2011年 2009年4月にオープンした、新しい広島市民球場。そのユニバーサルデザイン発想は評価され、国土交通省の「バリアフリー化推進功労者大臣表彰」も受賞した。車いす利用者の視点から、幾つかバリアフリーを見てみたい。 広島駅から歩いていける好立地。1階席の最後部に幅が広い段差のないコンコースがぐるりと囲む球場。そのコンコースへのアクセスが、駅からの巨大スロープ。傾斜も緩く快適。エレベーターも根元に1台あるので、その利用も可能。
マツダスタジアムの素晴らしいところは、車いすでどの席にもアクセス可能なこと。チケット購入も容易なこと。車いす席も、内野、外野、2階席、砂かぶりと、多種多様に選べること。実際に車いすの観客も多かったです。
私が観戦したのは、ライト外野席。2階席が迫っているので上部への圧迫感があるため、最も視界の開ける一番左で観戦。上に2階席があると、雨に濡れないのは良いのだが、開放感がなくなるので、個人的には好きでない。内野の車いす席も、すぐ上が2階席のため圧迫感があった。また最後尾なため視界(サイトライン)も狭くなるし、前の人が立つとグランドも見えないのは、ちょっと困った。
米国のメジャーリーグのスタジアムにそっくり。日本で最も素晴らしい球場、バリアフリーであるのは間違いないが、1階に降りるエレベーターが1機しかないのは困った。試合後にはVIP席やメディアなども入り混じり大渋滞。私は広島駅の方へと歩いて帰るので問題ないが、駐車場に行く人、2階内野席から降りてくる人は大変。 大きな階段はあるが、その横に大きなスロープがあると良いのに。エレベーター以外のバリアフリー導線があると良いのに。下の写真は、シアトルマリナーズ本拠地のセーフコ・フィールドのスロープ。内外野にそれぞれ1つありました。満席で退場するとき階段だと危ないから。またエレベーターが壊れたら代わりの導線になるため。私もエレベーター(車いす、足腰の不自由な人専用)が混雑するため、帰りはこのスロープで地上へと下りました。
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