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中国研修旅行

1997/03

南京 → 蘇州  →  上海


大学卒業前の中国への研修旅行。一学年下の後輩達と
日本企業の中国への進出状況、中国経済文化の現状を勉強しに行きました。


南京城壁

中国で5番目の規模の都市。通信や造船、紡績などの産業が盛ん。古代から度々、首都となっていただけあって、悠久の歴史を感じられる城壁がある。

南京は、明代からの城郭都市で何キロもの城壁が街を取り囲んでいる。戦争で多くが破壊されたが、近年、復旧活動も盛んだという。。日本からもボランティアが参加しているという復旧現場に行きました。

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まず、その高さに驚かされた。7mと12mの二種類あるそうだ。研修旅行の仲間に担いでもらって城壁の上に上がる。12m上がるのは大変だった。上に登ると、延々と城壁が続くのが見える。先は見えない。城壁の上は幅10mぐらいあり、南京城壁マラソンや自転車レースなど開いたら楽しそう。

万里の長城には行ったことはないが、南京の城壁もすごい。人間の力に驚かされる。また、この高い南京城壁を破壊し日本軍が侵入したのかと複雑な気持ち。

さて、この修復現場は観光ポイントであるらしく、資料なども展示していたと記憶する。そこの館長さんか、現場責任者だと思うが、私は城壁の上でサインを求められた。推測するに、車イスで南京城壁を登ったのが珍しいのか嬉しいのか、私にサインを求めてきてくれた。

A3のスケッチブックに、即興で思いついた俳句と共に、私の名前を署名してきた。南京城壁修復現場に名を残してきたのだ。イエイ!


南京大虐殺記念館

南京大虐殺とは、1937年12月10日に始まる南京総攻撃、及び12月13日からの南京陥落以降から翌年の2月末までの日本軍統制下における、日本軍の蛮行のことである。その行為は、兵士、市民の不法殺害、強姦、略奪、放火などが主であった。不法殺害の被害者は、南京大虐殺記念館では30万人としている。ただ、この事件に関する諸説は、ご存知のように政治も絡み、今も論争が絶えない。

この記念館を見学した感想は、「広島の平和記念資料館と似ている」。 これが素直な気持ち。

平和記念資料館と同じように、かなり視覚的に訴えかけます。被害者の気持ちになると心が痛みます。なぜこのような悲惨なことが起きたのか考えてしまう。しかし、その答えは記念館にはない。
被害の様子はわかるのだが、加害の様子が全くわからない。

さて、南京大虐殺について、研修旅行に参加した者たちで長い時間をかけて話合いました。

簡単に要約すると

 南京大虐殺は、その是非についての論争は続いているが、その論争の内容についてだけでも日本国民は詳細を知っておくべきである。南京大虐殺記念館は機会があれば訪れるべき場所である。中国の人々にとっては、日本における平和記念資料館と同じもしくはそれ以上の心情をかきたてる場所である。日本の人達が加害者に平和記念資料館を見学して欲しいと同じ意味である。

 私達日本人は、第二次世界大戦時に先祖が非常時下で犯した残虐行為を他人事として見るのでなく、自分自身がその場にいたら、まわりの雰囲気に流されてしまい同様の行為を行うかもしれない危険性を認識すべきであろう。また、このことは日本だけでなく世界全体の普遍的な教訓として、歴史上幾多となく行われ繰り返されている虐殺を考えて欲しい。


蘇州

東洋のベニスとは言うけれど運河があるだけです。ベニスとは比較しては、ベニスに失礼です。ただ街には、運河が張り巡らされ、これが人工的に作られたものだとはマンパワーには驚かされます。

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蘇州の見所は運河ではなく、古都としての歴史ある寺や庭園です。寒山寺、拙攻園、虎丘など、どれも歴史と中国の美を感じされる素晴らしい所でした。虎丘では、長い階段を、4人でかつぐ籠に乗って、塔の近くまで登りました。籠に乗ると、まるで皇帝になったみたいで、踏ん反りかえって「極楽じゃー、極楽じゃー」と楽しみました。


農村訪問

呉県市越渓鎮龍翔村を訪問しました。村の役所で村長ら、お偉方から話を聞きました。役場には大段幕が掲げられすごい歓迎にビックリ。せっかくの機会なので我々はVIP気分に浸りました。

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さて、この農村は、村全体の運営が非常にうまくいっているとのこと。順調に発展している豊かな農村のモデルケースです。わざわざ悪いところを見せはしないという感じで、いいところばかりを見せられました。

この村の人口は、約1500人。農業従業者が4分の3、その他4分の1が村営会社で働いている。主要作物は米と麦で、自給用の野菜や市場のニーズに合わせて様々な作物を生産している。この村では、早くから機械化が進み灌漑設備も充実している。化学肥料は環境保護の理由から使用されていないとのこと。

一方、村営会社は、シルク、プリント版、扇風機などを作る工場が主で、国から独立して経営。工業においても環境保護が重視されているそうです。1990年より有害産業には許可を出さない政策だそうです。

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成功した農家の家を訪問した後、村の説明が終わったところの質疑応答では色んな話が聞けました。以下まとめです。

 ・ 労働における男女差は、女性の妊娠期間を除いては労働時間、賃金とも全く同じ。
 ・ 一人っ子政策導入後、子どもの教育に非常に熱心になった。
 ・ 大学進学者には補助金が出るそうです。この村では年に5人が補助金を受ける。
 ・ 長期休暇には家族旅行に出る人が多いとのこと。海外(東南アジア)にも行く人も多い。
 ・ 正月を家で過ごさない人も増えてきた。
 ・ 自動車の保有率は、まだ低く、村で10数台。
 ・ 最近は自転車の変わりにオートバイに乗る人が増えている。
 ・ 豊かな村なので、登録制のもと他県から出稼ぎに来る人が300人いる。

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ファッションショー

蘇州では、なぜかファッションショーを見ました。研修旅行とはいえパッケージ化されている部分も多く、昼食レストランの横が大きな土産物屋。その土産物屋の奥で、いきなりファッションショーが始まったのです。きれいなお姉ちゃんが色っぽいチャイナドレスを着て登場するではありませんか。最高です。見惚れてしまいます。

なぜ、無料できれいなお姉ちゃんのショーが見れるのでしょうか?隣りの土産物屋でたくさん扇子やチャイナドレスや飾り物を買ってもらうためのサービスなのです。素晴らしい販売促進アイデアです。レストランと土産屋は同じ経営なのでしょう。

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上海

都会でした。活気がありました。エキサイティングでした。建設ラッシュでした。なんでも3交代制で24時間建設していて、高速道路もたったの半年で完成だとか。それもこれも地方からの出稼ぎ労働者に支えられています。

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太極拳

中国といえば、太極拳を思い浮かべます。朝早く起きて、近所の公園に行ってみた。そうするとどうだろう、俺の想像していた太極拳をしている人はいない。みんな、後ろ向きで歩いているだけ。なにか新しい健康法で流行しているのか?樹木に正対し、気を送っている人も多い。一種独特の怪しい雰囲気が朝の公園には流れている。朝の空気は少しきれいだし、見るのも面白いので早起きしましょう。

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中国の車イス

自転車大国だけあって、車イスも自転車式です。手でペダルをこぐ形の3輪車です。結構、公園などで何台か見かけました。自転車式車イスは、ベトナムとカンボジアでも見ました。中国とつながりがあるのでしょうか。発展途上国でも多く見られます。

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上海美術館

おすすめです。美術館が大好きな私は、すごく感動しました。2000年前の陶磁器とか、宋磁、着物、掛け軸、中国4000年の歴史が感じれます。車イスでも見やすい館内になっています。

蘇州の農村で教えてもらったのですが、日本語の「呉服」というのは、呉の服が語源だそうです。そして、ここ上海美術館でも、日本にあるもののルーツであろうものが多々見られ、日本は中国文化を真似ることにより発展してきたのだと感じました。


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