アカロア湾

ニュージーランドでは、もう一つの夢体験。イルカと泳いできました。クライストチャーチから車で90分。アカロア湾。泳ぐのは、125NZドル（7000円）、見るだけは、65NZドル（3500円）。円高のお陰で高くありません。

桟橋は段差なし。船に乗るのには階段。潮位が変わるので仕方ありません。予約の際、あえて車いすであることは伝えませんでした。ややこしいから。英語だし。

現場で、心配するスタッフに船を見せてもらい、「自分達で這って乗れるから」と自信満々で返答。了解を得た。参加者は8名。海に入るのは6名。スタッフは3名。腕のいい船長。湾を貸切です。贅沢です！

波は穏やかだが、11月下旬のアカロア湾は、水温が非常に冷たい。無料で貸してくれる厚手のウェットスーツを装着。デッキに腰を下ろして、海に入ります。　気合だ！

向こうは南極。極寒の海。死ぬかと思った。海に顔をつけると耳が凍ってキーンとなります。足首が固定されると泳ぎにくいので、ブーツを履かなかったため、足首が冷えて大変でした。

冷たい海に溺れないように必死に海面に浮かんで、かわいいイルカを探します。海に入ってすぐ、一人の高齢の参加者が寒さのため脱落。船上へと上がってしまいました。泳げない人や、海が怖い人は、ＮＧです。波と冷たさで、パニックになるでしょう。

キーヤンは海に入らないので、船上から写真をたくさん撮ってくれました。イルカの泳ぐ速度はとても速いので、撮影するのは大変です。

野生のイルカが、1000頭以上、生息しているそうです。24時間泳いで食事をするそうです。人間に例えるなら、30分おきにビッグマックを食べるようなもの。元気いっぱいのイルカが我々と戯れてくれます。海に浮かぶ舟や私達に向かって泳ぎにきてくれます。賢く、愛らしい姿は感動です。　

イルカ達は、我々のすぐ近くを、あっという間に通り過ぎます。しかしながら、透明な海でないのは残念でした。波が高くて泳ぐこともできません。一緒に泳ぐというより、海にぷかぷか浮かんでイルカを近くで眺める、といったものです。

こんな危険な海に、下半身麻痺の私を放りこませてくれるなんて、日本じゃ有り得ません。私は水泳が得意で、日本記録も持っているので、海への恐怖心はありませんが、非常に過酷です。

生死の緊張感を感じながら遊ぶのは、とてもとても興奮した体験となりました。ペンギンやアザラシも見ましたよ。

無事に港へ帰ってきました。キーヤンは海に入りませんでしたが、大満足です。野生のイルカを何頭も近くで見れて、ペンギン、アザラシなど、アカロア湾の大自然を感じれました。壮大なロケーションと、自然の動物。超オススメのアクティビティです。船に乗るときは自分達で這って乗りましたが、帰りはスタッフやツアー仲間が体を担いでくれました。

クライストチャーチ

都会です。ここでも自然が魅力でしょう。都市の中央に、大きなハグレー公園があります。博物館、植物園なども併設。入場無料。カヌーもできます。やっぱりアクティビティが魅力ですね。

Willowbank Wildlife Reserve　で、森林ウォーク。入場料20NZドル（約1000円）。散策道が段差なく整備されており、車いすでも問題なく、すべてを歩けることに感動です。

敷地内には、野生動物がたくさんいます。最後の最後に、キウィもいます。夜行性のため暗室のプレハブにいます。とても暗いので、ゆっくりじっくり探すと見つけることができます。

馬と戯れました。キーヤンが素敵な写真をとってくれました。

自然を満喫できるニュージーランド。住みたいと思いました。今まで訪問した国でベスト３に入ります。通算90カ国目の訪問国となったのですが、良いところも残っているものですね。