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恐山

2009年

本州最北端、青森県下北半島にある霊場「恐山」。1200年もの昔に慈覚大師円仁によって開かれた場所。山深いところにあり、とにかく遠い。駐車場が目の前にあるので、現地では何の問題もない。入口に一番近いところに車いす用の駐車スペースがあったが、知らなかったので普通の場所(角)に駐車。無料です。

 

駐車場は砂利道。仕方がない。入山料500円を買いたいが、受付は段差あり。隣の人に頼んで買ってもらう。ちょっとのことなので、受付の段差も無しにして欲しいもの。中に入る総門には、スロープがある。とてもうれしい。雨のときなど滑らないように、緑のマットが敷いています。

 

霊場の雰囲気たっぷり。硫黄の匂いが地獄を連想させる。眼前には美しい湖もあるので、極楽も共存する。風車があちらこちらに置かれていて、雰囲気たっぷり。少年時代なら、怖い場所だと感じるだろう。

  

バリアフリーがされているので、車いすでも訪問できる。景観を少し崩すが、スロープを設置してくれているのはとてもうれしい。時代の変化を感じます。

祈願祈祷をする人も多いのでしょう。その場所へ通じる廊下にも、スロープがありました。段差もなし。素晴らしい。

恐山の敷地は広く、荒れ果てた地獄を連想させる供養の場所などがあり、歩いて巡ります。有名なイタコがいる場所は、山なので、車いすはNG。階段や坂、ガタガタ道。バリアフリーにすることはできません。自然ですから仕方ありません。

敷地内には、4つの温泉があります。入山料に入浴料が含まれています。祈祷の場は、湯治場でもあったのです。砂利道ですが、段差がなかったので、男湯に入りました。成分が濃く、素晴らしい泉質でした。効能がありそう。古い小屋で、少し段差がありますが、他の観光客に車いすを押してもらえば大丈夫です。