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米国留学 報告書
(11)
 
2002/09 - 2003/08

Northeastern University, Disability Resource Center
 

ノースイースタン大学 障害を持つ学生センター


Cooperative Education (企業研修教育)が全米一位の大学

東海岸マサチューセッツ州 ボストンにあるノースイースタン大学を訪問。ボストンは、100以上の大学が存在していて学生の街として有名です。

障害を持つ学生センターは、学生センターの建物の地下一階。ノースイースタン大学は、長く寒い冬を快適に過ごすために、校舎が地下トンネルで結ばれています。

オフィスには、3人のカウンセラー、1人のデフ専門カウンセラー、4人の学習障害専門カウンセラー、総勢20名のスタッフが、総学生数2万5000人のうち、653名の学生にサービスを提供しています。その内訳のほとんどが、日本では障害の定義には入らない、学習障害、心理的障害などの学生。肢体不自由の学生は約30名。耳に障害のある学生は約20名。視覚障害の学生は約10名とのこと。ボストン地域では、障害を持つ学生の受け入れが進んでいる大学といえます。

ノースイスターン大学の特徴は、なんといっても、企業研修教育。ビジネス専攻の学生などは、9ヶ月間、企業で働くことが卒業の条件になっています。最初の1年は大学で、2年目は会社で、また大学に戻り、会社で、という風にインターン研修に出ます。もちろん、障害のある学生も、同じ権利、同じ授業が行われるので、インターンに行きます。これについては大学に多くの専門職員がいるので、障害を持つ学生センターは関わらないとのこと。多くの企業で障害者雇用が進んでいることもあり、問題なく研修もできるのだそうです。

また、ノートテイカーのシステムもしっかり確立されていました。多くの大学ではボランティアに頼っているなか、1時間8ドル~10ドルの報酬が支払われています。ノートテイカーは、どこの大学でも学生自身がクラスメイトから探すのが常となっており、ノースイースタン大学も同じシステムです。ただし、コンピュータークラスなど学生がノートを取れない授業などは、外から雇うこともあります。ノートの再利用は、昨年から始めたばかりで、教養の授業ノートなどが対象となっています。

教室の再配置は、全ての教室がバリアフリーであるので、配慮は必要ないとのこと。アシスティッブ・テクノロジー(補助技術)は、図書館のスタッフが対応しているとのことです。

興味深かったのが、9月11日テロ事件の後や、イラク攻撃などの後に、精神に支障をきたし、障害を持つ学生センターに、学習環境や試験環境のサービスを希望する学生が増えたという話でした。

親切にいろんなことを教えてくださった、ジャネット と デビー の2人。 ありがとうございました。ジャネットは、1973年のリハビリテーション法(障害者の権利がここから始まる)の前に、大学に入学。当時は、何にも設備やサービスはなく、長い時間をかけて米国も、ここまで来たとのこと。日本も、そうやって歴史を経ていって、環境が順番に整っていくのではないかと、言っていました。


以下、ノースイースタン大学 障害を持つ学生センター サービス内容の抜粋です。
新入生向けのものとなっています。重複する記述は省略しています。


使命

我々は、ノースイースタン大学が大学に関わる全ての人に、完全に利用可能(バリアフリー)であることを保証します。学生、大学、学部、入学許可部署が積極的に統括された協力体制を通して、大学に関わる人々が、大学内部での幅広い経験から完全な便益を受けれるように共同して働きかけています。

DRC(障害を持つ学生センター)は、全ての学生、学部、職員が学業、文化、社会活動を含んだ全てのキャンパスライフにおいて、利用可能であることを保証するために存在します。我々は、学業を成功されるために、豊かな学生生活を送るために、弁護主張、教育、サポート、バリアを取り除く努力がされた必要とされる学習環境を提供します。我々の努力は共に働きかけるもので、教室内外双方での利用可能を確実にするためにあなたの参加が必要です。

耳の聞こえない、難聴の、あるいはその他いかなる障害を持つ学生にとって、できるだけ早くDRCに連絡を取って、学習環境を整えるために、その分野において経験豊富な指導員(UCバークレーでは、専門家と呼ぶ)と面会することを調整することは、重要です。指導員は学生生活を始めるにあたり、面接を行うことで我々が提供するサービスを享受できるように登録します。登録が完全に完了するまではサービスは享受できません。多くの学生は、授業が始まる前の、夏のオリエンテーション・プログラムの間に、指導員と面会をするように調整しています。

最初のコンタクトは、DRCのサービスコーディネーター、デビ・アウバックに、電話 617- 373-2675、TTY 617- 373- 2730  (TTYとは、電話リレーサービス、キーボード付き電話のこと)、 メールで連絡してください。耳の聞こえない人、難聴の人は、その専門指導員の スー・フィリップスに、TTY 617-373-2730、電話 617-373-2675、メールをしてください。.   


移動の障害

ノースイースタン大学とDRCは、移動に障害のある学生が、ほとんどの教室、設備、入学許可事務所、寮が利用可能であるようにするために献身的に働きかけ続けています。ノースイースタン大学は、とりわけ寒い冬に、キャンパスを容易に移動するために、多くの建物をつなぐ広範囲なトンネルがあります。

DRCの指導員が一緒になって考え、どんなサービスが必要とされる要求に適切であるか決定されます。以下は利用可能なサービスの例です。

  ・ バリアフリーな(利用可能な)教室へ変更する手助け。
  ・ バリアフリーな面接場へ変更する手助け。
  ・ キャンパス案内
  ・ ノートテイカー(授業内容の要約ノート取り)

DRCは、あなたの身体的詳細、機能的制限、現在の障害の状態、医学的影響、その他の情報が記された書類を、理に叶った適切なサービスと学習環境を提供するために、提出を要求します。

介助犬は、キャンパス、寮での利用が認められています。

もし、あなたに介助人(Personal care Assistant)が必要なら、自分自身で手配してください。ノースイースタン大学では介助人の提供はしておりません。その代わりに、介助人を提供している自立生活センターを紹介します。もし、マサチューセッツ州民であるなら、www.state.ma.us/mrc/il/ilcenters.htm. を参考にしてください。州外の人は、介助人提供を調整するあなたの州のリハビリテーション事務所に働きかけてください。

ノースイースタン大学は、キャンパスの移動サービスを運営しておりません。マサチューセッツ・ベイ・トランスポーテーション・オーソリティが行っています。詳しくはそちらに問い合わせてください。もし、より詳細な質問があるなら、DSCまで連絡をください。


学習障害と注意欠陥多動性障害

ノースイースタン大学では、1978年から学習障害と注意欠陥多動性障害の学生へサービスを提供しています。今日では、2つのレベルのサポートが行われています。レベル1は、無料で行われます。レベル2は、より徹底したサービスを行うために有償で行われています。DRCを通じてサービスを受けるために、あなたの学習障害および注意欠陥多動性障害の証書、記録を提出する必要があります。なぜなら高校で必要とされる書類と、大学レベルで必要とされるものとは少し異なっているからです。これはとても重要なことで、ノースイースタン大学で新生活を始める前に、できるだけ早くDRC相談員と連絡をとり、適切な書類を提出してください。書類が完璧に揃えられたとき、あなたの担当DRC相談との話し合い時間をもってください。あなたとDRC相談員が協働する、この話し合いでは、あなたの要望に沿って最も適切なサービスは何かが決定されます。

受理可能な書類は、以下のところにあります。

  ・ 標準書類 学習障害と注意欠陥多動性障害
  ・ 青年期、成人における注意欠陥多動性障害書類声明 DRCの考え
  ・ AHEAD(障害を持つ人の高等教育支援協会) 青年期、成人における学習障害の書類案内  

レベル1の学習障害のサービスは、適切な学習環境を整える相談員を持つ学生に提供されます。もし、このレベルのサービスを必要とするなら、事前に自らの意思により自らの手で要求し調整する必要があります。もしかしたら、自分の学習スタイルや学業成功の戦略をよりよいものにするために、毎週のようおに相談員との話し合うことを求めるかもしれません。学業上のアドバイスや、時間管理、統括された技能、自己主張などについてです。

レベル2の学習障害のサービスは、LDP (Learning Disabilities Program),と呼ばれ、3ヶ月に1400ドルの費用が支払われることを認められた。毎年限られた学生に提供されるものです。LDPは、レベル1のサービスを補うもので、学業能力を改善したり、自身の学習障害についてよりよい理解をしたり、もっと効果的な学習者になるために図案されています。LDPの学生は、毎週決まった時間に設定された学習障害の専門家と個別に面談をします。これらの専門家と自分自身の学習内容とその目標について共働してください。LDPの申し込みは、ノースイースタン大学入学に付け加え、別の手順が取られます。申請者はLDP申込書を記入し提出し、その結果はLDP事務所から直接返答されます。LDPの数には限りがあります。1月1日までに提出することを推奨します。 (約40名いるそうです)


ろう(耳が聞こえない)、難聴

ノースイースタン大学は、1979年に、ろう、難聴の学生に対し、正式なサポートサービスを提供することを始めました。今日、サービスはろう者サービス部門によって提供されています。最新スタッフは、ろう、難聴サービス・コーディネーター、手話通訳コーディネーター、音読通訳、4人の通訳者となっています。また学外の広範囲にわたる通訳者リスト、CART(Computer Access Real Time: コンピューターを使って言葉を映し出す)人のリストもあります。ろう、難聴の学生はサービスを享受するためにDRC相談員と面会をし、どのサービスがあなた自身の要求に合うものか一緒に決定します。

以下は、DRCが、ろう、難聴の学生に提供しているサービスです。

  ・ 米国手話通訳者
  ・ 字訳
  ・ 口話通訳(手話を使わない学生向け)
  ・ コンピューターを使って言葉を映し出す人  Computer Access Real Time (CART) reporters  
  
・ ノートテイカー(授業内容の要約ノート取り)
  ・ 試験時間の延長
  ・ 米国手話ができる家庭教師が居住するための手助け
  ・ 教室の再配置の手助け、もし現在の教室環境が電気や何か他の原因で不適切であるなら。
  ・ 補聴機器を兼ね備えた60以上の教室
  ・ 持ち運び可能な補聴機器
  ・ 個人相談、ろう、難聴者コーディネーターからのアドバイス
  ・ 盲ろう者のための通訳者
  ・ 感覚、気づきの訓練
  ・ すべての学生生活において利用可能にするための擁護
  ・ ろう、難聴の学生に利益をもたらす新しい技術の研究継続 

聴導犬は、キャンパス、寮での利用が認められています。


盲(目が見えない)、視覚障害

ノースイースタン大学のDRCは、盲、視覚障害の学生が、大学の生徒が直面する広大な印刷物(教科書、授業案内、スケジュール、キャンパスマップ、試験)を利用可能にするために、手助けが可能な状態です。また、映像、ビデオテープ、オーバヘッドスクリーン、コンピューター、テレビなど近代的な電気機器の整った教室を利用可能にする手助けもしています。

以下は、利用可能なサービスです。

  ・ 印刷物についての補助
  ・ 点字、テープ教科書の補助
  ・ 試験のときの、音読者、代筆者
  
・ ノートテイカー(授業内容の要約ノート取り)
  ・ 図表、グラフ、イラスト、地図などを、浮きあがった線で描く
  ・ 明かりが調整された特別教室、教室で最善列に座ること
  ・ 試験時間の延長

DRCは、アシスティッブ・テクノロジーを広範囲で提供しています。それは、文字を反転して拡大する機器、音声辞書、拡大鏡、テキスト音声朗読機などです。

盲導犬は、キャンパス、寮での利用が認められています。 


難病、進行性の障害

ノースイースタン大学とDRCは、難病、進行性の障害を持つ学生に、様々なサービスを提供する必要性を理解しています。難病の障害とは、エイズ、ぜんそく、心臓疾患、糖尿病、発作、鎌状赤血球貧血、などだけでなく、広範囲にわたり意味します。難病、進行性の障害は、悪化し、予想がつかず、機能的な能力、痛み、疲労、困難、呼吸、突然の意識喪失などを引き起こします。これらの健康的困難さは、予期しないスケジュール変更や学習環境の変化を必要とします。DRC指導員と、この予期せぬ変化の対処方法や、どの学習環境、サービスが今度必要となるかを、一緒に話し合って解決してください。

以下は、利用可能なサービス例です。

  ・ テープで録音された授業
  ・ ノートテイカー(授業内容の要約ノート取り)
  ・ 宿題、課題の配達と、回収
  ・ 車イスの使用
  ・ 試験時間の延長
  ・ 入院のため受けれなかった試験の再配置
  ・ 入院通院のため授業を欠席する許し


精神的な障害

ノースイースタン大学とDRCは、精神的な障害を持つ学生への様々なサービスを提供する必要性を理解しています。精神的な障害とは、鬱、情緒不安定、心配症、躁鬱、精神的外傷、順応障害、多重人格などだけでなく、広範囲にわたり意味します。精神的な障害は、様々な学習環境が必要になるような機能的能力を一時的に、永久的に喪失されます。

以下は、利用可能なサービス例です。

  ・ テスト時間の延長
  ・ テープで録音された授業
  ・ ノートテイカー(授業内容の要約ノート取り)



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