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世界遺産 法隆寺

2006年

神社・仏閣は、最もバリアフリー化が遅れているところといわれます。
構造上、多くの敷居や段差が設けられています。階段も多く、砂利道も車椅子や杖といった人には使いやすいとはいえません。
しかし、近年、車椅子でも観光できるように様々な配慮や整備がされるようになりました。嬉しいことです。

 

法隆寺。いつ整備されたのかは定かではありませんが、新しい設備であろうと推測されます。
世界遺産に選ばれたため、バリアフリー化されたのかもしれません。

正門には景観を損なわないように横側にスロープがとりつけられていました。非常に考えられたデザイン。
中に入ってあった段差も横にスロープ。軽四自動車でも通れる幅でおそらく業務用の自動車も通りぬけるのであろう。
惜しむらくは、景観に合うように床石と同じ素材でスロープをつけていないこと。

 

入場料を支払って入る本殿の入口は大変に急なスロープ。
十分なスペースがなく、壁を取り壊して別入口を作るのも大変なので、これが最善策でしょう。
すべての人がここから出入するようにしているのは英断であり素晴らしい。押してもらって入場しました。
すべてを快適にバリアフリーにするのは歴史的建物では難しいので、柔軟に人力(ソフト面)での手助けをしてもらえばOKです。

 

大宝蔵院は、改装され新しい建物になっていました。スロープは景観を損なわない素晴らしいデザイン。
案内板がわかりにくいのが欠点で、さりげに車椅子マークをつければ、わかりやすいと思います。
大宝蔵院の中も段差はなく非常に素晴らしかったです。

 

夢殿に入る門のところに、わずか3センチですが段差がありましたた。
なぜここだけバリアフリーにしていないのか理由がわからりません。石材でスロープを貼り付けてもいいのに。
とはいえ不備はここだけ。その他はほぼ完璧に車椅子であっても観光できるように整備されていました。

法隆寺は、さすが世界遺産というべきか、バリアフリー整備は他の神社・仏閣の手本となるような施設でした。
せっかくですので、車椅子でも参拝できますよと、もっとアピールして欲しいです。良いものはどんどん世の中に出すべき。
そして、境内だけでなく、駐車場やJRの駅、トイレの整備など、線でつながったバリアフリー化につながれば理想です。
(2009年現在、駅にはエレベーターが設置されたようです)


※「神社仏閣のバリアフリー」参考リンク  博多祇園山笠櫛田神社 / 出雲大社 / 浅草寺