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ホテルの車いす対応部屋 UDルーム

 

論点  どこでラインを引くのか? どこまで設備をつけるのか?
価格  宿泊代は安い方がいい。他の部屋と同じ値段にするには?
風呂  シャワー椅子での対応が世界の基本。バスタブは諦めている。 

 
世界の構造はシンプル。バリアフリーに対する考え方の違いが根底にあります。
何でも同じようにしようとする日本。できないことはスッパリ諦めて、適応させる考えの世界。

安いホテルで、大きなバスタブを求めますか? 広い部屋を求めますか?
5000円ホテルのバリアフリー、1万円ホテルのバリアフリー、3万円ホテルのバリアフリーが、あるべきですが、
  福祉施設の基準で、豪華でハイスペックを求める当事者がいます。

日本の安いビジネスホテルでの対応について、考えがあります。
部屋を車いす対応にするのは大変です。現状の日本的バリアフリーではスペースがとても必要です。
思い切って、部屋から風呂をなくすのはどうでしょう? 部屋も広くなるし、建設費も軽減します。

日本らしく、大浴場を設置し、そこをバリアフリーにする。段差なし。シャワー椅子の設置。手すり。
車いす対応の広いトイレも部屋に作らなくてもいい。どこかに1つ以上あればいい。
足し算ではなく、引き算のバリアフリーもあると思います。


参考: 2010年 福祉のまちづくり学会 発表論文 (PDF)


フィンランド  (2006年 撮影)

4つ星の高級ホテルの車いす対応客室。デザインセンスが良いです。車いすの私を見て、この部屋を用意してくれました。
他の部屋との違いは、シャワー椅子があることぐらい。世界の車いす対応部屋には、バスタブはありません。
洗面、トイレ、シャワーを一つにすれば、同じスペースで簡単にバリアフリーになります。

 


ドイツ  (2006年 撮影)

中級ホテルの対応部屋です。もちろん通常料金。少し病院みたいな内装です。2つのベッドの一つが、電動ベッドでした。
バスルームは欧州の一般的な車いす対応のもの。シャワー椅子がついています。シンプルです。

 


ポーランド  (2006年 撮影)

フランス系の低価格ホテルチェーン。どのホテルにも、2~10のバリアフリー客室があります。
このホテルでも、各階にバリアフリー客室がありました。合計7つも。もちろん料金も同じ。
シャワーに椅子が出るようになっています。洗面台の鏡が角度を変えれるようになっています。他の部屋との違いはそれだけ。
日本では、障害者専用客室となり、病院みたいな部屋ですが、このホテルチェーンでは一般の人も泊まります。
もちろん車いすや高齢のお客さんがいれば、そちらを優先して部屋に案内します。 

 


スペイン  (2007年 撮影)

フランス系大手ホテルチェーンのアクセシブルルーム(車いす対応客室)です。
バスルームのデザインが素敵でした。病院や施設の雰囲気はなく、自然なデザインがとても良いですね。

 

スペイン系ホテルチェーンのアクセシブルルーム。シンプルで機能的。
福祉施設みたいな日本の障害者用客室とは違います。料金も、広さも、通常客室と同じです。


イギリス  (2001年 撮影)

スコットランド、アウトドア宿泊施設での車いす用の設備。簡素なもので、広いスペースとシャワーにイスがついています。
しかし、イスがとても小さくて、傾斜がないので、座ると落ちそうで、非常に危なかったです。

イギリス  (2012年 撮影)

スコットランドの結婚式場や会議室など併設の団体宿泊施設。車いすのシングル部屋。トイレが広くなっています。
シャワー椅子はなく、部屋の椅子をバスルームに入れて使いましたが、座面は濡れてしまいました。

フランス系イビスの、ロンドン西部のホテル。車イス対応部屋が各階に2つ。合計19個あり。角部屋を利用。
シンプルな作り。ベッドが動かせたのがとても良かったです。


アメリカ合衆国  (2003年 撮影)

キャンプ場、大学寮のアクセシブルシャワーです。車いす対応設備です。
十分なスペースに、シャワーに椅子があるだけです。簡素です。 ホテルでもシャワー椅子があるだけです。

 


南アフリカ  (2003年 撮影)

超低価格ホテルチェーンの客室です。1人で泊まっても最高の3人で泊まっても同じ料金です。
機能的で、便利です。1部屋が車いす対応の部屋となっていたので利用しました。
シャワーは、簡易のパイプイスに座って浴びます。ユニバーサルなデザインの部屋です。

 


コロンビア  (2007年 撮影)

4つ星ホテルの部屋です。余裕をもった広いつくりになっているため、通常の部屋でも十分に利用できます。
私にとって、理想的なUDのバスルームです。車いすでもアプローチがとてもしやすい。 まあ高級ホテルですから。
必要な人は、シャワー椅子や、バスタブにボードを置いて座れるようにすると良いでしょう。


ニュージーランド  (2008年 撮影)

人口の少ない国。平屋建てのモーテルがたくさんあります。部屋も広いです。簡素かつ充分な対応です。
アクセシブルルームでは、入口の段差解消、シャワーに椅子を置く対応です。多くのホテルで対応部屋があります。
クィーンベッド1つというのも多く、ツインが少ないですが、ホテルによっては、クィーン+シングルベッドとなります。


ハンガリー  (2009年 撮影)

地方都市、大学の敷地内にあるホテル。2006年開業でバリアフリーもバッチリ。段差なし。
共同の車いすトイレは広いが、便座がとても高く、私の足はつかない。車いす対応の部屋もあり、シャワーチェアーがある。


ベルギー  (2012年 撮影)

フランス系アコールの格安カテゴリーETAPのホテル。49ユーロ/部屋。バリアフリーはバッチリ。
やはり少し大きめの部屋になっています。  

ブリュッセルの駅前ホテル。改装されバリアフリーに。車いす対応部屋(アクセシブルルーム)にしてもらった。たぶん。
バスルームが通常より広い。男性2名だったので、ツインが良かったが、キングベッド。対応部屋にはよくあることです。


日本での対応  (2008年 撮影)

2006年1月 東横インの偽装事件から、高級ホテル以外でも、バリアフリー対応部屋が整備されるようになりました。
東横インの対応部屋「ハートフルルーム」や、下写真のホテルのように、2つの部屋を引っ付けて対応するのが多いです。
あまりに豪華な場合もあるので、同じ宿泊費では申し訳ないほど。

また、旅館などで、UDルームとして設備を充実しているところがありますが、値段が高いのが問題です。
広くて、快適な部屋なので、高くなるのはしょうがないですが、通常部屋の大きさで対応できれば良いのですが。

  
ヒルトン東京ベイ ハッピーマジックルーム 車いす対応部屋  (2008年 撮影)

東京ディズニーランドのオフィシャルホテル。車いす対応の部屋は、自然で違和感のない素敵なデザインでした。
角部屋で少しスペースが広いようです。バスルームは、右にトイレ、左にバスタブ。海外のホテルでよくみるデザインです。
高級ホテルなので、お値段も、それ相応です。 福祉施設ではない、他の部屋と同じなのが嬉しいですね。

 

参考リンク : バリアフリー対応客室(日本)