ショッピングセンターにあるエレベーター。車いすでもボタンを押しやすいように、ボタンの位置が下にあります。
ドイツ (2018年 撮影) 駅のエレベーターのボタンです。手に力がなくても押しやすくなっています。ボタンはドアの横にはなく、壁面にのみあります。日本では、障害者用設備として新たに壁面に専用ボタンをつけることがありますが、北欧、ドイツなどでは誰もが使える壁面だけにのみの設置です。立位の人は使いにくいかもしれませんが、使えないことはありません。コストも下がり、ユニバーサルデザインです。 スウェーデン (2004年 撮影) アイルランド (2007年 撮影) トラム終点駅のエレベーターのボタンは、欧州で見ることの多いUDデザインです。外につながるトラム乗場を緑で囲っています。文字も立体的で、ボタンを押した触感も明確で、非常にわかりやすいです。
ギリシャ (2007年 撮影) 上写真と同じデザイン。スイスのシンドラー社製です。電動車いすの人など正面ボタンは押しにくいことがあるため、手前の壁にボタンが設置される配慮です。壁に設置のボタンはかなり低くなっています。車いす利用者のみ想定しているからでしょう。
フランス (2007年 撮影) 駅のエレベーターです。ボタンは壁側にしかありませんでした。横配列が特徴です。地上に出る部分は緑色の表示です。一般客は、エスカレーターを利用するので、エレベーターは車いすなどの利用者がメインとしています。 フィンランド (2006年 撮影) 空港のエレベーターです。ボタンが横壁面にしかない。ユニーバサルデザインの好例です。日本のように障害者用ボタンが後から多くつけられてゴテゴテすることはありません。ちなみに、方向転換せずに、そのまま前方から降りれます。空港らしく表示も絵が入っていたり、色づけされていたりわかりやすいです。 カナダ (2007年 撮影) ボタンが大きく、押した感もあり、灯りも分かりやすい。非常に優れたデザインだと思いました。壁の文字盤は浮き上がっています。ボタンの数字などは凹んでいるので、全盲の人もわかりやすいでしょう。全盲でも点字は読める人は少なく、やはり単純にわかりやすい立体デザインがいいでしょう。空港ということで外国人にもわかりやすい図形デザインでもあるのでしょう。
日本 (2007年 撮影) UDで有名な福岡地下鉄七隈線です。エレベーターのボタンも手前にあり、車いすでも押しやすいです。白杖の人は、磁気テープを先につければ、エレベーター手前の誘導ブロックのセンサーが反応し、エレベーターのボタンを押さなくても、自動的にエレベーターが呼ばれてドアが開かれます。とっても良い技術です。文字だけでなく、色や記号による表示の統一もされています。「入る」は青色。通行禁止は赤色。「出る」は黄色です。
大阪市営地下鉄のエレベーターです。電動車いすの人が車いすをぶつけてエレベーターを呼べるようになっています。また荷台に乗り込むと自動的にボタンが押され上下移動します。ホームと改札、その単純上下移動だけなため。大阪でよく見られる工夫。車いすの回転スペースがなくボタンを押すのが大変なことがあるため。非常に効率的。電動車いすで一人で移動する人は、ボタンを押すための棒を持参したりして工夫しています。
|