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東大寺 大仏殿

2010年

奈良の大仏さんです。 修学旅行で訪問した人も多いでしょう。私は小学校の遠足で訪れて以来です。東大寺のホームページに、「車椅子通行可能なルート」が記載されており、安心して訪問しました。南大門から、大仏殿に続く参道は、古い石畳です。間隔が広く、でこぼこします。車いす、ベビーカー、高齢者など歩きやすいように、中央部が滑らかな凹凸のない石に変更されていました。振動がないので快適です。景観も崩さず、配慮していることもわからない素晴らしいデザインです。2004年に、550メートルを改造したそうです。費用は3000万円とか。。。やっぱりお金かかるんですね。

大仏殿に入るのは、有料(500円)です。入口は階段でした。しかし、車椅子入口の看板があるので、すぐにルートがわかります。表示のバリアフリー。重要なことです。

奥に廻ると、スロープがありました。妻と0歳の子どもをベビーカーに乗せての訪問でしたが、ベビーカーはスロープ禁止とのこと。どうして車いす専用なのか、全く理解できません。 典型的な専用施設の弊害。隔離です。

また、切符はどうやって買うのでしょう。入口の階段を上ったところが切符売り場でした。同行者がいたから良いものの、車いす一人では、切符を買うことができません。そもそも車いすは介助者なしに来ないというのが前提なのでしょうか。2002年にスロープは設置されたので、ちょっと考え方が古いのか。皆が利用できるようにしてほしいものです。

別入口なのが不満です。通常の入口のところにスロープをつけれないこともないと思います。同じルートなら、ベビーカーの問題もなく、切符を買う問題もなくなります。ベビーカーの入場を好まないのなら、入口で預かるとかのルールにすればいいでしょう。車いす利用者は、車いすがないと入れませんが、赤ちゃんは抱っこすれば入場することができますから。

境内に入ると、一般ルートとは別で大仏殿に近づきます。スロープが設置されています。有難いですね。これまた同じルートが理想ですが、階段があるので難しいです。それでも出入口は一緒にできたと思います。

大仏さんです。大きいです。大仏殿は時計回りに一方通行ですが、スロープは入口の方しかないので、逆回りに戻って出ないといけません。門にスロープをつけると不格好だからでしょうか。第一に入場できることが大切で、第二に同じように見れること。拝観料500円が、障害者割引で300円になるのですが、「割引はいいから同じように見たい」と思います。