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カメルーン旅行(4)

2015/02

パリ/ジュネーブ


TGV

日本へ帰国する飛行機は、スイスのジュネーブ発。持っている航空券は2日後。カメルーンで買い直した航空券のため、ジュネーブには戻れず、パリに到着。移動しなければならない。パリで1泊、ジュネーブで1泊することに決める。

パリからジュネーブへの移動は、飛行機ではなく、TGV(新幹線)に決めた。乗ったことがないから。10回目の訪問となったフランスだが初めてのTGV利用。パリの空港にある大きな鉄道駅で、翌日に乗るTGVの切符を手配することに。窓口に座って3分。車いす席の購入完了。実に簡単で嬉しい。

日本だと、新幹線の停まる駅でも車いす席の購入に早くても20分かかる。40分かかったこともある。東北新幹線の仙台駅で、車いす席は前日までの予約で当日は乗れない!と言われたこともある。仕方なく、こっそり仙台始発の自由席に乗って、ドアに近い座席に乗り移ったけど。東海道新幹線の車いす席の電話予約も必ず折り返し確認があって面倒。5時間かかったこともある。

今どきオンラインで予約状況が把握されていない新幹線の車いす席チケットは手書き。車いすのまま座れる座席は車両に1つだけ(多目的室)。車いすを折りたたみ乗り移れる座席は2つあるが、一般利用ですぐ埋まるため、かなり前からの予約が必要。障害者割引は必要ないから、簡単に乗れるようにして欲しい。割引があることで逆に平等の権利が得れていない気がする。フランスのように日本も簡単に発券、買えるようにして欲しいもの。

・・・・・・・

さて、シャルルドゴール空港から、パリ市内への移動。車いすは、ロワシーバスが便利。ノンステップバスで、オペラ座まで11ユーロ。そこから市内の路線バスに乗り換えて、友人のレストランへ駆け込む。美味しいランチをいただく。突然のパリ行き。ホテル代も高いので、無理を言って友人の家に泊めてもらうことにする。

翌日は雨。午前中はオランジェリー美術館に行こうと思っていたが、無理せずレストランでのんびりすることに。ランチ客が始まる頃、レストランで出される美味しいパンを貰って、バスに乗ってリヨン駅へと移動した。

スキー休暇(2月に2週間、学校や会社が休みになる)が始まる土曜日。リヨン駅は大混雑。ようやく見つけた公衆トイレは、車いすも有料だった。でも、多目的トイレの天井にミラーボールがついている。笑ってしまう。

ホームと車両の段差(2段、60センチぐらい)があるので、手動の昇降機を使っての乗車。車いす席は1等車両(グリーン車)の中。広い。軽食、ドリンク、新聞サービス付き。車内放送も静かな3時間。


世界お金持ち倶楽部の総本山?

初めてのジュネーブ。バレンタインデー2月14日だった。日本では女性から男性へチョコレートがプレゼントされるが、こちらでは大切な人へバラをプレセントするみたい。駅の花屋さんは、赤いバラを売るのに大忙し。

駅の近くにユースホステルがあるのは事前調査済み。前日パリ空港の無線LANを使って予約。到着は夜7時と暗くなっていたが、地図なしでも迷うことなく到着。我ながら地理センスには自信あり。通りの名は「ロスチャイルド」。大富豪の名前なので覚えやすい。ユースホステルなので、部屋は6人部屋。ロッカーがあり、無線LAN、朝食付き、広い公共スペースと快適だった。

でも価格は4700円。日本だとビジネスホテルに泊まれる価格。円が弱くなったなあ。駅のサンドウィッチも1000円以上。サラダが2000円、ペットボトルは400円。物価の高さにくらくらする。

翌日、街を散歩。美しい湖、アルプスの山々、綺麗な街並み。雪がないのは意外だった。冬はスキー、夏はサイクリング。空気最高だから住んでみたい!でも高給サラリーがなければ無理。貧乏人は住めません。だから治安が良い。

19万人の小さい街だが、網の目のように路面電車やバスが走っていた。もちろんバリアフリーで車いすも乗れる。乗客がスロープ出してくれたりする。下写真は運転手だけど。

住民は自動車も運転するが、公共交通も利用する。夢のようなところ。空港も市内から10分。その空港に隣接して国際展示場があるのに腰抜かす。

市内に立ち並ぶ、高級ホテル、高級ブランド、時計屋、そして銀行。世界中の大金持ちが隠し口座を作りに来ているのだろうか。これならテロも起きないだろう(資金提供者の預金保有)と勝手に推測。

ジュネーブ空港は小さい。ブリッジも少ないので昇降車に乗って飛行機へ。フランスでスキー、チュニジアで仕事、カメルーン旅行と3週間半の長旅もこれで終了です。


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