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ブラジル コンフェデレーション杯6

2013/06

不思議な首都「ブラジリア」


ブラジリア

最初に訪れたクリチバが計画都市というなら、ブラジリアこそ世界で最も有名であろう。内陸に作られた首都。住居、商業、官公庁などが規則的に区画分け。信号のない立体交差の道路が縦横無人に走る。例えるなら、大阪の千里ニュータウン(日本最初のニュータウン)を100倍大きくした感じ。そこに、巨匠オスカー・ニーマイヤーの建築群が並ぶ。

クリチバの美術館で見た彼の設計図は、シンプルに一筆書き。無駄な装飾や人間性は一切排除。コンクリート打ちっぱなし。曲線、繋ぎ目なし。官公庁エリアは、SF映画「21世紀宇宙の旅」の世界。

世紀の大失敗?無駄?とも言われる人工都市ブラジリア。コンフェデ-ション杯の開幕戦「ブラジル×日本」が開催。政治的な香りがプンプンとする。

新設のスタジアムは多額の税金が使われたのか、非常に豪華で見やすい。世界中のサッカースタジアムを訪れたが、人生で一番の素晴らしさ!全席に屋根があり、試合中の豪雨も現地では全く気付かず。 バリアフリーも完璧! ピッチも近い!1階席のコーナー4隅、2階席のゴール裏、3階席のコーナー4隅と、多くのエリアに車いす席がある!

開幕戦はプラチナチケット。100席以上ある車いす席も満席だった。外国からも車いす席が買えたのが嬉しかった。FIFAのサイトで、車いす席をクリックするだけ。

2002年日韓W杯のときは、スタジアムに車いす席は作ったものの販売システムはなく、車いす席は空席だらけ。
アホらしい形だけのバリアフリーも、時代は確実に良くなった。

チケットは記名式で、現地での受け取りの時にIDチェックはあるものの、入場のときは無し。ブラジリアのメトロ(地下鉄)の駅では、ダフ屋が何人もいた。完売の試合も入りは90~95%。チケットは当選したら、即決済なため、見に来れない人もいるのだろう。

試合結果はご存知の通り。3-0で日本は完敗。ブラジル人は完勝と、新しいスター「ネイマール」の活躍に大満足。ここで日本が勝っていたら、スタジアムから生きて出られるかなと不安になるぐらい、殺気立った雰囲気。

現地で気になったのは、カナリア色(黄)のユニフォームではなく、青色のセカンドユニフォームを着るブラジル人が多かったこと。20人に1人以上はいた。1割弱。ちなみに青は、日本代表と同じ色なので、日本を応援しているようにも見えて、ちょっとややこしい。黄色は膨張色なので、太っている人が多いブラジル人は青を着たいのかなと勝手に推測。

ちなみにサッカー・ブラジル代表のことを、日本では「セレソン」というが、地では日本代表のことを「セレソン・ジャポン」と言う。つまり「セレソン」とは、ポルトガル語で代表のことを示す。真実を知らなかった。日本人は誤訳している。

ところで、宿泊していたホテルの隣が日本代表の宿舎だった。計画都市のブラジリアは、ホテルも固まって作られている。試合に旅立つ選手を送ろうと、出待ちをしたが一瞬でバスに乗り込み。あっという間。10メートルの距離なのに、ほとんど何も見えない。出来ない。協会の役員に声をかけるだけに終わった。

現地で会った日本人サポーターは、中田英寿とレストランで隣りになった(でも取り巻きが多く声かける雰囲気なし)とか、国分太一と飛行機が一緒だった(周りがすごく気を使ってた)とか、試合観戦をする行動パターンは重なるため、有名人と遭遇する率が非常に高い。


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