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中米6ヶ国巡り (5)

2009/12  -  2010/01

牛肉BBQ / ホンジュラス


国境越え

中米の首都間は、大型直通バスが運行しているが、地方都市だと、ローカルバスを乗り継いでの移動となる。エルサルバドルのサンミゲルから、サンタロサまで、1ドル。45分。

 

サンタロサから、ホンジュラスとの国境(エルアマティージョ)まで、古いバスで30分。1ドル弱。短い距離なので、タクシーで移動しようと思ったが、サンタロサの町は小さく、タクシーが見つからなかった。3輪タクシーや、人力のサイクルタクシーはあるのだけれども。さすがに長い距離は乗れない。仕方ないので、古い路線バスに乗せてもらい、蒸し風呂の車内で出発時間まで待った。走りだすと窓から風が入ってくるので涼しくなるが、停止していると暑い。

 

ようやくニカラグアとの国境に到着。国境では、バイクタクシー、サイクルタクシーの客引きがうるさい。1キロあるというが、そんな距離もないだろうと思ったので、歩いて行くことにした。

案の定、たいした距離ではなく、歩くのに問題はなし。ただし国境は混雑していた。長い列が作られていた。両替商のおじさん達が、車いすの私を優先するように、前へ行けと進めてくれたので、待つことなく完了。ホンジュラス入国税として、3ドルを支払って、手続き完了。ビザがないので簡単だ。

国境には川が流れている。大きな橋を越えて、ホンジュラスに入ると良い匂いがしてくる。煙がモクモク。牛肉を焼いていた。お客さんもたくさんいた。買うべきだとのお告げ。

 

牛肉は、塩、胡椒だけのシンプルな味つけだが、噛むと草の味が染みわたる。部位は、テンダーロイン(フィレ)であろう。柔らかい、脂肪が多い日本の牛肉とは違う。
ブラジルのシェラスコを思い出す。

トルティージャ(とうもろこし粉クレープ)と、野菜付き。30レンピア(150円)を支払って、肉をもらった。生涯最高のステーキ。美味しそうとの予感は的中。旅人の勘に従うべし。もっと買うべきだったと後悔した。

美味しいものを食べて満足。ミニバスがないので、大きな黄色いバスに乗って、チョルテカへ。バスは高原地帯を走った。乾燥した土地、牧場が多く、牛や馬が放牧されていた。なるほど牛肉が名物なわけだ。

 

チョルテカにつき、夕食も焼肉屋を探した。味はイマイチだった。期待が強すぎた。仕切りなおしで食べた、もう1軒もイマイチ。街で食べた2軒は普通の味。国境の店だけが、良い肉と絶妙の焼き具合だった。繁盛には理由があるのだった。


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