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段差が全くない横断歩道
 

論点 自動車優先か? 歩行者優先か?
方法 横断歩道の場所で、車道を底上げして、歩行空間を平坦にする。 
効果 歩行者が多い中心街や、歩行者保護の住宅街で、有益。段差がないので、車いす、ベビーカー、高齢者にとって、快適。自動車の自動的な減速による、歩行者の安全確保。自動車の運転手は、減速しなければならないのでストレス。

 
チリ サンチャゴ 中心街   (2007年 撮影)

歩行空間がフルフラットです。段差ゼロになっています。非常に歩きやすいです。車道が歩道の高さに合わせています。信号もついています。


フランス ストラスブール&パリ   (2008年 撮影)

歩道空間のブロックの色も変えています。歩道の高さに合わせて、道路が底上げされています。信号はない交通量の少ない、自動車が進入がしにくいように工夫された旧市街の地域です。歩道が優先されています。いずれも歩行者が多い中心街です。自動車はゆっくり走らなければなりません。


アラブ首長国連邦 ドバイ  (2008年 撮影)

発展著しい建設ラッシュの街。中級ホテルが密集する中心地の横断歩道です。信号つき。自動車中心の社会で、何車線もある道路がたくさんあります。スピードの速い車も多いので注意は必要です。

こちらは、2012年の撮影。ドバイメトロの終着駅にあるパーク&ライドの駅。駐車場を通って外に出ます。歩道が底上げ。自動車にも原則を促しています。


韓国 ソウル市内   (2010年 撮影)

ソウル市内で新しく整備された歩道で、かなり多くの底上げを見ることができます。車優先社会ですが、歩行者に優しい環境の整備が進んでいます。


台湾 新幹線の駅  (2008年 撮影)

台湾新幹線の台中駅前です。空港みたいな近代的な建物です。車寄せが歩行者優先でした。減速のためのガタガタもあります。


ニュージーランド   (2008年 撮影)

多くの事例を見ることができます。上段は、オークランドの空港です。信号はありません。下段は、町の中心街の横断歩道です。バンプ(凸)が、自動車の減速、停止を促します。タイルも違います。


オーストラリア   (2008年 撮影)

オーストラリアでも、歩行者の多い空間では、一般的に歩道の底上げが行われています。その代わり、信号は無し。隣国ニュージーランドと比較して、横断歩道をペイントして強調がされています。


イギリス ロンドン   (2009年 撮影)

ロンドンでは、非常に多くの「歩道底上げ」を見ました。歩行者の多い繁華街と、住宅街に入る道路です。イギリスが発祥なのかもしれません。


アイスランド レイキャビク  (2010年 撮影)

市内中心部、商店やレストラン、カフェなどが立ち並ぶ観光エリアです。こちらでも事例がありました。


日本 大阪 阪急梅田駅   (2008年 撮影)

日本でも事例がありました! 阪急梅田駅の1階。紀伊国屋書店の北側です。空車待ちのタクシーが出入りする道路のため、交通量は多くありません。一方で歩行者はとても多いです。以前はずっと段差があったため、車いすでは通行が大変で、大回りする必要がありましたが、車道が底上げされました。

 
愛媛県 松山市   (2009年 撮影)

中心部の大通り商店街。活気のある歩行者の多い場所のため、自動車優先になっておりません。商店街を横切る道路が、商店街の部分だけ底上げされ、歩道と同じ高さになっていました。歩行者はフルフラットで段差なし。