全ての交差点に点字ブロックをひく。誘導のために、なんでもかんでも点字ブロックをひく。 転落の危険性のある場所には、黄色の警告ブロックをひく。 フランス ゴム製 誘導ブロック (2013年 撮影) ゴム製、幅は細いが、素材が床と違うので、ハッキリと触覚で認識可能です。非常に素晴らしい誘導ブロックだと思います。
ドイツ 誘導ブロック (2018年 撮影) 駅の誘導ブロック。黄色は使われません。コントラスト(明暗)あるので視認も可能。ブロックは日本ほどガタガタしない。 福祉機器展の会場では、臨時なのか黄色い誘導ラインが、滑らないので触覚性あり。 イタリア ローマ空港 点字ブロック (2014年 撮影) 誘導ブロックです。景観に配慮して灰色なこと、幅広(約40センチ)なのが特徴です。触覚性は非常に高いです。駐車場からターミナルへと移動する建物ですが、そもそもの床材も滑りにくい素材になっています。 こちらは空港のターミナル。搭乗手続きをするところ。ツルツルの石材に黄色い誘導ブロックです。色が違っているのは、設置年代の違いがあるのでしょう。思考錯誤しながら、設置をしているようです。 イスラエル 鉄道駅 (2013年 撮影) 空港の駅です。日本のように滑りやすい素材ではなく、キュッキュッと滑り止めのような踏み心地です。突起も小さいので、車いすへの負担も少ないです。おうとつより、素材の変化ですね。
テルアビブ市内の駅です。駅の外では、転換地にとつ状の大きな点字ブロックがありました。
駅のホームです。転落防止のための黄色いラインはあります。でこぼこしています。誘導ブロックはホームにはありませんでした。 カナダ バンクーバー モノレール (2007年 撮影) ホームに黄色い警告ブロックが敷いてあります。日本の設置方法とは違い、ホームの端に敷かれています。ちなみに街中、道路では点字ブロックは見ませんでした。
アメリカ合衆国 (2008年 撮影) シアトル市中心部の地下のバス停。ホームの端が大きな黄色い警告ブロックです。郊外へと続く通勤列車のホームは、黄色ではありませんでした。警告ラインとして黄色い線が引いています。
サンフランシスコを走るBARTです。ホームの端に大きく黄色い警告ブロックです。駅によっては、停車位置を明確にするため、ドアが来る位置を黒く塗っていました。良いアイデアだと思います。
サンフランシスコ市内の歩道では、2005年ごろから歩道のカーブカット部分に、警告ブロックが敷かれています。交差点があることの印です。カーブカットは完全に段差がないため、歩道と横断歩道の境目が分かりにくいからです。日本の点字ブロックとは違い、間隔が大きく、突起も小さいため、車いすへの振動は少ないのが特徴です。配慮しています。
チリ サンチャゴ 地下鉄4号線 (2007年 撮影) チリで初めて!?視覚に障害のある人への配慮がされています。日本の点字ブロックは後付けの突起ですが、凹んだタイルとなっています。優れたデザインですね。これなら突起につまづいたり、ガタガタしたりすることはありません 誘導ブロックはエレベーターまで続いています。注意喚起は、大きな突起の点字ブロックです。日本と同じですね。でも一面に敷いており、ちょっと広すぎかな? フィンランド ヘルシンキ バスターミナル (2006年 撮影) 街中で点字ブロックを見ることはありませんでしたが、1階がバスターミナルの新しいビルには、誘導ブロックがありました。車いすや歩行者に、バリアにならない、シンプルなものです。
アテネ五輪(パラリンピック)開催の影響で、点字ブロックが敷かれました。町中で見られるのは欧州では稀なこと。この駅の点字ブロックは、突起が大きくないので、車いすへの振動は日本のものほど大きくありません。誘導ブロックは細い線で、幅広い設置が特徴です。分岐点が点表示と、試行錯誤なようです。
アテナ市内では、点字ブロックがよく目につきました。日本以外でこんなに点字ブロックを見る都市は初めてです。2004年アテネ・オリパラ開催の影響でしょうかね。
景観に配慮して大理石で作ったもの。観光地のアクロポリスに続く、住宅街の坂道です。道の整備に併せて、ちょっと強引に作ったような気もします。ところどころ途切れます。 インドネシア (2007年 撮影) バリ島の歩道で大量の点字ブロックをみました。これら歩道は日本のODA(政府開発援助)で作られたものでしょう。ご覧のように形だけの典型的な例ばかり。マンホールばかりで途切れ途切れ。そもそも路面状態がガタガタ最悪。点字ブロックを作る前に、安全な歩道や経路を作るべきでしょう。きちんと作らない限りは予算の無駄使いです。ちなみに、白杖や、車いすなど、障害のある人は町で一人もみていません。 右写真はジャカルタ中心部の歩道ですが、せっかくのカーブカットも、バイク進入防止の柵がじゃまで、車いすが通れません。ここにも注意喚起の点字ブロックはあります。うーんなんのため? 無駄使い。他にすることがあるでしょう。ジャカルタは歩くことを想定した町づくりではなく、歩行は非常に危ないです。暑いので誰も歩かないというのも理由です。
インド (2008年 撮影) 電車のホームに点字ブロックもありました。警告と誘導の両方です。日本みたいにケバケバしくありません。違うホームにも、警告ブロックがあり、凸凹しています。中央部はつるつるの石。 鉄道大国だけあって配慮があります。もちろん、街中には、点字ブロックは一つもありません。 駅のホームでのみ、見ることができます。
アイルランド (2007年 撮影) ダブリン市内を走る、新しいLRTのホームです。点字ブロックがありました。誘導ではなく、警告ブロックです。点がとても大きなのが特徴です。わかりやすくするため。景観に配慮して灰色です。また、車両と路面の境目は白色に塗られて、注意喚起しています。
近郊列車は英国式なため、ホームが高く段差は少ないですが、少しだけホームと列車に段差があります。点字ブロックが警告のため整備されていました。
ダブリン市内中心部の主要交差点のみ点字ブロックがありました。横断歩道の前の警告ブロックです。車いすへの配慮のためか、突起が小さくなっています。電車のホームとは明らかに違う大きさです。日本の点字ブロックはもっと突起が大きく、車いすではガタガタしますが、この点字ブロックは振動は少しです。
オランダ (2007年 撮影) アムステルダム中央駅と空港駅の配慮です。 ホームの注意喚起は白い丸や点線の視覚効果のみ。凸はありません。空港駅にのみ誘導ブロックがありました。エレベーターへと続いています。突起は小さいです。ホームは広いです。 スロバキア ブラチスラバ駅 (2008年 撮影) ホームの注意喚起の警告ブロックが敷いてありました。誘導ブロックもあります。少し複雑すぎる感じもしますが、工夫の跡が見られます。 シンガポール メトロ (2008年 撮影) メトロは完全にバリアフリーになりました。ホームの警告ブロックの敷き方はイギリス式です。視覚効果の黄色いラインと、突起のある警告ブロックです。 スペイン (2007年 撮影) 町にもよりますが、大都市の場合、歩道と車道の境目のスロープに警告ブロックが敷かれていることがありました。あくまで警告ブロックであり、誘導ブロックはありません。右写真も手前が横断歩道になっています。車道がある、横断歩道があるというために、点字ブロックが敷かれていました。
別の町の点字ブロック。やはり横断歩道の前だけ警告ブロックがあります。車いすなどに配慮してか、突起が大きくありません。町によってデザインがバラバラです。それぞれの取り組み。 これまた違う町の警告ブロック。千差万別ですが、注意喚起という点では共通しています。ちなみに誘導ブロックはありません。 デンマーク コペンハーゲン (2009年 撮影) 新しいメトロ(地下鉄)です。北欧型の誘導ブロック。しっかりと凸のある1本線です。転落防止柵がある駅では、ドアの開く位置に点字ブロックが敷かれています。どちらも床材と同じ色にしています。
国鉄のホームです。色をわけています。日本と同じような点字ブロックもありました。
ノルウェー オスロ (2010年 撮影) オスロ中央駅には、一部に線状の誘導ブロックが敷かれています。新しくできたオペラハウスにも、チケット売り場まで、線状の点字部ブロックが最短経路で敷かれています。北欧でよくみられる、点字ブロックの形状ですが、主要施設でしか設置はありません。
韓国 ソウル市内 (2010年 撮影) 日本を模範として、全く同じ整備をしています。一部、同系色にしたりなど工夫しています。免罪符としての形だけの整備や、やっつけ仕事も多々見られます。それは日本も同じですね。
中国 西安市内 (2010年 撮影) 日本を手本として、点字ブロックの設置が大通りを中心に進んでいます。市民がどこまで理解しているのかは不明です。大きな道路、歩道ですので、日本の2倍、3倍の太さです。かなり大きな幅が特徴です。歩行空間が広いので、歩きやすいですね。ただし横断歩道は少なく、自動車のマナーはとても悪いです。
香港 地下鉄 (2010年 撮影) 警告と誘導を明確に分けています。
ベルギー 地下鉄 (2012年 撮影) 警告ブロックしかありません。誘導ブロックは無し。同系色の大きな突起。ただし厚みは少ない。幅が広いので、車いすやベビーカー、杖には負担にならない。車イス利用者からすると滑らないし、この大きさ形が一番いいかも。
こちらは、観光都市ブルージュ駅。誘導ブロックがありました。幅が60センチと広いです。景観を崩さないように同系色です。分岐があるとこはタイルが摩擦の大きい柔らかいもの(陸上トラックみらいなラバー)になっていました。
オランダ 国鉄 アムステルダム駅 (2012年 撮影) ホームにつながる誘導ブロック、とても大きいです。突起は低いです。ホームには警告ブロックがなく、白い誘導ブロックがありました。これが警告も兼ねています。
メキシコシティ国際空港 第2ターミナル (2013年 撮影) 降車場から、ターミナルのインフォメーションまでの誘導ブロックです。景観に配慮してきてか同系色の白色です。凹凸ははっきりしています。幅は狭いです。最短距離で敷設されています。
日本 様々な設置例 (2006年 撮影) ビルの中、エレベーターから図書館まで、絨毯の上に、黄色い点字ブロックが設置されていました。景観は悪く、車椅子もガタガタ。一般の人も足の裏はガタガタ。過剰な設置の典型例です。この図書館の場合、エレベーターから壁伝いで簡単にアクセスが可能です。全盲の当事者からよく聞くのは、海外では点字ブロックは皆無だが道に迷うことは少ないとのこと。理由として、気軽に人に尋ねれる環境があるから。日本も助け合う土壌を、障害と関係なく作っていかなければなりません。 ノルウェー人によると、壁があるなら誘導ブロックは全く必要ないと言っていました。その通りだと思います。 UDで有名な、福岡の地下鉄七隈線では、車いすと点字ブロックを極力、すれ違わないように配慮していました。どうしても車いすが点字ブロックの上を通るところは、車いすが通れるように隙間が作られていました。点字ブロック(誘導ブロック)と、車いすは利益が相反するのです。
兵庫県の福祉施設、しあわせの村は、白杖の人の利用者も多いのですが、温泉施設に通じる道に、黄色い点字ブロックとは別に、銀色の細い誘導ブロックが整備されていました。直線で近い方が便利なのですから。
静岡県の施設「富士山こどもの国」です。貝殻で作った点字ブロックが素敵です。車いすや台車が通りやすいようにスペースも作られていますが、そもそもの点字ブロックの必要性、重要性は疑問です。
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