アドリア海一周ドライブ(5)
2014/04
ヘルツェグノヴィ&ポドリツァ / モンテネグロ
独裁者が作った施設 クロアチアの有名な城壁都市ドブロニクを見学して、モンテネグロへ。国境越えレンタカーの恒例。保険加入は15ユーロ。階段のATMか2階の銀行で支払い。車いすの私一人だとアクセス不可能。同行者がいて助かる。 モンテネグロへの入国は夜7時。夕暮れだったが、海岸沿いのリゾート地で、良いホテルを見つけた。部屋数は500を超えそうな古い共産時代に作られた巨大な施設。リハビリ病院と温水50メートルプールが併設。温泉治療施設もあって、ロシアから多くの治療客が来ていた。
部屋は広くて、ベランダからの眺めも最高。
部屋のバスルームは段差がなく、引き戸。ドア幅70センチ。車いすでも通れるデザインに驚く。バスタブもある。まさにユニバーサルデザイン。 エレベーターも広く、ベッドが入れる大きさ。病院みたいだけど、木のぬくもりがあり、療養所リゾート施設といったかたち。 ホテルに併設の50メートルプールは市民も利用する。水球が盛んで夜には練習をしていた。朝食前に私も泳ぐ。深いプールの底には砂があって汚かった。
長期滞在する人が多く、1泊あたりの単価は安い。美しい海。静かな町。散歩に最適な海岸。暖かい気候。最高の場所。ホテル内の公共トイレも、一番奥が広くて車いすでも入れる「ゆったりトイレ」。ここだけは、バリアフリー先進国。
施設の名前は「ミロシェビッチ研究所」。ユーゴの元大統領の名前。コソボ紛争でNATOの空爆を招いた人物。西側からは悪者とされた人物。一方で、貧困層、高齢者、セルビア民族主義者などからは慕う声もある。いまだに元大統領の名前が使われていることに驚いた。 海岸散歩 夕方は海岸散歩。静かな地中海。温暖な気候。多くない旅行者。とても良い場所。ヘルツェグ・ノヴィが見える。私たちが滞在したのは、イガロという町。 ボスニアでお腹一杯のランチを食べたため、夕食は軽く。海岸沿いのレストランにて。3人で1皿をシェア。イカ焼き10匹。冷凍でなく新鮮。身が固くなく美味しかった。流石に港町なり。 |