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カレッジ・フットボール

2002/10 - 11

Memorial Stadium  in University California Berkeley


フットボール(アメフト)は、米国の大学を象徴するもの。すぐにチケットを購入した。相手はライバル校のUCLA。ちょうど、ホームカミング・ウィークエンドという、親御さん達を大学に呼んで、普段自分達がどんな環境にいるのか見てもらうというイベントと重なっていた。

これは大学のブランドを維持するのにとても役立っている。とてもよいイベント。親御さんたちの楽しそうな顔ったら、ありゃしない。キャンパスツアーも大騒ぎ。皆、お土産の大学グッズを両手に抱えて帰っていく。ということで、特別な試合であった。 

試合前に、大学で何かイベントがあるだろうと予想してたら、当たった。試合1時間半前に、大学のメイン広場で、ブラスバンドの大演奏。そこから丘の上にあるスタジアムまで行進だ!

太鼓や、トランペットのリズムに合わせて、時には歌って、キャンパスの中を歩く。もうこれだけで満足。試合前から、こんなに盛り上がってどうする?

ぞろぞろと行進した後、スタジアムに到着。座席は、最前列であった。目線が同じなので、選手が壁になって見にくいのが難点。しかし、選手やブラスバンド、チアリーダーを真近に見ることができる。

試合開始の合図は、空軍機ブルーエンジェルス2機が飛び去った。おいおい大学スポーツで軍隊搭乗とは、恐れ入る。

選手入場の前に、ブラスバンドの入場。整然と並び、ショーアップもされ、とても素晴らしい。応援気分が盛り上がります。

座席の前にも来てくれました。カレッジフットボールは応援合戦が面白い。だからあまりスポーツに興味のない人も楽しめるので、超オススメ。

学生の応援団も結成され、日本のプロ野球みたいに、まとまった応援もある。スタジアムをニ分してのエール交換も有名。 GO! BEARS! と言い合います。 

試合への熱中度、試合の流れのつかみ方は、プロのNFLの観客の方がわかっている。学生の中には、試合に集中せず、ただ騒いでいるだけの人も多い。

もちろん、障害を持つ人もたくさん、見にきてます。車イスは、そうだな、全部で100台は入れるかな。大試合は満員になります。車イスのお客さんがいない場合は、他の人がパイプ席で座ります。空けていると勿体ないですから。

チアリーダーも愛らしい。私は、NFLのチアリーダーは嫌い。彼女らのほとんどが整形していて人工的だから。それになんか日本でいうグラビアアイドルみたいで、品がない。カレッジのチアリーダーは、初々しく、見ていてハラハラするけど、人間らしい。

試合は、格上のUCLAに勝利。今年の CAL は、強いんです。

ちなみに現地では、カリフォルニア大学バークレー校とは呼ばす、CAL と呼びます。10あるカリフォルニア大学の最初にできたバークレー。その誇りです。また、大学のキャラクターも、カリフォルニア州の旗のキャラクターの。他の大学と歴史と格が違い、特別なんです。


ビッグゲーム  CAL × STANFORD

最終戦は、宿敵スタンフォード大学との対決。言葉で表現できないほどのライバル心。何かと比較されます。スタンフォードとの対決は、何でもビッグゲームと呼ばれます。

フットボールも通常は15ドルの入場料も、ビッグゲームは50ドル。それでも売り切れ、ダフ屋が出ます。スタジアムは、7万人以上入るのですよ。サンフランシスコエリアのテレビや新聞も、対決の週は特集だらけ。一面を飾ります。
過去の名勝負のリプレイや、思い出などを語り、歴史は敬称されます。

1982年のビッグゲームが、カレッジ・フットボール史上に残る名試合とされています。スタンフォード歴代ナンバー1のジョン・エルウェイが、残り1分からのプレーで逆転。これで勝負が決まったかと思われたが、最後のキックオフプレーで、ラグビーみたいに、タックルされた選手がボールを後ろに投げ続け、つながった。ところが、走る選手の目の前に、ブラスバンド。勝ったと思ったスタンフォードのブラスバンドがグランドにいたのだ。ボールをもつ選手は彼らを押し倒し、エンドゾーンへ。もう何が何だかわからない結末です。 そんなすごい試合もありました。

いよいよ当日。フットボールの試合の前に、水球のビッグスプラッシュがありました。写真左に、ちゃんと観客席がありますが、私を含め座れない客がプールサイドを占拠。

CALの強いスポーツは、水球とラグビーです。どちらも何度も全米一になっています。この日の対決は、全米ランキング一位を決める対決でもありました。つまりスタンフォードも強いのです。試合は、情けないかな、CALは、熱くなりすぎて、6-7で敗北。同時に、全米二位となり、宿敵スタンフォードが全米一位に。これでシーズン終了。なんて不名誉なんでしょう。フットボールで借りは返さなきゃ。

気を取り直し、スタジアムへ。途中の家は、どこもお祭り騒ぎ。チケットが高いせいか入れない学生は、集まって騒いでいます。騒いでから会場入り。そこらじゅうで、すごい光景が繰り広げられています。

この試合の座席は、最上段の真ん中。全体が見渡せる席を取りました。ちょうど学生応援団の真上で、熱狂的なアホ学生がたくさんいます。

どんどん下から人間が上がってきます! ロックのライブ会場かよ!

ハーフタイムは、恒例の一文字。敵チームのブラスバンドが応援をしているときに、プラカードをめくりめくりします。
スタンフォードの応援は、しょぼかったです。UCLAは流石だったけど。

CAL の応援は、完璧です。見てください。この隊列。いろいろ変わります。最後には、セクシーダンスで、服を脱ぎ捨てるパフォーマンス。自由な大学ここにあり。

試合ですが、楽勝でした。8年間、勝ってなかったのですが、今年はCALが強いんです。

いよいよ勝利の瞬間が近づいてきました。観客が既に、グランドに出ています。おいおいフィールドが埋まっているじゃないか。時計を見ろよ。まだ15秒残っているんだよ。試合は終わってないよぉ。

ところが群集を止めることはできない。残り15秒のまま、試合はなし崩し的に終了。もう大騒ぎです。

エキサイトした群集は、なんとゴールポストに登って、騒ぎます。そして、それを強引に押し倒す。 辺りは悲鳴です。 危なーい!!! 群集は、勝利の喜びに、ゴールポストを奪ってしまいました。 もう無法地帯。

この試合は、スタンフォード大学 アジアパシフィック研究センター客員研究員小久保氏と観戦。 水球に負けたので、仲良く1勝1敗です。

試合終了後も、スタジアムの外では、皆が余韻に浸ってます。今日は無礼講。 皆、笑顔です。幸せが伝わってきます。

帰宅の道についていると、坂の上から歌声と足音が。ゴールポストを奪った群集です。誰も彼らを止められません。あわてて歩道に上ったから命は助かったものの、マジで引かれそうになりました。ものすごいスピードで走りながら、あっという間に駆け抜けていきました。

大学のキャンパスに戻ると、昼休みに演説やイベントが行われるメインの場所に奪ったゴールポストが、掲げられ、皆で勝利の歌を歌ってます。かなり怖いものがあります。とにかく騒ぎたいのです。

とっても貴重なスポーツ観戦体験でした。カレッジ・フットボール。プロより面白い。米国スポーツの奥深さを感じました。


2008年に再訪しました。 やっぱり最高に面白かったです。 応援が楽しい!


余談

カレッジフットボールの監督の年棒が1億円を超えることもあります。
CALでも、7万人を超えるスタジアムが満員になります。
チケットが15ドルなので、1試合で約1億円の収入です。バスケットも1万2000人収容します。
いずれもグッズが大量に売れます。

ブラスバンドが大勢で応援する風景、学生の応援団など、雰囲気は最高です。
スポンサーももちろん大量について看板やパンフに登場します。
単なる一大学が、日本のパリーグの球団より儲けているんじゃないでしょうか?

CALは、全米ランクでベスト50に入らない。それでさえ、こんな状況。
もっと大きな規模のカレッジスポーツビジネスが全米各地にあります。恐ろしいです。

日本の甲子園も盛り上がりますが、県の代表が変わることがあります。
それに ホーム and アウェー ではない。

カレッジの場合は、地元に根付いているので、そのぶん熱狂的だと思います。
プロスポーツの本拠地のない地域、米国中部、南東部のカレッジスポーツ熱は強烈。
わが街の代表がカレッジなのです。スポーツビジネスの底辺の広さを感じます。


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