2013年 冬の伊豆半島をドライブ。まずは大室山へ。リフトに乗って景色の良い山頂に行けるのですが、このリフトに車いすでも乗れるとの情報がありました。
富士山みたいな単独峰。急な斜面にリフトがあります。
リフト乗り場まで、段差なし。車いすの私が行くと、リフトを停止してれました。車いすは前のリフトに乗せて、いざ出発!足を地面にすらないように、斜め横に座って膝を伸ばして座りました。 山頂でもリフト停止で車いすに乗り移り。
標高580メートル。高いですね。山頂から北に向かって。熱海訪問が見えます。 山頂には遊歩道があり、巨大なカルデラをぐるりと一周できます。急な坂道ですが、段差がないので屈強な介助者がいるのなら、車いすでも一周できると思います。今回は単独訪問なので、私は展望台から眺めるのみ。
火口の穴。なぜか有料のアーチェリー場になっていました。大きいです。
帰りのリフト。一つ前のリフトに乗せてもらった車いすが良く見えます。風がとても気持ちいいです。車いすであっても、気軽に乗せてくれる。心のバリアフリー。最高です!
続いて、城ケ崎にある吊り橋へ。駐車場に自動車を停めて、少し歩けば、すぐ吊り橋。段差もなし。
高さ23メートル。長さ48メートル。断崖絶壁に橋はあります。
崖の上を歩きます。車いすで、この大自然にアクセスできるのは幸せです。空中遊泳。 橋の渡った先から、ずっと長い遊歩道になっていますが、残念ながら階段です。断崖にも、自己責任で入ることができます。転落して命を落とさないように。
ドラマの撮影にもよく使われる城ケ崎。絶景です。
もちろん車いすトイレもありますよ。トイレのバリアフリー。どこでも整備されるようになって、本当に素晴らしいですね。
伊豆といえば、温泉も有名です。南端の下田までドライブし、温泉通の中で有名な「金谷旅館」さんへ行ってみました。 歴史ある木造の古い旅館。大浴場は1階だと予想していて、その通り。ただし入口は、大きな段差が3つあり。ダメモトで突入してみると、番台のおばさんは嫌な顔をしない。車いすで入ってもいいよというので、おばさま2名に前後で車いすを押してもらって、段差を乗り越えて中へ。設備はなくても(歴史あるので無理)、心で解決。有り難いこと。 こんな木造建築に車いすで上がるなんて、初めてかも。タイヤは雑巾を借りて拭きました。女性しかいなかったのですが、力仕事も気兼ねなくやってくれて、本当に感謝です。 車いすとは縁のない日本旅館。レトロな感じが最高です。小さいとき、昭和の時代を思い出します。 途中の洗面所も味があります。古いながらも改修と清掃が行き届いています。 廊下を抜けると大浴場。玄関を上がってしまえば段差はなし。 脱衣場から、浴室へは大きな段差がありますが、扉横の壁をもてば車いす1人でも、えいっと入退できます。風呂の中は、湯けむりで写真はなし。大きな檜風呂です。立って入るような深い場所もあり。ちなみに混浴です。お湯も最高。雰囲気も最高。まさに日本の歴史。
居心地がとても良いので、1時間ほど湯船に使っていました。 旅館なので、宿泊客もたくさんいます。湯治する人も多数。部屋へは残念ながら階段なので、車いすはちょっと無理かも。まあ仕方ありません。
帰りの玄関は、自分で床に下りて、階段を這っておりて、車いすを下におろしてもらいました。受付は若い男性に変わっていましたが、とても親切でした。誰であっても温泉を楽しみたい!車いすでの入浴拒否をする温泉もあるのですが、バリアがあっても入れてくれるのは本当、嬉しいことです。ありがとうございます。 |