イランと他国の違い、最大のものは、スロープです。基本的に大理石で作られているため、雨のときなど滑ります。その滑り止めがあるのです。ギザギザ。車いすだと、ガタガタと不快なのですが、杖の人や歩行者が滑らないようにするための工夫。面白いですね。
夜のテヘラン駅。新しくキレイです。スロープもあり、表示もわかりやすい。しかし切符売り場の2階にいくエレベーターは壊れてました。ただ夜で動かないだけなのかも。
ホームには、エレベーターがあり。嬉しい!車両とホームの段差は50センチほど。そんなに高くないので、周りの人に声かけて担いでもらいます。
車いすスペースはありません。通路も狭くないので、私の手動車いすは通れました。ちなみに朝食、昼食付き。サービスも良く、チケット価格も安いです。
到着駅のマシュハド。ホームにエレベーターがありましたが動いてませんでした。仕方なく、ホームの端から降りました。従業員や貨物があるところ、バックヤードから駅の外へ。
マシュハド メトロ (2012年 撮影) 2011年開通の新交通メトロ。LRT(ライト・レール・トランジット)です。完全バリアフリー。全駅にエレベーターかスロープ有り。表示もユニバーサル。
LRTなので、ホームは地面から高くありません。もちろんホームドアもなし。車両とホームの段差隙間はゼロ。素晴らしいですね。利用者も多いです。
西側の終着駅。スプーンのように一方通行で線路を廻り、片側だけのホーム。駅を降りたらそのままバスターミナル。郊外へとバスが走っています。シームレスで移動できます。
大きな公園のある駅で途中下車。もちろんエレベーター完備。外に出るとバスターミナル。問題は駅の外。駅はバリアフリーでもそこに行く道に段差があることがあります。
テヘラン、メフラバード空港。国内線の発着です。車いすマークのあるトイレを見ると、アラブ式も併設。狭いスペースで、車いすが入るとドアも閉まらないため、このアラブ式を撤去して、広いスペースを確保して欲しいもの。
飛行場。ブリッジは少なく、歩行困難な乗客は昇降車で乗ることが基本。スペシャルアテンダントのサービスはバッチリ。機内の写真。モニターがソニーの薄型テレビが使われていることに驚き。家電製品をそのまま使うなんて。日本製を使ってくれていることは嬉しいですね。飛行機の値段はとても安いので(世界最安)、多くの路線があり、利用者も多いです。産油国なのも理由でしょう。
シラーズ空港のトイレ。公衆トイレでは、基本的にアラブ式しかありません。一番奥に外開きの扉がありました。スペースを有効利用して、車いす対応の洋式トイレが設置されていました。
イラン随一の観光地。有名な橋。残念ながら歴史あるためか、階段だけのため、車いすNG。散策する人が多い川岸におりるため、スロープが設置されていましたが、手すりが大袈裟。この観光エリアには珍しく点字ブロックもありました。何らかの資本があり、ここだけは整備したのでしょう。
エスファハーンのモスク。素晴らしいモザイク模様です。入口は敷居があり。エマーム広場を中心に周囲には商店(バザール)が並び、博物館などもあるのですが、いずれも段差や車止め。バイクが入ってこないのを防ぐ、歩行者優先にするための車止めですが、車いすは通れない。車いすで通れる場所を探すのは非常に大変でした。
バスターミナル。きちんとスロープありました。もちろんバスは普通。でも最前列に座らせてくれたり配慮あり。切符や案内は全てペルシャ語なので、どのバスに乗ればいいのか確認するのが外国人には非常に大変。
もちろん世界遺産。紀元前550年。凄い場所です。遺跡へと続く道路がさりげなく段差解消されていました。ただし入口からは大階段を上る必要あり。職員に「どうやって上るんだ」と言われましたが、周りに声をかけて、車いすを担いでもらいました。
大階段を上り切れば、後は平坦フラット。2500年前の都市にタイムスリップです。ウッドデッキなども整備され、段差なく回れます。一部砂地の部分がありますが、そこは人の助けを借りました。ウッドデッキは遺跡保存、ルートから逸れないにするなど、有効な手段です。
ペルセポリスから6キロ。ナグシェ・ロスタム。古代の王達の墓があります。階段の横に急ですがスロープが整備。これで車いすの私も入れます。
巡礼地の一つ。聖廟です。聖人のお墓があります。どこかにスロープが有ります。内部へも入ってお祈りできます。
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