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飛騨高山 陣屋

2018年

観光バリアフリーに、いち早くから取り組み、海外からのインバウンドにも成功している飛騨高山。電動カートに乗る外国人を連れての高山案内。歴史的建物の陣屋も車いすで入れることに驚きました。

障害者手帳があると無料になります。正面の玄関にスロープを用意してもらったり、畳の上を車いすで歩いたりするなど色々とお世話や面倒もかけるのに無料とは、申し訳ないが、ある制度は利用させてもらいます。

電動カートで、簡易スロープを上がるのは無理。海外ゲストは、施設にある手動車いすを借りて、それに乗り替えて見学。

私は自分の車いすでそのまま。汚してはいけないので、玄関でタイヤは拭きます。それでも、車いすのまま日本家屋の中に入れるのは有り難いですね。感謝。

陣屋は、江戸時代の役所。当時の様子が再現されています。規模も大きく、見応えありました。

敷居は段差解消されており、建物内ほとんどの部屋に車いすで入れます。すごい!

段差解消のスロープ。床材と同じ素材で景観も維持。滑り止めまである、親切もの。芸が細かい。木工工芸の里である、飛騨地域。職人技が垣間見れます!

この広間では、将棋の名人戦が行われました。

建物内。通路以外も、どんどん車いすで入れるんです。最後の蔵は階段でNGですが、車いすでこんなに廻れるのは凄いです。

外の庭。砂利道を進みやすいように網の目になってました。これだと車いす、ベビーカーでも歩けます。神社仏閣など、真似して欲しいアイデアですね。流石の飛騨高山。バリアフリー観光都市でした。


飛騨高山 古い町並み

2007年

 
バリアフリーな観光都市として有名な飛騨高山。面白いところでは、歩道に段差がないこと。色を塗っているだけです。道が狭いから苦肉の策ともいえますが、歩きやすい。茶色く塗られた「カラーリング」。歩道のなくても歩きやすくする工夫である。日本の歩道は車道との縁石で必ず段差ができる。また車の進入路となったりで斜めに傾斜する場合も多いのが普通。

 

どこでもある道といってもいいのですが、変に段差のある歩道を確保するよりはバリアフリーです。歩行者の安全を確保するためには、ポールなどの車止めや境界となる縁石を置けばいいと思いますが、狭い道の場合は、車のすれ違いなどで歩道部分に進入できたほうが便利なため、ポールや縁石は設置できません。工夫として、植木やベンチなどで、歩道部分を守る、スピード抑制効果を計るアイデアがありました。

 

神社も段差解消していました。地域でバリアフリーですね。宿泊施設や情報発信など取組は素晴らしいです。公衆トイレやベンチが多いのも特徴で、UDトイレ(どなでもご利用ください)が、きちんと整備されていました。

 

景観保存地区です。自動車も入ってこないので、快適に古い街並みを楽しめます。各商店も敷居の段差解消がされており、車いすでもほとんどの店に入ることができます。非常に素晴らしいですね。


伊丹市 道路

2007年

歩道と車道が同じ高さの道路。兵庫県伊丹市の中心部でも見ることができます。ご参考ください。先ずは、バスターミナル周辺の道路。自動車が滅多に入ってこない中心地ですが、段差のない構造です。非常に歩きやすい。

 

ビルの裏通り。搬入車などが通ります。ポールを立てて歩行者を保護しています。

江戸初期、清酒発祥の地といわれる伊丹・鴻池。白雪で有名な小西酒造があります。歴史保存地区では、段差のない歩行者に優しい道路に整備されています。歩道に段差無し。車止めが酒樽なのが素敵です。

 

同じく中心部。右側が自動車も通行可能なところですが、住宅街なため交通量は多くありません。こちらも歩道も車道も段差無し。石の車止めと、ベンチで区切っています。素敵な景観です。

 
場所は変わって、フランス南部トゥールーズの市街中心部。歩道から車道への部分に段差がなく快適です。日本であれば、自動車側に段差がないように設計されますが、ここでは歩行者が優先です。

こちらはスペインの町並み。市内中心部に歩道と車道の段差はなし。車止めがありました。搬入車や住民などの通行可能車両だけ、リモコン操作で車止めが降り、中へ入ることができるようになっていました。