甘くないインド(4)
2019/09
アーメダバード / インド
アーメダバード空港 インドの空港。増大化する航空需要を受けて、どこも新しくなっている。アーメダバード空港の到着口。荷物を受け取る前のところに、インスタスポット。 空港のトイレが異常に豪華で綺麗であった。衛生状態が非常に劣悪なインド。公衆トイレも汚いイメージがあるが、トイレからイメージを変えるのであろうか。日本でも豪華な綺麗なトイレは多いが、それを超えるもの。利用者も汚さず使っていた。 車いす用のトイレもありました! 嬉しいですね。扉も施錠されていない。鍵は後付けで作ったような引っかけ式。手すりの位置や高さは気になりますが、床も汚れておらず、紙もあって、きれいなので良し。
空港は市内に近い。タクシー料金は400ルピー。ホテルを探してもらったので、結局700ルピーに。そのホテル探しに苦労した。段差、階段ばかり10件以上のホテルを廻った。半数は車いすというので宿泊拒否。一人じゃダメ。部屋あっても満室と言われたりする。結局、4つ星クラス「レモンツリー」へ。 嬉しい誤算。レモンツリーには、車いす対応部屋があった。インドで初めて。2食付きで7500円。高いといってもこの程度。3つ星クラスが、2000-3000円で泊まれる国。
驚いたことに、受付で働く人が「ろうあ者」だった。このホテルには10-15人働いている。障害者就労をグループとして推進。インド人の友人に話すと、デリーのレモンツリーでは肢体不自由の障害者が働いてたよと。中級ホテルチェーンではインド最大だとか。良い会社だなあ。支配人と話すと、今後ドバイやネパールにも進出するそうな。これからのインド旅では、レモンツリーを検索して泊まることになりそう。
オーストリア、インスブルックのユースホステルが、福祉施設と併設。シーツ交換、掃除など、知的障害の人たちがしていたことがあります。バックヤードでなく接客をさせるのが、レモンツリーのすごいところ。 夕食ビュッフェ。それまでお腹も壊していないし、美味しそうなので、欲張ってサラダを食べた。これが失敗。下痢になる。もともと体調を崩しており風邪も発症。最後に強烈な下痢とは甘くないインド。シーツを汚したので、弁償1500ルピー。まあ仕方ない。
BRTを探して市内観光 アーメダバード訪問の目的は、国連主導で整備されたBRT(バス・レイル・トランジット)のバリアフリー視察。公共交通整備が未熟なインド。今度どんどんと整備されるが、そのときに環境配慮、バリアフリー化は必須。成功事例として学会で発表されていたので、いつか訪問したいと思っていた。 ところが、市内中心部にも、それらしきものがない。とりあえずホテルから、駅まで歩く。道がくねくね。狭い。難しい。 補助輪付きバイクを発見。ポリオかな、脳性まひかな、障害のある人が運転。 駅に近くなって、ようやくBRTらしきものを発見。でもバリアフリーじゃない。乗場は普通。ドアは大きかったけど。
駅を見学して、駅前でホテルを捕まえてホテルへと戻る。その道中にやっとBRTを発見。カメラは車いすの中に入れていて写真はとれず。道路の真ん中にプラットフォーム。その片側がスロープ。でも見たところ、車いす、ベビーカーなどの利用はなし。BRTの駅は10個ぐらいだけ。もっと大々的に整備されているのかと思ったら、ごく一部だけだった。残念。 空港の入場料 インドを旅立つ日。アーメダバード空港の国際線ターミナル。チケットを持たない一般客は、空港のターミナルに入るのに100ルピー(160円)を徴収される。世界中の色んな空港を利用してきたが、入場料の徴収は記憶にない。見送り、出迎えなど多くの人がビルの外で待っているが、中に入ってくる人は少ない。それでも家族の見送りか、お金を払って、中に入って見送る人も結構いた。 透明ガラスなので、外からも見送りはできます。といってもチェックインカウンターは奥にあるので、一瞬だけどね。 下写真にある柵の中にいる人が、100ルピー払って見送りをする家族など。出稼ぎ、留学、就職など、国外へと行く家族の見送りを名残惜しんでいるのでしょう。5分か10分ぐらい。 新しいアーメダバード空港。国際線ターミナルの中には、噴水がありました。29年、世界246の空港を利用してきたが、これまた初めてみた。悪趣味というか、面白いというか、和むというか、不思議な感じ。 好きな国としていたインドだが、久々に来ると、その過酷さに衝撃をうける。ハードだった。バックパッカーには最高も、おじさんにはキツいかも。バリアフリー遅れている。マナー悪い、癖のある人々。衛生状態悪い。 30代前半、駅に行って、寝台列車の切符を買い、お手伝いしてもらいながら乗って、夜行列車も10回以上利用し、目的地についたら歩いてホテルを探して、時には路上でうんこする。よくやってたわ。我ながら。 現在、航空網が発達。国内線が簡単にネットで買える。しかも激安。空港からのタクシー運転手がホテルも紹介してくれる(そう頼む)ので快適。旅のスタイルは変化。でも、路上でのカレーは楽しんでいます。 |