世界の果てに(1)
2001/12 - 2002/01
バックパッカーのいない陸の孤島 / ガイアナ
南米大陸初上陸 2001年の年末は、中南米に行こうと思った。調べると、カリブ海のトリニダード・トバゴに行く飛行機が一番安かった。アマゾンの秘境に行くのを目的にし、せっかくなのでカリブ海でのリゾートも楽しむことにした。そこで、自然大好き姉妹を誘って、私が引率する形で、3人で行くことになった。姉妹はネパールなど海外旅行経験はあるものの、やはり私とは勝手が違い、結構大変な旅となった。 ガイアナは、スリナム、仏領ギアナと、共にギアナ3ヶ国と呼ばれ、英語が公用語の地域である。黒人移民、インド系移民、インディオが中心となった人口構成になっている。インド系が多いのが特徴で、カレー料理がたくさんあったり、音楽もインドの臭いが混じっている。 ガイアナには、バックパッカー(貧乏旅行者)がいない。そもそも旅行者がほとんどいない。というのも、陸路がギアナ3ヶ国しか通っていなく、ベネズエラやブラジルとはつながっていないからだ。したがって入国は飛行機となるが、路線は限られている。カリブ海、西インド諸島のトリニダードか、バルバドスしか路線がないのである。効率的なルートがないのと、飛行機はやはりお金がかかるのでバックパッカーは見ない。実際、ガイアナ人(出稼ぎに行ってたりして一時帰国している)以外の旅行者は滞在中、見なかった。 ということで、日本人もほとんど訪れたことがない国だろう。大使館もないし。世界の国々を制覇したい人か、自然博士でアマゾンの生態系の研究をしにくる人ぐらいであろうか。
熱帯雨林気候になるガイアナは、ギアナ高地の山岳地帯を除けば国土の大半が低地である。海がすぐそばで、大河も流れ、洪水の心配があるのか堤防がしっかり築かれ、家は、高床式になっており、階段で2階にあがったところが玄関となっている。また豊富な木材資源があるため、ほとんどが木造住宅になっている。教会や市場も木造建築となっており、なんだか昔の日本に来たような感じである。 海岸線を散歩
早朝。大西洋を望む海岸線を散歩した。ガイアナは宗教(キリスト強)が強いのか、政府の意向なのか、街中に評語、格言の看板が多い。そのうちの一つをパチリ。「お客さんが来たらテレビを消して、お互いに話をしましょう」
馬の散歩にきている人もいた。ガイアナでは、家で荷物の運搬や農作業用だと思うが、馬を飼っている人が結構たくさんいる。馬は、海岸線の野原に転がって体をこすったりしていた。
また、小鳥をペットとして飼っている人が多くいた。籠に入った鳴き声のいい小鳥を連れて散歩にきている風景は、ここは中国か? と思ってしまう。どこからこんな趣味が生まれたのだろうか? 本当に不思議だ。ガイアナは中国系移民は、ほとんどいない。国民の大半は黒人で、インド系、インディオが交じるという構成。
植物園と動物園 ジョージタウンは首都とはいえ、正直いって観光するところは何もない。ホテルからダウンタウンに行く(4キロの道を散歩がてら歩いてました)途中に植物園と動物園があったので覗いてみた。 植物園は静かで落ち着く。木陰にチラリとカップルがいちゃつく姿が見える。万国共通の風景だ。心地よい。
動物園は、入場料100ガイアナドル(約60円)だ。すごく小さいながらも、南米の鳥や動物もいたりした。ライオンが檻の前にいたので怖かった。旅行先の公園で、のんびり静かに風を感じる瞬間。幸せを感じる。 結婚式
宿泊していたホテルには、パーティができるレストランがあった。ある夜はディスコパーティが行われていた。夜中ずっと、うるさいからおかしいなと思ったら、宴が行われていた。会社か地域の忘年会みたいなのか、ビンゴゲームやダンスコンテンストみたいなのをしていた。飛び入り参加したかったけど、そんな雰囲気もなく、ちらっと覗いただけだった。 また、ある夜は結婚式が行われていた。ウエディングケーキが、とっても大きいので写真を撮ってみた。
プロのバンドメンバーが演奏に呼ばれており、その一人に話を聞くと、夜の8時スタートだということ。ところが、待てども9時を過ぎてもスタートしない。めちゃくちゃ時間にルーズなのだ。招待客は、お金持ちの結婚式なのか、派手なパーティドレスに体を包んでいた。 また、ガイアナでは結婚式の後、友人と一緒に街中を車で走りまくる。ハザードをチカチカさせて、何台も車が連なり、クラクションがうるさい。本当に賑やかだ。そんな場面に何度も出会った。 |