーシテイ。唯一感動したフィジーの出来事でした。

南太平洋のハブ空港でもある、フィジーのナンディ。搭乗ブリッジへの通路が壁なし。電力が不安定だからかな。自然な風が入ってきて心地良い。エコです。搭乗する大韓航空機も見えてきました。これでようやく帰国です。


帰国後

帰国してすぐ、かかりつけ医師の治療のもとへ。無事に快方へ。右足を失わずに済んだ。フィジーで出された抗生物質は、淋病(性病)治癒薬だった。日本より需要が多いのでしょう。

前回の発症による知識があり、早期発見して、悪化を防げたのは幸い。少しは学習。結果的にビジネスクラスでの帰国も、フルフラットで足に優しくできたのも良かった。

150ヶ国目の訪問となったであろう「ツバル」。活火山を見に行くつもりだった「バヌアツ」。今回は訪問を諦めるしかなかった。安い航空券は払い戻しもできない。お札が飛んでいく。痛い出費。これから僻地への旅行へは、抗生物質を持参することにします。 (笑)
 


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