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鉄道博物館

2015年

秋の平日。さいたま出張の空き時間に、大宮にある鉄道博物館を自動車で訪問。駐車場があることはホームページで調べていたが、施錠されており、インターホンを押す必要があるのには参った。歩行困難者がどうやってインターフォンを押すのだ。車の乗降に手間と時間がかかる。車の運転できる人が同乗していたら、極端な話どこでも停められる。歩行困難者が一人で運転しているときこそ、最も必要とされる配慮なのに、その人達が使えないとは、ひどい。

降りて押すのは面倒だし、他に停めようとすると、偶然にも自転車に乗った警備員が通りかかった。おかしなシステムと文句を言った。門を開けますから停めてくださいと言うので、この場所に駐車することに。そして、中に入ってまた驚いた。出るときもインターフォンで呼び出しが必要。なんだこのシステム。面倒くさい。

歩行困難者専用駐車場は、鉄道博物館に一番近い位置にあるが、少し北に行ったところに、一般駐車場があり。料金は同じ。もちろん施錠されていない。別にここでも十分に停められる(車いすなので端とかに)。一般駐車場の中に車いす利用者駐車スペースを設けたらいいのに、別にするのが過剰対応というか、特別視しすぎ。かえって使いにくい。

同じガード下に、タイムズもありました。平日の料金は同じ。ゲート式なので車いすの私にも利用できる(車止めの場合は、それが邪魔になって乗降できない)ので、こちらを使えばよかった。しかも停めたのは2時間だったので、タイムズに停めていたら400円で、結果的に100円安上がりになっていた(笑)

駐車場に停めるのにも、嫌な気分をしたけど、気を取り直して、鉄道博物館へ。

迫力ある展示です。

車両展示など、スロープが設置され、車いすでもアクセス可能に。ただし車両に入るのには、段差あり。ホームの位置を高くしてくれたら、車いすでも中に入れるのですが、段差がある当時の状況再現を重視なのかな。

と思ったら、車両とホームにスロープが設置されていたりしました。ホームが高ければ、黄色のスロープなんて要らないのに。

新幹線ゼロ系の展示。スロープが嬉しいですね。車内の通路幅は、現在の700系車両と同じ60センチということですが、少しだけ幅が広いような感じがします。自分の車いすが通るかどうかで判断。体の大きい人も増えた現在、2列+2列に変更して、もう少し通路も拡げて欲しいなあと思います。広い席を求めるならグリーン車に乗りなさいということなんでしょうけど、通路幅はグリーン車も同じ。

巨大ジオラマコーナー。入ったすぐのところに、車いす優先スペースがありました。その場所では少ししか見れないので、奥のジオラマも見ようと移動しようとすると、係員の女性が私を静止する。「車いすの方は、こちらで見てください」「事故があったら危険なので、この場所以外で見たらダメです」「災害時に緊急避難ができないからです」との説明を受ける。

これって優先じゃなくて、隔離じゃないの? 全てのエリアを優先にしたら済む話じゃないの? 動けないほどの混雑時ならまだしも、ガラガラなのに、どうして向こうに行ったらダメなの? 「差別です」「私は行きます」と、突っぱねて強行。 JRのバリアフリーについての考え方が見れました。平等に権利を与えない。隔離する。

外で休憩。屋外の展示もできればスロープが欲しいところも、贅沢は言えませんね。

屋上の展望デッキ。東北、上越、北陸新幹線が見えます。 しかし、壁が高いため車いすの私には見えません。同様に子供たちも見ることができないから、親が付き添い、壁によじ登っています。危険ですね。。。 最初から全面ガラス張りにするとか、どうしてしなかったのか? 子供がたくさん来る施設なのに、配慮がなさすぎ。失望。

現在の車両エリア。なんとホームと車両に段差、隙間がなし! やればできるじゃないですか! これをそのまま全国の駅で実施して欲しい。車いすでの単独乗降が可能になりますから! 

1階の外に出て、幼児たちが楽しむ乗降エリアへ。車いすの人でも乗れるようにホームが底上げされていました。しかし通常のホームは低いまま。最初から全部を高くするユニバーサルデザインにすることはできないのでしょうか?段差なくなり幼児も乗降が容易だと思います。また特別に車いす通路など作る必要もありません。

駐車場のインターフォン。展示物の段差。ジオラマコーナーの差別。ほろ苦い鉄道博物館でした。