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中米6ヶ国巡り (3)

2009/12  -  2010/01

ジャングルのピラミッド / グアテマラ


ティカル

ベリーズから国境を越えて、グアテマラの町フローレスへ到着。ティカル観光拠点の町です。バスの同じ乗客で、乗り降りの際に、手を貸してくれた人が、夕食のとき、レストランから声をかけてくれた。フローレスは小さな観光の町。外国人観光客向けのレストランが密集している。レストランの入口には段差が5つほどあったが、店員も集めて、上へとあげてくれた。体がとても大きい彼はメキシコ人。大学の教員。お母さんと一緒に、陸路で旅をしていた。

一人旅の欠点は、なんといっても夕食。地元料理ペピアン(鶏肉、野菜のトマト風煮込み)を食べる。でも、旅先で出会った人々と一緒にテーブルを囲めると幸せ。ビールで乾杯。奥に座る男性は、フローレス在住の船運転手。夕方、湖をクルーズしたらしい。そのままご馳走というわけ。

今回の旅のハイライトは、ジャングルに浮かぶピラミッド「ティカル」。マヤ遺跡。車いすで見れるかわからないが突入あるのみ。前日に旅行会社でミニバスを予約。60Q(800円)が相場。翌朝、ホテルに迎えにきてもらう。朝5時の始発で行く人が多い。遺跡は朝6時に開く。入場料は、150Q(1800円)。

早朝は、ジャングルで動物がたくさん見られるというが、車いすなので詳しく遺跡を見ることもできないし、私は6時出発を選択。それでも夜明け前。ミニバンがホテルに来たのは6時20分。途中に地元民を乗せたりしながら、ティカルには7時45分に到着。屋台で朝食。タマレと米ジュース。

ティカルは、やっぱり舗装されていない山道。ジャングルの道。丘の上にピラミッドがある。どうしたものかと考えていると、無料送迎サービス servicio social があるという。入場券を買う遺跡の入口から、ピラミッドのある広場「グランプレス」まで運んでくれる。座席を設置したトラック。障害のある人や高齢者のためのサービス。素晴らしい。感動です。荷台には座りにくいので、助手席に座らせてもらった。

何でも行ってみるもの。送迎サービスのおかげで、車いすでもピラミッドに到着。記念撮影です。複数の介助者がいれば、車いすでもジャングルの中を歩いてピラミッドまで来ることができるかもしれないが、かなりの重労働です。ガタガタで車いすが壊れるかもしれません。

下からですが、ピラミッドを無事に拝めました。皆は木の階段を上っていって、天に届こうとする頂上からの景色を見るのですが、私には出来ません。この目で見れたこと。空気を感じれたこと。それだけで十分です。

グランプレスから、4号神殿まで、一人で歩くことができました。右下写真の隙間から見えます。4号神殿は、ティカルで一番高いところにあり、観光客も階段で上れるため、とても景色がいいと思う。

ティカルは巨大な宗教センター、神殿都市といった印象。ジャングル探検が楽しいので、トレッキングを兼ねての観光となる。マヤ遺跡としては、メキシコのチェチェンイツァーの方がずっと面白い。ティカルは、ジャングルというロケーションが秀逸ですが、いかんせん保存状態が良くない。

ジャングルの中で、昨晩一緒に夕食を食べたメキシコ人親子と再会。二人は朝5時のバスで来ていた。昼食を一緒に食べようと誘われた。うまい具合に、帰りのバスも一緒になった。12時30分出発。14時フローレス到着。遅い昼食は、メキシコ人親子のおごり。湖に浮かぶ島へボートで渡り、ビーチで漁師に魚を調理してもらう。湖の魚をバーベキュー。漁師料理。島の北側のビーチで食べる。

小さい船ゆられて、島へと移動。湖からのフローレスの眺めは秀逸です。

魚が焼けるまで、シカ肉を食べる。フローレスの名物料理。固かったです。

魚は香辛料を塗って、油で揚げる。昼食ですが、もう日が暮れるころ。夕日が美しく、平和なひととき。出会いに乾杯。ごちそうさまでした。


アンティグア

フローレスから、首都グアテマラシティへ移動。バスだと10時間以上かかるので、飛行機を選択。フローレスの町で購入したが、155ドルと高かった。しかし、値段の価値はある。快適で早い。グアテマラ航空のドル箱路線。年末の観光シーズンだったので、満席だった。ちなみに、フローレスから空港は近く、3輪タクシーで20Q(160円)。空港税も20Q(160円)。

新しい国際空港。バリアフリー完璧で、スロープも、トイレもあった。搭乗ブリッジはないので、担いでもらった。

グアテマラシティ空港に到着。首都には立ち寄らず、そのまま古都アンティグアに移動したいと考えていた。多くの外国人観光客が、そうしたいだろう。やっぱりあった。空港からアンティグアへの直行シャトルバス。到着口の一番端に、バス乗場。所要45分。10ドル。4人集まったら出発するらしい。ちなみに、タクシー料金は25ドル。よって、3人いればタクシーの方が安いので、お得。

私の前に先客はいなかったが、少し待つと2名の乗客が加わった。4名になってからと言っていたが、3名のまま出発。アンティグアへ。ついでにホテルも紹介してもらうが、不発。自分で15軒以上のホテルの中を見たが、小さいものばかり。1時間以上かけて、なんとか宿を見つけた。

アンティグアの道は、古い、隙間だらけの石畳。歩道もあるが、狭くて、傾斜がある。山の中にある町だが、盆地で平らなのが救い。とはいえ、車いすで歩くのは不可能。無理です。1泊で退散。

町の交差点には、いずれも警備員が立っていた。治安維持のためだろうが、すごい数。100名以上。外国人観光客や、外国人滞在者(スペイン語を学ぶ町として有名)も多いからだろう。しかし、ものものしい。おしゃれなカフェや、レストランも多数あり、世界の料理が味わえるが、観光客価格で安くない。ホテルは多く、よりどりみどり。旅行会社も無数にあり、各都市へのツアーを遂行している。車いす以外の旅行者にとっては、非常に観光がしやすく、治安もよく、居心地のよい町でしょう。


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