臭い!汚い!うるさい!(5)
2005/12 - 2006/01
征服された都 オルチャ / インド
ローカルバス カジュラホーから、アグラへ移動する途中に、オルチャという18世紀に滅ぼされた王国の都がある。ガイドブック「地球の歩き方」には、ページ半分しか紹介されていないが、旅行中に出会う韓国人(日本人よりずっと多い)が皆、オルチャに行くというので興味をもった。 ジャンシー行きのバス106ルピー(300円)に乗り、オルチャ交差点で降りて、オートリキシャを拾う。朝のカジュラホーのバスターミナルでは、皆がテレビに群がっていた。田舎なので、まだまだ一般家庭にはテレビが普及していない。 ジャンシーへの道路は整備状況がいいものの、途中停車するので意外にも時間がかかった。5時間でオルチャ交差点へ到着。周りの乗客に尋ねて、降りる場所を確認しなければならなかった。オートリキシャは、オルチャまでと観光後にジャンシーへ行ってもらうトータルで300ルピー(800円)。計25キロぐらいの道を、バスでは感じられない直接の風は、とても気持ちいい。 オルチャ オートリキシャに乗って都に入ると、旅情を駆り立てられる。城壁の門をくぐると集落が見えてきた。お城が見える。参道には土産物屋にカフェ、屋台が並ぶ。 橋を渡るとお城。門は強固で頑丈。トゲトゲがいっぱいでいかにも正門。雰囲気抜群! ムガール帝国が一気に滅ぼしたので、損傷がほとんどなく、昔ながらそのまま残っている。期待していなかったので、感動も倍増。中世の世界へ一気にトリップ!!! 正門からは階段だが、車イスは横の道路からぐるっとまわって上っていけた(介助が必要)。おそらく象の道だったのだろう。お城にスロープでいけるルートがあり、中庭に出ることができる。車イスでは、なかなか城を観光することはできないが、線で歩いて、中も見れるとは感激です! お城の中に私は入ることが出来ないが、中を探索してきた妻の話は興奮気味だった。保存状態がよくタイムスリップした模様。展望テラスからは町が一望できて絶景だそうだ。 王が住むお城の他にも周囲には、いくつかの宮殿が残っている。これらを散策するのも楽しい。有名観光地ではないので、嫌な客引き、ガイド、運転手もいないので、静かでのんびりできる。帰りの橋には大道芸人。楽器を奏でながら、浪曲を歌っていた。 オルチャ最高です! 今回のインド旅でオススメ No1! 自然の中のロケーション、ツーリストずれしていないこと、保存状態が良いことが理由です。映画の世界に入れます。「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公になった気分です。 オルチャ遺跡を堪能した後は、みかんを絞ったジュースをごくり。 心も、喉も、体も大満足です。 |