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ロシア サッカーW杯観戦(1)

2018/06

ソウル経由でロシアへ


ロシアW杯 組み合わせ抽選会

数年前、ロシアがサッカーW杯のホスト国に決まったとき、我が家に8泊もした車いすのロシア人が住むエカテリンブルグで試合があるなら行こうと妄想していたら現実に。グループリーグ2戦目のセネガル戦がエカテリンブルグ。W杯の公式サイトには、車いす席(special access seat)も明確に有り。驚いたのが4種類の人がこの席の対象者。車いすユーザー、移動障害や疾患、補助犬あるいは足元が広いのが必要な人、そして肥満の人とある。すぐにインターネットで座席を申し込むと同時に、地元ロシアやブラジルなど人気試合でもないだろうから当選すると思いこんで航空券も手配した。

たくさん作られる車いす席(ロシアW杯では special access seat)を、対象者を広くして利用促進していた。2002年日韓W杯のときなんて、車いす席は作ったけど販売すらなく、当日の会場は車いす席は空席。祭りの後は車いす席がなくなるなんてことが起きたけど確実に進歩。

日本も、ベビーカー、階段昇降が苦手な人、お年寄りなど、広義にして、車いす席を運用したら国際基準の設置割合と利用しやすい環境になるのに。ちなみに米国ではスタジアムの、0.5-1.0%が車いす席と日本の10倍以上。全エリアに車いす席があるので、障害者割引など無し。米国留学時に私もしょっちゅうスタジアムに行ったが、肥満の人もよく利用していた。

ハード(設備)だけ作ってもダメ、ソフト(運用)を考えないと、サステイナブル(持続可能)にならない。でも、日本は設備だけ作って終わり。東京オリパラはどうするのかな? いわゆる障害者専用だと席は埋まりません。

2018年1月上旬。携帯に海外から着信。国番号も見覚えなし。FIFAワールドカップのチケットセンターからだった。車いす席の申込みの際、障害者の証明が必要だった。いわゆる不正利用の予防。日本の障害者手帳コピーを添付したが、チケット名前との照合がとれなくて困っているらしい。日本語だもの。。。

アルファベットで名前の入った英語のメディカルドキュメントが必要とのこと。自分で書類作成して、かかりつけ医に署名してもらう。そして無事に、3試合のチケットが購入できた。


シベリアの首都ノボシビリスク

関空からロシアへの直行便はない。ソウル経由で、ロシア入り。シベリアの首都ノボシリスクへ飛んだ。乗換で1泊する。シベリアのハブ空港でもあるノボシビリスク。車いすトイレがきちんんとあったが、紙が遠い。中から鍵がかけられない。ロシアのバリアフリーは、まだまだ遅れています。

空港のレストラン。寒いシベリア。温かい水餃子(ピルミニ)をよく食べるみたい。おばさんが店で手作りする餃子屋さんですね。お洒落な店内。

カフェもおしゃれ。昔の共産主義のイメージはもはやない。

空港の外へ。

時間あるので市内に出ようと思ったが、残念ながら空港と市内を結ぶバスは2路線あるみたいだが、低床バスを期待したのだが、どちらも古いオンボロ。階段なので無理して乗るのを諦める。運賃は50円ぐらい。

タクシーに乗って市の中心部にもいけるが、値段も聞かず、宿泊する空港近くのホテルでのんびり過ごす。

夕食はホテルのレストラン。ボルシチ(赤いビーツのスープ)とペルミニ(水餃子)。餃子にサワークリームは、日本では有りえない組み合わせも、ここでは魅惑の融合。


翌日。歩いて空港へ。お手伝いの必要な乗客(車いす、高齢者、子ども)が、待つ待合室で待機。設備が不十分なこともありますが、サービスは整っています。きちんと介助していただき、無事にソチへの飛行機に乗ることができました。

流石にW杯開催都市では、空港アクセス、会場アクセスは全て低床バスで、バリアフリーはきちんと考えられていた。首都モスクワから離れれば、離れるほど、経済格差、バリアフリー格差もひどいらしい。まあ日本でも地方空港では階段しかないリムジンバスで、偉そうなこと言えませんけど。


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