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石見銀山

2013年

世界遺産の石見銀山は、完全バリアフリーで、車いすアクセスが可能な観光地でした。観光エリアは、自動車の通行が制限されています。離れた場所にある大型駐車場からシャトルバスで銀山公園に行くことになります。車いすや移動に障害のある人は、銀山公園にある観光案内所で、通行許可と駐車許可証が貰えます。

坑道を見学できる「龍源寺間歩」までは、バスの停まる銀山公園から、3キロ強もあります。しかも坂道。健脚出ない人は、自転車をレンタルするのがいいでしょう。階段は一切ありません。前述の許可証があれば、残り1.2キロ地点のところまで、自家車で入ることができます。そこに駐車します。

その駐車場にあるトイレ。車いす対応もきちんと整備されています。

結構な坂道が続きます。車いすの人は誰かに押してもらいましょう。

龍源寺間歩の入口に到着。入場券を買って、中に入ります。内部は一方通行です。

案内図の写真。 青い線が昔ながらの坑道。緑色が新しく作られた広い坑道(機械でガーッと掘った)。

中に入ります。小さな入口。背の高い人は、天井に頭をぶつけないように前かがみにならないとダメです。

床はきれいに固められ、段差一つなく、車いすでも問題なく進めます。匂い、音、湿度、手触り、圧迫感、五感を使っての観光。最高です。

暗いですねー。過酷な労働環境だったことでしょう。

坑道の終点。最後は新抗の横穴から外に出ます。126メートルの長い上り坂です。斜度は10度以上あると思います。車いす独りで上るのは難しいです。床も滑りやすいので、注意して進みましょう。

外に出てきました。トイレがあります。もちろん車いす対応も。

帰路にある神社。趣があります。階段なので車いすは入れませんが、それは仕方のないこと。

石見銀山の町並みです。抗くつからは、3キロほど離れた麓にあります。昔ながらの雰囲気が残っています。昭和の香り。

自動販売機が、景観を乱さないように飾り付けがされていました。いいね!

群言堂さんの有名カフェ。敷居があったり、入口に段差がありますが、店員さんも手伝うと言ってくれました。同行者2名がいたため、お手伝いは頼みませんでしたが、その気遣いはとても嬉しいです。店内は土足禁止でスリッパに履き替えるのですが、車いすもそのままで上がりました。私はこのとき車輪が汚れていませんでしたが、もしも汚れているなら車輪を拭いて綺麗にした方がいいでしょう。

古民家を改築改装を重ねて、ショップがあります。素晴らしい空間です。昔ながらの建造物なので段差が多く、車いすには不向きで、入れない場所もありますが、それは仕方なし。

幼少期に住んでいた家、おばあちゃんの家を思い出します。縁側や中庭。襖に障子。

群言堂さんの本店カフェ。なんというオシャレな空間。失礼ですが、島根のど田舎にこんなハイセンスな場所があるとは驚き。同行した友人は、世界遺産より「このカフェを訪れたい!」と、一緒に旅してくれたのも納得。

夕方5時15分に入店。6時で閉店なためか、他にお客さんはおらず貸し切り。贅沢ですわ。隙のない完璧さ。店員さんも店の雰囲気と合致して、自然体の美人さんばかり。

ちょっと早い夕食としました。本来はランチ、カフェの店でしょうけど。一汁一穀。800円とお手頃。デザートは500円。ドリンク+200円。味もバッチリ!

石見銀山を訪れたのなら、群言堂カフェも忘れずに。古民家で段差ありますが、店員さんも手伝うと言っていましたし、車いすでも入ってみてください。車いすの客である私を嫌な顔一つせず受け入れてくれた、心のバリアフリーなお店です。