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世界のカミキリ

レソト/マセル

南部アフリカ 南アフリカ共和国に囲まれた内陸の小さな山国がレソト。3000メートル級のトランスバーグ山脈があり、土地は険しく、ドンキーが主役。経済的には貧しいけど、帽子をかぶる伝統が今も残る、黒人国家。ダウンタウンの市場周辺を散策していた。すると、カミキリ屋を発見。ビニール小屋だったが値段を聞いて高いと感じた。25ランド(400円)。相手にもせず、他のカミキリ屋を探すと、活気のあるエリアだけに、すぐ次の店がみつかった。

うーん、ビニールハウス。怪しいつくり。でも、体験すべし。突入すると、店主は女性だった。英語が通じないので身振り手振りで説明。しかし、黒人以外は切ったことがないせいか、アジア人の私は断られる。仕方なく、すぐ隣の店へ。そこは「切ってやる」と引き受けてくれた。
  

  
道具を見ると、なんと
車のバッテリーを利用してバリカンを使っている。交流から直流、電流を改造しているのだろうか?黒人のほとんどはハゲなので、黒人エリアのカミキリは、バリカンが主役。長い髪の毛の人も、縮れ毛クリクリなので、クシを使っては切らない。

ガタガタになるのではと心配したが、うまくバリカンで処理していった。で、そのまま良い感じと思ってたら、なぜか仕上がりにハサミでチョキチョキ。多く料金をもらいたいのか、サービスのつもりなのか、調子に乗ってきたのか、なぜだかわからないが、最後にジグザグに普通のハサミで細部処理。バリカンだけで仕上げてくれるだけでよかったのに。結局、40分くらいカミキリされました。希望より短い髪型にされてしまった。

0ランド (160円)  200312

市場周辺には、多くのカミキリ屋が集まっていた。ほとんどが、ビニールハウスだったが、トタンの常設店もあった。なかなかいい雰囲気ですね。

南アフリカ共和国には、もう一つスワジランドという内陸の黒人国家がある。レソトと違って、ほとんど南アフリカと変わらないようなところ。南アフリカへ抜けるマナンガという、小さなスワジランド北部国境。国境を越える人々のためか、そこで働く人(通行者はわずかだが)のためにか、空地にポツンと、こちらもカミキリが。こちらもいい雰囲気なので記念撮影です。
  

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