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西アフリカ 未訪問国巡り(4)

2017/02 - 2017/03

荷物紛失/リベリア


ロストバゲッジ

最初にビザ問題。コートジボワールで4泊して、その間に、リベリアとギニアのビザを取ろうと計画していた。しかし、リベリアのビザは所要日数が、3日ぐらいかかるらしいとの情報。スペインでの国際会議も入ったので、日本の東京で取ることにした。少しお金はかかるけど、確実性を重視。知人に東京のリベリア大使館にいってもらい、無事にリベリア観光ビザを取得した。

さて、マドリッドから、カサブランカ経由、リベリアの首都モンロビアへの飛行機。空港に到着して、自分ではこぐことのできない空港の車いすで案内をされてターンテーブルから、私の車いすと、預けた荷物が出てくるのを待つ。

小さいアフリカの空港に、たくさんの車いすがあることに驚いた。トイレにもスロープがついていて、車いすでのアクセスもできた。ただし中に広い車いすトイレは無し。

荷物を待てども、待てども、出てこない。やっと車いすが出てきたので、乗り替える。でも、預けたリュックが出てこない。ロストバゲッジだった。私以外にも、20人ぐらいが荷物を紛失していた。カサブランカでの意図的な積み残しと推測。誰も怒ってないのがアフリカ。みんな現実を受け止め、淡々と対処。怒っても何も解決しないから。

ところが、私はロストバゲッジの書類を作れない。モロッコのカサブランカ空港で 案内してくれた職員が私の座席番号のチケットを持っていったままだった。つまり証拠となる預けた荷物の番号がない。痛恨のミス。

災難の中でも、幸運を見つけるしかない。車いすがロストしなくて本当に良かった。カサブランカでの4時間乗換で、自分の車いすに乗ることをかなり主張して、自分の車いすに乗れたのが救い。ちなみに1度、ニュージーランドから、オーストラリアへ移動するとき、車いすを積み忘れられた経験あり。

空港の外に出て、タクシーに乗って市内へと行く。35ドルだった。米ドルが広く流通する国。目をつけていた Bella Casa Hotel は、とても良かったが満室。近くのホテルを紹介してもらう。ホテルの値段は100ドルと高いが、1泊だけだし、長い移動の後なので、無理して安いホテルを探さなかった。

翌日の空港へのタクシーも、同じ運転手で30ドルで予約した。この日の支払い35ドル。運転手はおつりの5ドルを持っていなかったので、支払いは「明日でいいよ」とのこと。私がばっくれて、翌朝、他のタクシーに乗ったら、未収になるのに、信用つけ払いが利くなんて驚き。買物などして、翌日はおつりのないように65ドルきっかり支払い。良いタクシー運転手でした。

旅行者は、ほとんど皆無のリベリア。ホテルは長期ビジネス出張者の利用がほとんど。30-50ドルの中級ホテル、モーテルも通りに幾つもありました。

私が宿泊したホテル(上写真)のオーナーはインド人。2階のおしゃれなレストランは、レバノン料理。西アフリカのビジネスは、レバノン人のイスラムコネクションが盛んです。リベリアにいるのに、美味しいレバノン料理で昼食。お腹が満たされると、心も落ち着く。

昼食後は、買物へ。ホテルの近くに、日本のJICAも援助して作られた、市場があった。お洒落な看板。

 
預けた荷物が無くなったので、着ている服の他は、フリース1枚、長袖シャツ1枚、タブレットPC、貴重品のみ。パンツ2枚、Tシャツ2枚、靴下1枚を地元の市場で購入。

買物を済ませ、市場の人と記念撮影。写真を嫌がる人は多いですが、客として品物を買った後なら、上機嫌です。

首都とはいえ、のんびりしています。裏通りは、のんびりしたもの。未舗装の土道は車いすにはキツイ。

首都モンロビアのメインストリート。海岸沿いを走る道路。旧市街へと続くこのメインストリートに、ビルや商店、ホテルが立ち並び、いつも大渋滞していました。

せっかくなので、海を見にいきました。大西洋を望むビーチです。車いすなので、砂を進めないので、遠くから眺めるのみ。魚はたくさん採れそうです。


翌日

当初は陸路でシェラレオネに行く予定にしていたが、欠航で1日遅れのリベリア入り。スペイン滞在中に、ナイジェリアの新しい航空会社 Med-View が、路線を就航しているのを見つけた。

リベリアでは首都に1泊だけで、翌日の飛行機で隣国シェラレオネへ飛ぶことにした。その飛行機が翌日の朝。モロッコ航空が到着する早朝の4時間後。よって、翌朝の空港で、1日遅れで届くだろう私の荷物を受け取ろうと行動した。

翌朝、空港について職員と話すと、ロストバゲッジは今朝届いたが、市内のオフィスに運んだとのこと。タッチの差だった。そもそも早くに空港へついていても、荷物を受け取れたかはわからない。

空港は市内から、とても遠く、タクシーで1時間半もかかる。つまり、荷物をとりに市内へ戻っていたら、シエラレオネ行きの飛行機に乗れない。週に3便しかない路線。キャンセルもできない航空券。判断のとき。私の荷物が確実に届いている保証もなし。旅程を変更すると訪問できない国も発生する。荷物より旅程を優先。モノは買い直せば良い。荷物は諦めた。断捨離。

ところで、中の上のホテルに泊まったのに、南京虫にやられ、手がぶつぶつの赤い斑点だらけに。蚊も多くて、体中をいっぱいかまれた。アフリカ。ただ居るだけでも大変です。。。


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