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高雄市 障害者雇用への取り組み

 
台湾南部の大都市、高雄。市長は女性の陳菊さん。福祉政策にも熱心で、積極的に取り組んでいます。2009年ワールドゲームズの開催地でもあり、新しく作られた施設は完全バリアフリー。車いすでも動きやすい街になりました。

市庁舎にて、高雄市長の陳菊さんを表敬訪問しました。バリアフリーへの取り組みに力を入れていると、熱心に語ってくれました。目玉政策の一つが、市庁舎の1階の「市民なんでも相談室」。障害者雇用と市民サービスを融合させた素晴らしい政策があるので紹介します。

市庁舎の一番目立つところに、「市民なんでも相談室」があります。ガラス張りで開放的な、明るい雰囲気です。呼称は「高雄万事通」。電話1本で問い合わせが可能です。「1999」と押すだけ。高齢者にも簡単です。どの部署に連絡していいかわからない、素朴な疑問など、何でも相談できます。窓口の一本化です。

コールセンターの職員として、10名以上の身体に障害のある人(主に車いす)を採用しています。電話やパソコンなら障害は関係ありません。車いすでも動けるように段差のない職場、広い通路が確保されています。通常トイレの中に、1つ大きな車いすでも利用可能なトイレがありました。また、受付カウンターで対応する人は、障害のない職員です。

障害者雇用というのは、一番重要で、難しい問題です。行政として、企業に指導をしなければいけませんが、自らも積極的に雇用をする必要があります。適材適所、出来ることもあるということ。一番目立つところで働かせている、アピールできるのが、素晴らしいです。

台湾初ということですが、日本でも見たことがありません。良いことは何でも真似るべきです。見えるところで、障害者雇用も促進されるべきでしょう。

台湾のエデン財団の方々と一緒に訪問しました。バリアフリー化のさらなる促進と当事者参画、就労支援などを、お願いしました。丁寧に応対してくださり感謝です。