カンクン・キューバ リゾート旅行
1999/10
カンクンでリゾート満喫 メキシコのカンクンは、ユカタン半島の先端にある一大リゾート地帯。20kmにもわたる細長い砂洲に100近いリゾートホテルが立ち並ぶ。アメリカ人の一大リゾート地。地元メキシコや中南米からの観光客も多い。ヨォロッパや日本からの観光客は非常に少ない。カンクンは遊びの達人アメリカ人が作ったリゾートだけあって、バリアフリーも考慮されつつ、各種レジャーが盛りだくさん。3つのツアーに参加した話です。 「Fat Tuesday」の船上パーティ 夕方に出発する船上パーティ。その前にバーレストランで待機。その間からカクテルが飲み放題。すでにパーティは始まっている。出発前には、定番のフローズンマルガリータをがんがん飲みましょう。お尻ぷりぷりのお姉ちゃんがテキーラを持って歩いて廻っている。捕まると、口に向けてテキーラを注ぎ込まれピッピと笛を吹きながら、お客の頭をシェイクシェイク。酔わされます。 いざ、船上に乗ると Welcome drink から始まり、MCの声に合わせ一行は盛り上がる。ショータイムの始まりだ。もちろん主役は参加者達。スタッフと一緒にダンスダンスダンス老若男女関係ありません。 小1時間後、小島に到着後はディナーバイキング。その後ステージに移動して、プロのダンサーの踊りを鑑賞。リンボーダンスがキューバ発祥(だと思う)なのはこのとき始めて知りました。その合間には、観客参加のダンス大会やカラオケ大会、新婚さんいらっしゃい、結婚記念日集まれなど、観客を巻き込む演出と巻き込まれる観客もさすが。しかし、ここで注意を。 日本人は珍しいし、目立つので、指名されるのは覚悟して下さい。指名されたら、ノリノリでステージで大和魂を見せましょう。 帰りの船でもダンスダンス。おりた桟橋にはお土産屋、このパーティの様子のビデオ販売などアフターサービスもばっちし。ビジネス上手です。スタッフは親切だし、車イスでも楽しめますよ。欲を言うなら、英語かスペイン語が話せたほうがいい。MCのブラックジョークや、ギャグがわかればより楽しい。
ブラックジョークの一例 チキンピザ マヤ遺跡のチェチェン・イツァーの旅は遠かった。カンクンから3時間かかるし、各ホテルでツアー客をピックアップしていくし丸一日潰れる。バスはほとんどが二階建てのバス。一階には段差が一段くらいで、通常のバスよりも床が低いので車イスでも乗りやすいので助かった。 マヤのピラミッド。太陰暦を表す。マヤの球技場。2チームに別れ、テニスとサッカーとホッケーを組み合わせたようなゲームをする。「その勝者チームの主将は首を切られ、神にささげられる」それを表すレリーフ。勝者が生け贄(殺される)になるとは、それが最大の名誉であるとは、ただただ驚かされる。
女人島 isola mujeras 島では、シュノーケリングとサイクリングとゴルフカートに分かれて各々が楽しむ。私はシュノケーリングに参加。車イスでも実に簡単に参加できます。私は泳ぎが得意だしスキューバの経験もあるので、自由に泳ぎたかったが、国立公園ということで、参加者はライフジャケット着用が義務付けられている。ぷかぷか浮かびながら、潮に乗りながら海中散策。泳げなくても、水への抵抗感がなければOK。浮いているだけです。 潮に酔ってきたころツアーは終了。
その後は、プライベートビーチでランチと昼寝。ビーチでも、ナイスなスタッフが海まで担いでくれて泳げます。まさに、パラダイス!!
な~んにもな~いキューバ マカオで弾けたダンスの心。「ダンスをしているなら、キューバに行け」村上龍監督の映画「KYOKO」での台詞。キューバの情熱的ダンスと音楽をこの目で確かめたい。メキシコのカンクンでキューバ行きを手配するのが当時、大阪から最も安い行き方だと、自分なりの結論。ただし、キューバの入国は、現地ホテルの予約がないと難しいと聞いていたので、カンクンにてホテル付きのkキューバ旅行ツアーを予約した。でも、そんな必要はなかった。簡単に入国できる。 しかも、泊まったホテルは料金が高いのに、入口に階段があったので大変だった。車いす キューバの空港を出て、なにか寂しいことに気づく。広告がないのだ。色とりどりのコカコーラと、TOYOTAとか、マルボロとかの看板がないのが寂しい。違和感があるのは、私が資本主義社会にいる証拠か。 街を歩いても、お店がない。本当にない。何にもない。あってもショーウインドウには何も置いていない。本屋には本がない。お土産物屋も「ゲバラTシャツ」か「ポストカード」ぐらいで、しかもどこも同じもの。ドルショップが幾つか存在するが、庶民には高値。日本と大差ない料金。グローバルな価格。工業製品は世界で価格の大差ない。 一番大きなドルショップ(カルロス3世デパート)に車イストイレがあるのには驚いた。手すりはないですが立派な車イストイレです。キューバの医療や福祉が充実しているのがわかる。事実、キューバはチェルノブイリ事故で放射能治療のため、ソ連の子どもを1万人受け入れたらしい。 屋台も少ない。レストランもほとんどない。サンドウィッチ屋がたまにあるが、基本はジェラート(アイスクリーム)屋とピザ屋のみ。しかし、味は不味い。ピザもチーズが乗ってるだけで、トマトソースはない。鎖国みたいな状態なので、食料も入ってこないから質素なのだろうか。仮に、日本も食料輸入が出来なかったら、違う食文化が入ってなかったら、乏しい食卓になってしまう。
外国人(旅行者)は、普通はレストランで食事する。キューバ人は高くてレストランには行かない。レストランは外国人専用。価格は高くて5ドルとか10ドルとか取られるけど、どこに行っても出てくるものは同じ。キューバ赤飯、バナナの揚げたもの、枯れたサラダ、チキン or ハム。あるレストランでは火の通ってない鶏のカツが出てきた。 翌日、お腹を壊した。 ホテルのレストランでも、ほぼ同じものしか出ない。これほど不味いところは初めてだ。唯一、おいしいのはコーヒーだけ。キューバの前に訪問したにカンクンでは、薄いアメリカンコーヒーばかりだったので、キューバコーヒーの苦みはおいしかった。 下の写真は見学した葉巻工場。共産圏あって男女共関係なく働いていた。葉巻は言わずと知れたキューバの名産品ですね。
キューバの音楽について ラテンにアメリカのジャズと、アフリカのリズムが交ざった非常にミックスされた独自のもの。混血ばかりの国情も音楽に表れていると思う。バンドメンバーも、白人、黒人、混血、男女、入り乱れていて楽しい。 踊りもすばらしかった。 帰国後、パラパラダンスを踊るギャル達の姿をテレビで見て、「あー情けない」と感じてしまった。パラパラや日本の踊りは、音楽にノルのではない。皆で何か共有感を、一体感を持ちたいだけで、その手段がパラパラであったりするのだと考えた。キューバにも、メキシコにも、共通の振り付けがある踊りがあって、参加者は、前のダンサーに合わせて踊ったりするのはありますが、それでも個々が自由な感じがする。日本人は振りを覚えてそれを間違わずにやる。振りあっての音楽みたいな感じがしちゃいました。 ツアーのランチタイムでのバンド。ボーカルのお姉ちゃん(おばさん)は、パンチがありダンスも情熱的で、 ある観光客は調子に乗り上半身裸になり、ボーカルのお姉ちゃんンと一緒に踊ってました。 台風でトラブル 旅行の最後に、ハリケーン(台風)がカリブ海を襲った。お陰で丸一日ホテルに缶詰。帰国日も台風の余波で、飛行機が大幅に遅れる。料金の高いメキシコの飛行機会社にしていたら定刻でカンクンに帰れたのだが、少しお金をけちって、キューバの飛行機会社にしたら、なんと4時間も出発が遅れた。お陰でカンクンからダラスへのアメリカン航空の飛行機に乗り遅れるはめになった。 トランジットに余裕を持って4時間みていたのに最悪の事態が訪れた。当初、ダラスで1泊しアイスホッケーNHLの試合を見る予定だったが、車イス席が売り切れでチケット入手できなかった(前年世界一の人気チームだから)。もしチケットが買えていたら、飛行機に乗り遅れて、怒り爆発で失神していたかもしれないが、結局、NHLも見れないことになっているんだから、世の中うまくできている。 このままでは日本に帰れないので、仕方なく自費で(遅れたのは自己責任なので)メキシコシティに飛んで、翌朝6時の便でダラス経由で日本に帰国。まるまる2日間、飛行場と飛行機に乗ってた勘定になる。 しかし、最後に女神が微笑んだ。台風の影響でか、ダラスから関空への飛行機がオーバーブッキングで席がなくなっていた。エコノミーの席が満席になったようで、私は、ビジネスクラスに乗ることになった。カンクンから乗れなかったのに気を使ってくれたのかもしれない。アメリカン航空さん、ありがとう。 関空まで、高級ワインを4種類飲み、座席でビデオ鑑賞し、ベッドのように席をリクライニングして寝た。地獄から天国。不運もあれば、幸運もある。これだから旅は面白い。 |