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札幌ドーム

2007年

球場へのアクセス。JR北海道、千歳空港-札幌-小樽を結ぶ快速エアポート。電車には段差があるため、車いすでの乗り降りは、必ず駅員の介助(段差解消版の設置)が必要です。段差のない車両、あるいはホームの底上げが理想ですが、地方は段差のある電車ばかりですね。車両には、座席のない部分があり、車いすで座ることが可能です。こうやってスペースを作ってくれるのは有り難いです。

 

JR札幌駅(全駅エレベーター完備だが、駅員案内が必要)で、地下鉄へ乗換え。2003年DPI(障害者インターナショナル)札幌会議の影響なのでしょうか、地下鉄は全駅バリアフリー。エレベーター完備!エレベーターは別に作られていることもあり、改札が別になるときにも、きっちり幅広の改札があります。すごい。

地下鉄東豊線で、札幌ドームの福住駅まで。車内はとっても広い。地下鉄まで、でっかいどう。ホームには車両とホーム段差解消(5センチほど)のための板が置いていました。手作り風、機能的な、まさに板。ラッシュ時の大通り駅では、ホームにいる駅員さんが常に板を持ち歩いており、車いすの乗客に素早く対応していました。

 

福住駅から札幌ドームまで歩いて15分。信号や交差点もあり、ちょっと不便。地下鉄のホームから外まで、エレベーター3回乗換え。歩道からドームの入場口までエレベーター3回乗換え。ドームに入ってから、座席までエレベーター1回。合計なんと7回もエレベーターに乗りました。上下移動が多すぎの導線に?エレベーターに頼らない導線も欲しいものです。地震や停電があったら逃げれないですから。

観戦した日は、優勝争い真っ只中 2007年9月24日(祝)。ソフトバンク戦。入場券は売り切れ。車いす席は知人に購入を依頼していたが、これまた早い段階で既に売り切れとのこと。しかし、外野席最後部が全て車いすでも観戦可能(車いすマークがある)であるため、外野自由席を購入して入場。

 

しかし、その外野席最後部にはレジャーシートを引いた人々の集団。すごい熱気。一列の立見ならわかるのですが、3列になって地べたに座り込んでいる。さらにその奥にも人がいる。どうやら座席以上にチケットを売っているようです。驚きです。

しかも、最後部の2ブロックが、ライト、レフト双方の応援団が旗を振る場所として占拠。球団との話し合いの結果だそうです。つまり車いすで観戦できる席が、応援団が占拠しているとのこと。うーんなんだかなあ。一般の観客も最後列に座り込んでいるため、警備員さんにお願いして、ライトの最後列を一つ場所を開けてもらいました。ライト側(アウェイ)の最後列は、日本ハムの応援のとき座っている人がいるため、見えやすくなるのです。

通常のトイレは、観客席の最後部から階段を下りた場所にあるため、上下移動もあり遠くなっています。車いすの観客はエレベーターに乗らなければならず、多くの観客がエレベーターにも乗るため大混雑。よって特別に、車いす用トイレのみ、外野席の後ろに用意されていました。その数2つ×2ヶ所。最も近い場所にあるトイレのため、女性や子ども連れで大混雑。車いすの私が行っても譲ってくれません。うーん困ったもの。

 

札幌ドームの車いす席は、内野席の後ろに約40台分ほどのスペース。多くの車いすが観戦に訪れていました。すごい!当初は、掘り込み式だったのが観戦しにくいため、前に移動。明らかに設計ミス。さて、満席と聞いていたのに、空いているスペースがちらほら。どういうことでしょうか?

 

車いす席が空いている理由は、何台かの車いすが外野側応援席にいたことで説明がつきます。応援団と一緒に熱狂的に声援を送りたいからでしょう。おそらく早くに球場にきて場所取りをしているのでしょう。通常の外野自由席の値段より、車いす席は値段が安いため、車いす席で購入し、外野席に移動してきていると推測されます。

立見は、外野の後ろだけでなく、ドーム最上部のところにも、たくさんの人。それも一列でなく、何列も。金網があって見にくいのに、雰囲気を味わいたいのか、本当に多くの人が来ています。テレビでしか見たことがなかった札幌ドームの熱気。こんなにもファンが集まり満員になるとは凄いですね。

応援団が、車いす席を占拠すること。 Jリーグ コンサドーレ札幌でも同じことが起きていました。障害者無料招待があったり、メインスタンドにも車いす席があるのですが、当日券で入場した私は一番安い席を購入。ゴール裏の応援席の最前列が全て車いす席という最高の設備なのですが、案内係は端に座ってくれとの指示。後ろの人の邪魔になるからとのこと。多くの人が既に立って、車いす席のある最前列の柵にもたれかかっているのに。危険だからといわれましたが、車いす席に、車いすが座って何が悪いのか、応援団の中に行って観戦しました。

 

札幌ドームも、厚別競技場も、車いす席で座ることのできる席がとってもたくさんあるのに、応援団や一般立見客が、その場所を占拠していて、誰も動いてくれないこと、スペースを開けないことは寂しい限り。車いすの観客が少ないこともありますが、スペースがちゃんとあれば、多くの人が観戦に来るはずです。改善を望みます。

具体的には、立見席の場所をきっちりと指定すること。人数をきっちり管理すること。車いすに座って欲しくないなら、車いすマークを削除して、立見席エリアとすればいいのにと思う。中途半端です。