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米国留学 報告書
(10)
 
2002/09 - 2003/08

テクノロジーと障害者 国際会議 出席


国際会議出席

2003年3月17日~22日 ロスアンゼルス国際空港にある、ヒルトンホテルとマリオットホテルでCSUN(カリフォルニア州立大学ノースリッジ校)が主催する「テクノロジーと障害者」国際会議に出席。最初の2日間はプレカンファレンスといって、10のセッションに別れて、終日勉強。参加料は249ドルと値段が高い。次の4日間は、ジェネラルセッションで、登録料379ドルを払えば、約250のセッション(1時間、30分とか短い)を自由に受けることができる。また200を超える企業がホテル内で展示を行っており、こちらは自由に見学できる。


プレカンファレンス参加

さて、"Overview of Assistive Technology(補助技術の概要)" に参加。まず配られた資料に驚く。厚さ5センチのでっかい会議資料ファイル。会議案内書、ロゴ入りノート、各企業の宣伝ビラ、カタログ、障害者用雑誌、ロゴ入りの手さげ袋。さすがに高い金を徴収していることはある。いっぱいのお土産に、会議のブランド化。すごい。

会議の参加者は約40人。大学のAssistive Technology 新任担当者、エンジニア、企業人、先生、学生、病院、地域センター、さまざまな人が参加。海外からは、日本から参加の私、ノルウェー、カナダといました。車イスは私を入れて2名。盲人は8名もいました。この国際会議は視覚障害者の出席が多いです。参加者のほぼ全員が、このCSUN国際会議に始めての参加とのことでした。つまりこのセッションは、初心者向けのものでした。題名の通り概要説明。基礎から学んだわけです。

Assistive Technology とは何でしょう? 私は「補助技術」と訳しています。日本では、まだなじみのない言葉ですので、定義など簡単に説明したいと思います。

1988年の関連法律によると、「障害を持つ個人の機能的能力、素質を増加し、維持し、改良することに使われる、商業上であってもなくても、企画化された、手が加えられた、特注された、モノ、設備、商品のことである」 "any item, piece of equipment, or product system whether acquired commercially off the shelf, modified or customized, that is used to increase, maintain, or improve functional capabilities of individuals with disabilities." Public Low 100-417 - Technology Related Assistance for Individuals with Disabilities Act of 1988

わかりやすくいえば、障害を持つ人がその物や機能、サービスを利用することで障害をなくす弱めることができる技術のこと。車いすが入るような机、歩道のカーブカット(スロープ化)、電子レンジ、イヤホン、近年注目されているコンピューター技術に限らず、ありとあらゆるものが該当する。

コンピューターを使うのがハイテク。使わないのがローテクという。
ハイテクばかりが注目されるが、ローテクも十分な意味があり、ハイテクより優れていることも多い。
時と場合によって、ハイテクとローテクを使い分けることが大切である。

Assistive Technology で重要とされるのは、トレーニング
いくら道具があっても使い方をしらなければ意味がない。パソコンも使えなければ、ただの箱。
どうやって使うのか? どこで使うのか? どんなときに使うのか? 教育が大切となる。

Assistive Technology の使用を成功するためのステップとしては、
それぞれの専門家が集まって、ゴール(目標)を設定すること。人によって意見が違うし、ゴールも違う。
そしてゴールが決まったら、それに向けての Assistive Technology や、フォローアップをする。
大学でいえば、学生、環境、要求されるもの、実際にある技術、これらが組み合わさって実現される。


Assistive Technology 展示

ジェネラルカンファレンスに参加するかたわら、各企業の展示会場を見学。多くの人が実際に使用したりして、賑やかである。話によると、世界36カ国から、1600人が会議に参加しているらしい。もちろん日本人も多い。

会場の展示で目につくのは、視覚障害者のための補助技術と、重度肢体障害者のための補助技術。音声変換ソフトや、点字変換機、教育用ソフト、コミュニケーションツールなど、多くの最新技術が実際に触って体感できる。

会場にきていた盲人の3分の1が、盲導犬をつれていました。30匹くらいみたかな?日本では育成が要望に追いつかず、盲導犬の数も少ないですが、米国ではたくさんいるようです。盲人の方も、1人で行動して、企業の展示ブースを廻ってます。

展示に参加している企業は、顧客である障害を持つ人達への営業活動もさることながら、この会場に同業者が参加していることに利点を感じて、出展しているようです。正規の会議とは別に、業者同士でのビジネスミーティングが積極的に行われているとのことです。同時に、他社の最新事情もわかりますし、情報交換もできるし、名刺交換など人脈も作れます。人が集まるということ、モノが集まるということは、ビジネスチャンスを産む。このCSUN国際会議の隠れた魅力となっています。

カンファレンスは、すべてパワーポイントを使っての説明でした。いずれの発表者も、米国らしく表現能力に富んでいました。そして時間に正確。プレカンファレンスなんかは、さすがに高いお金を取っているせいか、完璧でした。途中に、参加者の交流を促す作業を入れたり、質問が会場から飛んでやりとりしたり、ジョークも。米国人と日本人、プレゼンテーション能力の差を、まざまざと見せつけられました。

 

※詳しくは CSUN Center On Disabilities (英語) をご覧ください。


関連リンク

  ・ カリフォルニア大学 バークレー校 Assistive Technology Center の様子

  ・ カリフォルニア大学 バークレー校 DSP(障害を持つ学生計画) プレゼン資料

  ・ バークレー市内にあるNPO "Center for Accessible Technology"


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