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日本の事例紹介 日本のバリアフリーの特徴 豆知識 考察

 
ノルウェー バリアフリー写真

 
車いすトイレ  (2010年撮影)

いわゆる北欧型です。便座に手すりがあり、両サイドからのアプローチを可能としているのが特徴です。日本と同じように別途、障害者専用として設置されています。ベビーベッドも併設。非常用呼び出しボタンがあるトイレも幾つか見られました。


鉄道  (2010年撮影)

トロンハイム空港と市内を結ぶ列車です。通勤通学などでも利用されています。駅舎に駅員はおりません。車両には4段ほど段差があるので、車掌さんが備え付けのスロープを出してくれます。車内には、椅子を取り外したスペースがあり、車いすやベビーカーがそこに入ることができます。跳ね上げ式の椅子もあり、車いすやベビーカーがいないとき、乗客が椅子を出して座れるのが、とても良いデザインです。

ノルウェーの駅舎には、スロープが目立ちます。いわゆるバリアフリー対応ですが、傾斜がきつい場合が多いです。なぜなら階段をスロープに変更した歴史があるからです。エレベーターの設置はお金もかかるし、維持管理も必要です。ローテクでの対応が北欧らしい。シンプルで良いです。傾斜が急で、車いす単独で上り下りが難しい場合は、周囲の人に押してもらえば問題ありません。


オスロ 地下鉄  (2010年撮影)

初乗り400円と、ハイパー物価のノルウェーです。それは置いといてバリアフリーです。ムンク美術館のある駅。1994年の訪問時のまま、スロープによるバリアフリーでした。隣のホームや地上に出るため長い坂があります。エレベーターの設置だけがバリアフリー手段ではない例です。地下鉄が浅い場合など、スロープでの対応も有りですね。

地下鉄中央駅のバリアフリーです。エスカレーターとエレベーター双方設置されています。単純に歩ける人だと、エスカレーターの方が歩行距離が短いため、エスカレーターを利用します。よってエレベーターを利用する人は、車いすなど歩行不自由者、ベビーカー、大きな荷物を持った人に限られます。

導線のデザインで、歩ける人がエレベーターに殺到するのを防いでいる例です。エレベーター導線が最短距離になるのは、一般の利用者が多くなり混雑するので避けるべきです。

地下鉄の車内です。車いすスペースに跳ね上げ式の椅子があります。日本も真似るべきです。車いすスペースの設置を求める当事者と、座席数を減らしたくない電鉄会社。双方が歩み寄れる解決方法だと思います。


歩行者天国  (2010年撮影)

オスロ中央駅と王宮とを結ぶ1キロ強の大通りが歩行者専用道路になっています。初訪問の1994年にはなかったと記憶します。商店やレストランなどが並び、非常に賑やかです。車がいないこと、段差がないこと、車いすも、誰もが歩きやすい空間です。


歩道橋  (2010年撮影)

大型ショッピングセンターの前にある大きな道路をまたぐ歩道橋です。階段と共に、スロープも当然のように設置されていました。円でぐるぐる廻るのではなく、四角形にジグザグしているのが新鮮でした。


横断歩道の底上げ  (2010年撮影)

近年、世界中で広まっている、横断歩道の底上げです。自動車は自動的に減速する仕組みです。信号は無し。数は多くありませんが、ノルウェーでもいくつか見られました。


点字ブロック  (2010年 撮影)

オスロ中央駅には、一部、線状の誘導ブロックが敷かれていました。新しくできたオペラハウスにも、チケット売り場まで、線状の点字部ブロックが最短経路で敷かれていました。いずれも北欧でよくみられる、点字ブロックの形状ですが、新しい施設、主要施設でしか設置はありません。色は床材に合わしたものか、銀色が基本です。黄色はノルウェーでは見ませんでした。