ガソリンスタンドのトイレは、必ず車いすでも入れる大きなトイレが完備されています。 ミルフォードサウンズの観光船 乗場のトイレです。一つが、車いすでも入れる大きなトイレになっています。ドアも外開き。自然な配慮です。 ニュージーランドの、車いす対応トイレは、別途専用に作るのではなく、通常のトイレの一つを大きくする考えです。その代わり、どこにいっても、一つは大きな車いす対応トイレがあります。 遊歩道にある公衆トイレです。2つある右側のトイレが広くなっており、車いすでも入れるようになっています。 北島の海岸にある公園です。いずれも海岸沿いの公園にある公衆トイレ。左は2つある公衆トイレがいずれもゆったり型。右は中に広いトイレがありました。
田舎町。海岸が見降ろせるところにカフェがあったので入りました。嬉しいことに、入口にはスロープ。それも自然に。美しい内装。素晴らしい眺めのバルコニー。トイレは女性用が車いす兼用。なんとも素晴らしいユニバーサルデザインです。
歩道の底上げの事例を多く見ることができます。上段は、オークランドの空港です。信号はありません。下段は、町の中心街の横断歩道です。バンプ(凸)が、自動車の減速、停止を促します。タイルも違います。歩行者優先、歩行者保護の姿勢です。人間が少なく、交通量が少ないのも、整備ができる理由の一つです。 子どもの遊びエリアが、転んでも痛くないように、チップの入った柔かい地面となっています。陸上競技場のトラックと同じ。これなら安全です。ちなみに駐車場はやはり歩道が底上げされ、歩行者優先でした。
このチップは、歩道と車道の境目としても使われていました。日本でよく問題となる歩道と車道の段差。車いすや歩行者にはバリア。しかし白杖の人にとっては境界認識として必要なもの。この海岸沿いの公園に向かう歩道では、公園のようにチップ素材で柔らかい。歩道はタイルです。素材を変えれば、道路空間と歩道の認識ができます。杖より簡単。踏み心地が違うから、誰もが容易にわかります。よって全く段差のない、横断歩道が作られます。
平屋建てのモーテルがたくさんあります。部屋も広いです。簡素かつ充分な対応です。アクセシブルルームでは、入口の段差解消、シャワーに椅子を置く対応です。多くのホテルで対応部屋があります。クィーンベッド1つというのも多く、ツインが少ないですが、ホテルによっては、クィーン+シングルベッドとなります。
とあるスポーツショップの店内です。奥に行くのに階段ではなく、スロープがありました。嬉しい配慮です。 専用ステッカーのある自動車は、車いすスペースに停めることができます。アメリカほど数は多くありません。あまり強調されておりません。通常の駐車スペースも広いため、車いすスペースが特別に広いとも感じません。ニュージーランドでも、一般車が駐車する問題があるようです。テレビのニュースで取り上げられていました。
「Mobility Card」保持者以外は停めてはいけませんという看板です。カードが発行される基準は、肢体不自由な人などです。障害者手帳はありませんので、障害者駐車スペースではありません。日本では誰が停めていいのか、曖昧です。都道府県で独自の許可証を発行する場合がありますが、その基準はバラバラです。障害者手帳=車いす駐車スペース、にしているところもありますが、反対です。移動障害(障害者手帳保持者に限らない)の人に対して発給すべきです。妊婦や介護などは機関限定の許可証にします。
郊外の駅です。改札はありません。道路からホームへは直接スロープ。踏切もなし。自己責任。30分に1本は電車あります。駅はいずれも島型で中央部にあるため、中心部の駅などは、長いスロープが設置されていました。エレベーターは基本なし。ローテクが一番。お金もかからない。維持費もかからない。日本の地方駅もこうなって欲しいもの。 電車は英国式。ホームと電車に段差があります。1段なら簡単なんですけど。2段あり。駅には駅員はいないので、行きは周りの人などに担いでもらいました。帰りは車掌がスロープを設置してくれました。車両の先端にスロープが積み込まれています。車掌が対応してくれます。
ニュータウンという乗換駅です。開放的なデザイン。エレベーターが奥にあり、メイン導線から外しています。
ホームにあった看板。たくさんの絵文字(ピクトグラム)。ユニークな禁止項目もありますね。 ブリトマート駅(オークランド中心部)のホームです。転落防止の警告ブロックと黄色いラインがありました。シンプル。点字ブロックを黄色に塗ると景観が乱れるのか、ホームと同系色にしています。視力のある人には黄色ラインで警告しています。
北島 ワイボウア・フォレスト。 原生林の森。 トレイル(小路)が、車いすマーク(アクセシブル)でした。といっても日本のようにコンクリートがちがちにするわけでなく、ダート(土道)で段差がないだけ。傾斜もある。木々を眺める場所は、自然保護と誰もがアクセスできるようにと2つの意味で、木道になっていました。NZらしいのは、柵が内側だけなこと。外側には柵や車止めもなく自然がそのまま感じられます。最低限の安全だけ保証して、極力、自然を壊さない。
一方で、NZで一番大きな巨木にあくせる木道はしっかり安全を重視。距離が短いため。落ちないように車止めあり。ただしやっぱり柵はない。高低差がないのも理由。そのメリットは自然が近いこと。雨が多く滑るため、木道に金網を敷いているのが新鮮でした。とても安全。違和感もない。車いすでも自然にアクセスできること。本当に素晴らしいです。
オークランド郊外の植物園。入場無料。市民の憩いの場。もちろん完全バリアフリー。ただし森林や芝生は無理です。小路の中で、車いすNGマークがありました。この先、バリア(車いす通行不可)があることを示しています。バリアフリーが進んだ環境(バリアフリーが当たり前の環境)では、バリアがあることが重要な情報となります。日本でも、もはやバリアフリーの情報より、どこがバリアがあるのか、そちらの情報が求められる時代になりそうです。
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