米国留学記(10)
2002/09 - 2003/08
ハンドサイクル合宿
フロリダへ 冬にスキー技術を向上するためにコロラドのヴェイル合宿に参加したとき、参加者の多くが、夏はハンドサイクルを楽しんでいることを知った。さらに、何人かは、ロッキー山脈を1週間で横断する "Ride the Rockies" に参加したという。 ハンドサイクルを既に購入し、乗り回していた私は、彼らの行動に感服。メラメラと大いなる刺激。渡りに船と、"Ride the Rockies" へ参加したいと伝えた。しかし甘くはない。それまでに十分なトレーニングをしろとの忠告。自分の実力がどのようなものなのか、他のハンドサイクリストのトレーニング法など知るために、フロリダ州タンパで開かれた、元世界チャンピオンが主催するハンドサイクル合宿に参加した。スケジュール調整、西海岸から飛行機片道8時間の距離、大変だったが自分のために飛んだ。
午前と午後、皆でトレーニング。全米からハンドサイクリスト(脊髄損傷、切断、四肢マヒ、足が不自由など)が、約20名集まった。一日に60キロこいだりしたので、すぐ筋肉痛になって大変だった。日に日に疲労がたまってしまう。他のサイクリストにはついていけず、ただただ自分の実力のなさが恥ずかしかった。
スプリントの練習も行われた。何本も直線で最高速を出してこぐインターバルのトレーニング。この合宿は、どちらかというとレースをする人に向けての合宿だった。レクリエーションとして楽しみたい私には、ちょっとキツイ練習と意識の違いだけど、色んなハンドサイクリストと知り合えるので、キャンプは非常に実りあるものだった。しかし、飯は最悪。宿泊施設はきれいなんだけどね。とはいえ、しばしの集団生活は楽しかった。
両足切断の人も、3名参加していた。写真はとれなかったけど、スコットという選手は、おそらく世界最速のハンドサイクリスト。彼は、なんとハワイのフルトライアスロンを完走していた。恐ろしい肉体をしていた。腹筋と背筋を使って、ダイナミックにハンドサイクルをこいでいた。私の状態では、腹筋、背筋は、こぐのに使えないので、腕だけでこぐのでスピードの差は歴然。 こちらは、ハンドサイクリストの有名人。コロンビア人のマリオ。現在は、ニューヨークに住んでいます。プロのレーサー。ニューヨークのセントラルパークをいつも走っているのは彼であります。広告をつけたハンドサイクル。蛍光色の派手な全身スーツ。明るいキャラクター。目立ちます。元、コロンビアの軍隊なのか、傷痍軍人のリハビリテーションプログラムを母国で計画中。コロンビアの障害者スポーツを引っ張る男。すごい人です。
人が集まると、当然、情報も集まります。それこそが、キャンプの魅力でもあります。友達にもなれるし。とあるメーカーが、ハンドサイクルのトレーニングマシーン(1500ドル)を持ってきてました。また、血液の酸素を測って、自身の体の状態を知る検査もしてました。
左は、インディアナのジョン。ハンドサイクルに乗り始めて、体重が10キロ落ちたとか。おなかが凹んで、健康になったとのこと。おじさんですが、速いです。トレーニングをよくしているのでしょう。右は、アラスカのマーク。寒いところから来ているので、フロリダの暑さはキツイらしく、いつも裸。
今回、参加して一番の収穫は、色んなハンドサイクルを見れたこと。様々なメーカーのハンドサイクルがありました。体の状態などにより微妙にチューニング。皆、給水ボトルや、水のキャメルバッグなども、工夫して取り付けています。
サイクリング写真 マイケルジャクソンが住むことでも有名な、南カリフォルニア・サンタバーバラの海岸線をサイクリング。きれいな海、趣のある桟橋、芸術家の屋台、おしゃれなカフェ、気持ちのいい散歩道。サンディエゴ、LAのヴェニスビーチ、サンタモニカと、南カリフォルニア主要ビーチは制覇です!海風を受けて、ローラーブレードのビキニ姉ちゃんに混じってのサイクリングは、最高でございます!
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