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ドイツ バリアフリー写真

特急列車ICE  (2018年 撮影) 

近郊列車は低床が進み多くで乗れるようになりましたが、日本でいう新幹線、特急列車ICEはホームと車両に段差あり。駅員に手動リフトを使ってもらい介助してもらう必要があります。前日までに予約しておいて、駅のインフォメーションセンターに行く流れ。

25号車が車いす対応車両。車いすスペースが3つ。広いトイレがあります。日本の東海道新幹線でいう11号車。でもドイツの方が車いす席は広いし、数も多いです。

   
駅のエレベーター  (2018年 撮影) 

ボタンが側面にしかありません。車いすユーザーには、とっても押しやすいです。ボタンも横配列。タッチパネルとかではなく、凹凸のあるボタンで押した感もあり。ドイツの鉄道の特徴、バリアフリーが自転車のためでもある。エレベーターのピクトグラムに、車いす、ベビーカー、スーツケース、自転車と表示されています。


近郊列車  (2018年 撮影) 

いわゆる通勤列車。小田急とか、京急とか、阪急とか、西鉄とかみたいなもの。車いすのバリアフリー対応は、自転車利用者のためでもあります。自転車で電車を利用する人が多いのが、ドイツの特徴。

他の路線でも、やっぱり自転車と一緒になる。広いトイレもちゃんとあります。

■デュッセルドルフ 地下鉄 (2018年 撮影)
 
デュッセルドルフの地下鉄の優先席には、車いす、妊婦、ウォーカーの絵。たくさんの高齢者がウォーカーで地下鉄を利用して外出している証拠です。北欧やドイツの街中では、ウォーカーと呼ぶ歩行器で外出する高齢者を見ます。手押し買物車の進化形。格好よく機能的なもの。自立して動けるなら、健康寿命が延びて、介護や医療費の削減にもなると思います。ちなみに地下鉄のホームと車両の段差隙間は、ほぼゼロ。

 
■マンハイム 路面電車 (2018年 撮影)
 
マンハイム駅前。駅を降りたら、すぐに路面電車の乗り場。これに乗って市内中心部や住宅街に移動できます。シームレスな移動。乗用車は駅前に入ってきません。とっても便利。公共交通利用者に優しいシステム。

デパート、商店、レストランなどが密集する、マンハイム中心地のメインストリートは路面電車専用。欧州で良く見られる旧市街の光景ですね。自動車がいないのが一番のバリアフリー。街を自由に歩ける。商店にも活気あり。

列車  (2004年 撮影) 

以前の列車は階段が多くて大変でしたが、近年は段差の少ない列車がたくさん開発されています。それでも少し段差ができるので、駅員の手助けが必要です。自転車で乗り込む人も大変多く、自転車対応に付属して、車いす対応です。一般の乗客が座れるように、イスは跳ね上げ式になっている車両があります。2階建て列車の1階部分。最新式の対応車両には、車いす対応のアクセシブルトイレが用意されています。

 

 

 
フライブルク LRT  (2008年 撮影)

細身のデザイン。電停数も多いので便利です。利用者もとても多いです。完全バリアフリー。最高です。

 


■リハケア (2018年 撮影)
 
欧州最大の福祉機器展。デュッセルドルフ。東京HCRの2倍以上。車いす、移動機器がメインの展示。身体障害、移動障害に特化。自立するために当事者に必要なものが展示販売されていた。入場は有料。障害者8ユーロ。一般14ユーロ。ちなみに日本の展示会は無料です。

有料でもたくさんの当事者が参加する。最新情報が集まるのもあるが、パラスポーツ、レクリエーションの体験コーナーが豊富。絵の販売もあり。色んなイベント、デモンストレーションが企画されていて面白い。私はバトミントンをさせてもらいました。

目立った展示は、車いすに電動スクーターを装着して走れるもの。外出時に有効です。ところで、日本は福祉機器にも独自規格や規制がある。認定にも時間かかる。海外で一般的に使われている電動車いすなどが、日本では公共交通に乗れないことが問題になっていました。否、まだ問題になっています。典型的な例は、海外で一般的なハンドル型車いす(スクーター)が新幹線やJRでの乗車拒否。言葉も通じないから外国人旅行者は戸惑うのみ。

展示会場の誘導ブロック。滑らないのでよくわかります。路上や駅の点字ブロックは景観に配慮して同系色。凸凹は日本ほど激しくはありません。

 

■ケルン 川への遊歩道 (2018年 撮影)
 
川の公園に続く階段にスロープあり。ジグザグ。車いすOK。自転車OK。私の好きなデザインです。

 


■美術館のトイレ  (2018年 撮影) 
 
ケルン現代美術館の車いすトイレ。日本みたいに電動扉でした。しかし、「開ける」「閉める」が分らない。施錠の仕方も。。。これって日本も同じです。外国人には日本語の電動扉が使いにくい。災害時、停電時には電動扉は使えないので、個人的には好きではありません。アナログに引き戸。パタンとひっかける大きな鍵で良いと思います。美術館だけあってトイレのデザインは素敵。

 
フランクフルト空港のトイレ  (2011年 撮影) 

車いすトイレです。日本の福祉視点と似ていて、ドイツも特別視する傾向があります。いわゆる専用施設。両サイドからアプローチ可能な北欧型。とても大きなスペース。天井から、片マヒの人などが支えとして使えるものまでぶら下がっています。日本以外では見ることが少ない、日本でも少なくなってきた斜めの鏡もありました。フランクフルト空港のアテンダント(介助)サービスも、大仰で柔軟な対応をしてくれません。特別待合室や案内は嬉しいのですが、隔離されていて、自由度がない。日本とドイツは似ているところがあります。

 
ホットドック屋  (2004年 撮影) 

東ベルリンの駅前でホットドックを売っている人です。1ユーロ。安くて大きい庶民の味です!他の場所で、売っている人も多くみました。車いすでの販売員は、この人だけでした。日本では、なかなかみない障害を持った販売員ですね。 

  
ベルリン サッカースタジアム  (2004年 撮影) 

2006年サッカーワールドカップ決勝の会場です。ベルリンオリンピックが開かれたところです。掘り込み式で、スタンドに入ると自動的に1階席の最後部となります。ゴール裏の部分が、双方とも、車いすでの観戦スペースとなっています。

 

 
ホテル 
車いす対応の部屋  (2004年 撮影) 

中級クラス以上のホテルには、1つは障害者用の部屋を用意しているようです。せっかくなので泊まってみました。海外はバスルームが広いので私は不自由なし。障害者用の部屋とかにこだわりはなし。ビックリしたのが電動ベッドがあったこと(普通のベッドもあり)。ホテルというより病院みたい。特別な対応。やっぽ日本と似ているドイツです。バスルームは一般的な障害者対応のものでした。

 

  
ホテル 車いす対応の部屋  (2018年 撮影) 

大手チェーンではない、地元個人の中級ホテル。車いす対応部屋があるとHPに記載があったので予約。バスルームは広くて使いやすい。でもシャワー椅子がなかったので、部屋にあった椅子を置いて使いました。エマニュエル婦人の藤とみせかけ、プラスチックを編み込んだバリ風の椅子は撥水性あり、背もたれあり、安定感あり、優れもの。