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イギリス、ベルギー、オランダ (1)

2012/06

これでも夏なの? / スコットランド


トレイル・オリエンテーリング世界選手権

6月上旬、スコットランドへ。トレイル・オリエンテーリング世界選手権への出場。これで9年連続。毎年8月に開催が多いが、オリンピックと重なるため6月開催となった。会場は、ゴルフ全英オープンで有名なセント・アンドリュースの近くにある大きな森。大会後に旅行案内(ロンドン、ベルギー、オランダ)することになり、旅費を捻出。

マイナー競技も大会への参加者は増加。欧州を中心に22ヶ国116名。森の中で地図を見ながら正解の旗を探します。正解なしもあり。回答時間を計る設問もあり。パラリンピッククラスも17ヶ国36名。かつては5位という最高成績も、最近は真ん中ぐらい。

1日目を終えて、開会式。シャンパンが配られました。

テンポという新しい種目の上位3名。スウェーデンの女性が優勝。いずれも若い人達でした。経験がモノをいうトレイル・オリエンテーリングですが、思考力の速さを競うテンポは若い人に有利なのかも。新しい風です。

ロシアチーム。育成システムが構築されており、年々強くなっています。さすがスポーツ大国。そのコーチは、7年前に日本で開催された世界選手権で、私の家に計4名で8泊したので、仲良しさん。

宿舎の駐車場。車いすマークのリフト付きバンはチェコチームのもの。チェコから陸路、最後はドーバー海峡をフェリーで超えてスコットランドまで来ました。丸2日はかかります。

こちらは英国のリフト付きバス。私はポルトガルチームと一緒にこのバンで移動。日本ではワンボックスカーが多いのですが、欧州ではこれが主流。

海岸沿いの松林が競技会場でした。車いすでも廻れる道が選ばれます。

ハンガリーの選手。電動車いすでも競技は可能です。

仮設トイレです。車いすでも利用できる、段差のない、ちょっと広いのが用意されています。日本では、まだまだバリアフリーな、ユニバーサルデザインの仮設トイレは一般的でないですね。

常設のトイレ。真ん中の扉が車いす対応。この辺りはトレッキングやMTBのサイクリングをする公園。

練習会の様子。写真撮影も可能。地図と旗を確認します。

雨も多いところで、湿気も多く、足元は悪く、ぬかるみでは車いすは大変です。

こんな風に旗が並び、どれが地図に書かれた旗なのか、正解を探す競技です。

等高線や地形を読みます。頭のスポーツですね。

これはタイムコントロール。椅子に座って、あるいは車いすのままで、全員が同じ条件で、回答するまでの時間を競います。

現地はとても寒かった。最高気温10度が切ることもしばしば。大会の4日間を含め、6日間の滞在、お日様が出たのは1日だけ。それも3時間ほど。まさに曇天。じめじめ、しとしと暗い。風が強くないだけマシ。それでも現地人は夏が来たと言う。Tシャツになっている人もいて信じられない。彼らが日本の蒸し暑い夏に来るとどうなるのだろうか? 


ダンディー

練習会が終わった後は、午後に時間があったのでダンディー市内観光をしました。スコットランドの町並み。もともとは漁業で栄えた街。

歩行者天国の中心部。銅像と記念撮影。

英国名物、二階建てバス。いずれもノンステップで、車いすにとても優しいです。バスに乗って、宿舎に戻ります。

大会の宿舎は結婚式や会議なども行われる地域の宿泊施設でした。3食付き(昼はランチボックス)でしたが、飯が美味しくなかったのが悲しかった。日本チームの一人も、美味しくないとは聞いていたが、これほどまでと呆れ顔。いつも缶詰料理。スープや野菜、肉をチンして温めるだけ。調理人はいないのでしょう。バイトのみ。ただしデザートだけは凝っていて(冷凍だろうけど)、ムースやケーキが毎回出ました。

この宿舎は結婚式もしているんだけどなあ。日本の外食チェーンも似たようなものか。ランチもいつも冷たい三角のサンドウィッチ。具もジャム、ツナ、ハム、卵の一種類だけ。ぱさぱさで、食事というより餌に近い。野菜を挟むとかして欲しいんだけど。

上の写真は、メニューでは牛肉のパイ包み。メインディッシュ。牛肉は缶詰の煮込み。パイは包みではなく乗せているだけ。人参と青菜は毎食出る缶詰。うーん何だか。。。


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