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世界の果てに
(3)

2001/12 - 2002/01

いざ、秘境へ / ガイアナ


カイエチュールの滝

今回の旅のメインともいえる、ギアナ高地にあるカイエチュールの滝へ。首都ジョージタウンのタワーホテルで、ツアーに予約した。ホテルからの送迎。ランチ付き。2つの滝を訪れる。値段は200ドルだった。このツアーは週に1回。日曜日のみだった。もちろん人数がいれば(お金を出せば)いつでも行ける。

ところが、オリンデュイックの滝にある政府宿泊施設のポスターには、カイエチュール:80ドル、オリンデュイック:135ドルと書いてあり、直で申し込むともっと安くなると思う。でもその場合、食事やホテルと空港の送迎など含まれるのか未定。ともかくホテルはマージンを取っているということですね。

てなわけで値段の高いツアーに、いざ出陣!

国内線の空港から出発。空港は滑走路と、セスナが並んでいるだけ。体重を申告して、署名して乗る。今回のツアーは計4名なので、5名乗りのセスナ。車イスは後ろのスペースに小さくたたんで積み込んだ。

国内空港のある地域は、大統領や官僚、お金持ちの住むエリア。自家用機を持っている人もいる。庭付きの大きな一軒家が並んでいる。

熱帯雨林のジャングルを約1時間。 ジャングルの先に、滝が見えてきた。カイチュールだ!

秘境にやってきたぞい!

セスナは、滝の上を旋回。 窓から見える。見える。すげー迫力!

カイエチュールは、Kaie というこの地域に住む首長が、tuer(滝)に見を投げたのが名前の由来。滝の高さは741フィート(約223メートル)。ナイアガラ滝の5倍。アフリカのビクトリア滝の2倍の高さ。幅は、乾季の200(約60メートル)フィートから、雨季の400フィート(約120メートル)という。高さは確かにすごいが、幅は本当なのかな?

滝の真横、テーブルマウンテンの上にある滑走路に到着。ここから滝まで、歩いていきます。平坦な道が続きます。事前の調査で、この地を訪れた2名にヒアリングし、予想通り、車イスでもいけそうです。道の横には食虫植物や、干上がった道にはカニやタニシ。大自然です。

途中の小川などは、ツアー客やパイロット。空港に住む人に手伝ってもらって進みます。といっても、そんなに大変な道程ではない。車イスでも十分、行くことができる滝であります。寄り道しながら歩くこと15分。視界が広がりました。カイチュールの滝です。水蒸気で霧がかかったり、秒単位で風景が変わります。霧が晴れたところで、記念撮影です。

私が訪れたのは、第2展望台。前日に大雨が降ったため、ぬかるみがあって、滝の真横にある第1展望台には行けなかった。この第1展望台では、滝に近づいて水に触れることができる。

ギニア高地に振った雨が集まり、滝から落ち、ジャングルを抜けて、エキセボ河に流れます。そして大西洋と注がれます。その途中は、酸素の海。熱帯雨林がウジャウジャ。様々な生態系がそこにはあります。

少しでも滝に近づいてみました。この先は、断崖絶壁。本当はこんなに近づくのはいけないんだけど。自己責任。


オリンデュイックの滝

カイエチュールの空港でランチを食べた後、2つめの目的地に向かう。飛ぶこと20分。あっという間に到着。滑走路は土だった。この辺りは、標高が高いせいもあって、熱帯雨林がなくなり乾燥地域となっている。

ガイアナとの国境にあるオリンデュイックの滝です。ここの観光は、水着になって滝の下をくぐること。水遊びがメインとなる。さすがに道が悪いので、車イスの私は、滝には近づかず遠くから眺めて、風にあたってました。

この水は南に流れ、やがてアマゾン河に合流します。

川の向こうはブラジルです。

この空港で働く人は、もともとこの辺りに住むインディオが祖先。まわりには村がほとんどない。小学校まで、片道10km。歩いて2時間40分。かけっこしながら通っていたとのこと。スゴイ。今でもこの辺りには昔ながらの暮らしをする原住民がいるそうだ。しかし、川で魚をとるときに、毒を流して殺して捕まえる方法をまだやっているとのこと。環境破壊されて困るといっていた。そして政府がもっと援助すべきだとも。

2つの滝を思う存分堪能し、帰路につきました。途中に、アマゾン河の源流を発見。ちょっと感動です。

首都ジョージタウンに戻ってきました。街の中心をセスナから眺めます。首都といっても小さな小さな街です。碁盤のように区画整理されているのが、人工的な計画都市だというのがよくわかります。イギリスがアマゾンの天然資源を採取するために作った街なのです。

ツアーのパイロットはとても親切で、こうやって街の上を飛んでくれたりもしてくれます。大満足の秘境ツアーでした。


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