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タイ バリアフリー写真

 
スワンナプーム国際空港 トイレ  (2011年、2015年 撮影)

2006年開港の新しい空港。車いすトイレもしっかり完備。以前のドンムアン空港では、一般トイレとは別の場所に、車いすトイレが作られていたが、通常トイレの中の一つを広くしていた。日本型から、米国型への転換ですね。いろいろな試みがあるようです。

 

2015年訪問のときの写真。白抜きの車いすマークが良い感じです。

 
ガソリンスタンドの車いすトイレ  (2015年 撮影)

ローカル・タイ人の車いす利用者が、安心してかけこめるトイレがある場所は、下記マークのガソリンスタンド。この会社のガソリンスタンドのトイレの多くには(100%に近い)、車いす対応トイレが設置されている。安心ですね。

 


エアポートリンク  (2011年、2015年 撮影)

2010年に開通した、空港と市内中心部を結ぶ列車。バリアフリーが考慮されている。空港ターミナルの地下が駅になるが、ターミナルビルのエレベーターは数が少なく、人々が集中して大渋滞する。導線の配慮が足りない。駅は広い改札もあり、超巨大なエレベーターもあり安心。バンコクの地下鉄もそうだが、車いすで行くと、係員がべったりついてきてホームまで案内された。

 

市内まで直通の特急列車は赤色。ゆったり座れるが、本数も少ないし、値段が高い。150バーツ(450円)。通常の青い列車なら、35バーツ(100円)。時間もそんなに違いはない。

空港駅にはホームドアが完備。他はなし。ホームと車両の段差は2センチ程。隙間はほとんどない。完全に段差をなくすまではなっていないが、日本の電車よりも乗りやすい。

車両はドイツ・シーメンス社製。よって日本と車内風景が違う。大きな荷物置場スペースが、車いすスペースにもなるが、そこに電源コンセントがあった。電動車いす用だろう。ドイツを感じる。

エレベーターは基本的には、警備員と乗ることになる。改札は幅広いものがあり、通ることができるので嬉しい。

 

2015年、再びエアポートリンクを利用。非常に利用しやすく便利。

マカッサン駅は、バンコク地下鉄MRTペチャブリー駅と接続されていた。4年前は繋がっていなかった。

完全屋根付きの歩道橋。段差なし。ゆるやかな傾斜になっている。駅の接続部分にはエレベーターあり。でも小さいので大きな電動車いすは使用不可。

 
バンコク地下鉄MRT  (2011年、2015年 撮影)

2004年9月に開通したバンコク地下鉄。日本の援助で建設された影響なのか、バリアフリーはよく配慮されています。

知らぬ間に、多くの出口にエレベーターが設置されていた。モノレール(スカイトレイン)の一部の駅にもエレベーターがありますが、インターホンがあり警備員を呼び出す必要がある。地下鉄駅のエレベーターは誰もが自由に乗れるので便利。ただし改札からホームへは警備員がよくついてきます。

切符の自動販売機は壁面に垂直に液晶があるので使いやすい。シンガポールも同じ。日本だと見下ろす感じになったり、車いすの視点だと液晶が見づらかったり、画面が反射して見えないことがある。日本だと奥まって券売機があって、ボタンを押しにくかったりするが、こちらは画面も押しやすい。

ホームはとても広い。ホームドアも完備。快適ですね。

階段、エスカレーター、エレベーター、複数の導線です。素晴らしい。日本のように、エレベーターを利用する乗客は少なく、皆さんエスカレーターに乗る。そちらの方が走行距離は短いので。

雨が多いところなので、洪水など水の侵入を防ぐため、出入口は高く設置されている。エレベーターも高いところに設置され、スロープを上がっていく。

地下鉄はバリアフリーだが、問題がある。エレベーターの廻りの道路が非常にバリアだらけなのだ。何車線もある道路が横断する。狭い路地も多い。歩道も整備されていない。その歩道は段差ばかり。道路も歩道橋だけで信号がなく、向こう側には渡れないなど多い。駅から目的地への歩道環境が悪いので、現地の車いすの人や障害者の利用も少ない。


王宮、寝仏のワット・ポー  (2015年 撮影)

5人+現地ガイドさんで、バンコク市内観光。王宮にはスロープがあり、車いすでも観光できます。

 

王宮の南にある「ワット・ポー」。こちらもスロープ完備。王宮より人が少ないので、ゆっくり見れました。

寝大仏がいる建物に入るには少し階段がありますが、同行者に担いでもらって参拝。

スロープがあるのは嬉しいですね。車いすでも自由に動けました。

渡し船  (2015年 撮影)

王宮周辺から、チャオプラヤ川を渡って暁の寺院へ。乗り場は段差があったりしますが、お手伝いをしてもらいながら、乗ることができました。車いすは、自転車と同じように運賃3バーツとは別に、10バーツの支払いが必要です。

 

クルーズ船  (2015年 撮影)

グランド・パールという会社。夕食で利用。船着場にはスロープ完備。車いすは優先乗船です。

アユタヤに行く船。乗り場は同じ。船は大きい。車いすトイレなどはないが、船内は広い。船室へは階段があるが、乗務員が担いでくれました。


アユタヤ遺跡  (2015年 撮影)

段差のない、車いすでも入れるルートがありました。十分に楽しめます。

アユタヤの遺跡前にいたアイスクリーム屋さん。原付バイクにサイドカーがついている。販売する(運転する)のは、ポリオで下半身が不自由な障害者。このバイクは良いですねー。

象とワニ園  (2015年 撮影)

バンコク郊外にある「サムファーン象ワニ園」に、タイの友人が運転する車で行く。日本製のハンドコントローラー(手動装置)をつけていました。

象のショー。ワニのショー。

 

園内に車いすトイレがあったので、嬉しくなって写真をパチリ。一番奥のトイレが広くなっています。手すりとかないですが、十分な配慮ですね。

 


チェンライ レストラン  (2016年 撮影)

タイ北部、ミャンマー国境に近い街チェンライ。ビールメーカー「シンハー」が経営するエコパーク内にある、大きなレストラン。茶畑に囲まれた自然豊かな丘の上にあり、景色もよく、とてもお洒落です。しかも完全バリアフリー。スロープ、エレベーター、車いすトイレがありました。素晴らしいですね。屋台ばかりで、あまりレストランに行ったことありませんが、タイで初めてのバリアフリー対応レストランを経験しました。


UNWTO 世界観光の日イベント   (2016年 撮影)

2016年9月27日、国連世界観光機構のイベントに、スピーカーとして参加。テーマは「バリアフリー観光」。タイの首相、観光大臣、各国閣僚、世界60ヶ国から大勢が参加の国際会議イベント。

 

 

バンコクでの移動は、リフト付きバン。観光省の所有。旅行者用のサービスは友人の会社でやってます。 こちら

1日目の夕食は、Siam Nitamit にて。バリアフリーな巨大観光施設。大型バスが何台も停められ、大勢の観光客が来ています。巨大な宴会場には、車いすトイレあり。2000席以上あるシアターにも複数の車いす席。

国立博物館にある寺院につながるスロープ。急ですが、ないよりは有るのは良いです。歴史的建造物をバリアフリー化するのは難しく制約あり。できる範囲で良いと思います。

イベント後は、1泊2日の体験ツアー。東北部イサーン地方の州都コーンケーンへ。空港で壮大な出迎え。

田舎にある有名なお寺。村人が踊りで迎え。見物人も多数。1000人近い人。すごい。。。

お寺に作られたバリアフリートイレ。我々VIPが訪問するから、あわてて作られたものでしょうが、きっかけとなれば幸いです。

コーンケーンのリフト付きバス。最近は、低床バスが主流ですが、バリアフリーが推進されるのは良いこと。

 
高級ホテルの車いす対応部屋    (2016年 撮影)

会議中、宿泊させてもらった5つ星ホテル。バリアフリー対応部屋も有り。シャワー椅子が低い、シャワーが遠い。洗面台の下に車いすが入らないなど、少し問題はありますが、十分な設備。なによりお洒落で、高級感があります。

 

コーンケーンで宿泊した4つ星ホテル。こちらも新しいので、バリアフリー対応。でもスロープは後付け。日本と違って、複数の車いす対応部屋あり。シャワーでシンプル。問題なく使えました。