ヨルダン出張&イスラエル(9)
2013/10
レンタカーで一周 / キプロス
予約変更 日本を出発する1か月前に、キプロス航空に電話した。ネット予約した航空券の日時変更をするため。電話口の向こうでは、職員たちのおしゃべりが盛り上がっていた。バイ イスラエルからの出国も大変 テルアビブ空港の出国検査。入国と同じくまたもや、私は別室送り。荷物を全て開けて、椅子に乗り移って車いす本体も念入りに検査された。セキュリティチェックだけで、1時間半もかかった。質問攻めもあり、英語が話せないとかなりやっかいである。荷物も少ないのに異常なる検査をされた。面倒すぎ。ただ出国するだけなのに大変です。 さて、キプロスのラルナカ空港に到着。空港で一人でレンタカーする。持参した手動装置を取り付ける際、体を2つに折りたたんでの作業に圧迫されたのか、腹痛が襲う。慌ててトイレへ。便座に移る前、ズボンを降ろしたら、ブリッと下痢ウンチが漏れてしまった。
身体や服についたウンチを手でつかみ流す。お尻や太腿を水で洗浄する。ちょうど洗面台が便座から届く位置にあったのが幸い。汚れた手は徹底的に石鹸で洗う。 汚れたパンツをゴミ箱に捨て、ズボンを履いて、車に戻ろうとすると、またも便意が。そして修羅場の連続。装置をつける途中のレンタカーは、空港外の車寄せに置きっぱなしである。 朝7時の飛行機だった。テルアビブのホテルはとても高い。早朝はタクシーでの移動しかない。お金の節約のため、前夜は空港で過ごしていたのが原因だった。寝不足ですね。40歳。体力も落ちた。空港では横になるベンチもなく、いわゆる徹夜で、お腹を壊してしまった。倹約が裏目に。アホである。
日本ではキプロスは一つの国だが国境がある。いわゆる分断国家。イスラエルとパレスチナも同様。島の南はギリシャ系、北はトルコ系と別れる。文化、宗教、通貨が違う。首都ニコシアも南北に分断。歩行者天国の商店街を抜け国境へと向かう。 南から北へ国境を超える。きちんと検査あり。
北側はトルコ文化。イスラム。トルコ国旗がはためきます。女性の服装もスカーフをしている人が目立つ。礼拝を促すアザーンが大音量で流れている。
ニコシア城壁都市の散策マップ。北と南に中央で分かれています。 南側に戻ってきて、昼食。キプロスの食事は美味しい。トルコ系、ギリシャ系、地中海料理と混ざる。価格も安い。イスラエルの半分以下。
北キプロス レンタカーで南から北へ入るとき、検問所で車の保険に入らないとダメと言われた。20ユーロなり。通行料みたいなものですね。 今夜の宿泊は、海岸に位置するリゾートホテル。前夜が野宿だったので良いホテルを手配した。嬉しいことに、広いバスタブがあり、うんちまみれだった下半身、ズボン、車いすを洗うことができた。テラスから見える地中海はとても美しく癒された。 昼寝をして、綺麗になったからだで、ケリネイアの町を散歩。風情があります。ロシア人観光客が多く、カジノもあります。
日も暮れてきて、海岸沿いのレストランで夕食。こんなとき一人旅は寂しい。ハイシーズンでないので、客も少ない。 ビールと小魚のフライを注文。サラダ、オリーブも美味しい。一人なのでおしゃべりする相手もなく、パクパクと食べてしまう。じっくり時間を潰すのが苦手な私。 メインも魚を注文した。前菜と被ってますね(笑)。ちょっと失敗。全部で42トルコリラ(=約15ユーロ)。欧州本土と比べると半分の価格ですね。味も良いです。 レストランから場所を移動して、カフェに入る。ピンク色のデザート。日本にはないケーキの色に驚く。
トルコなので、チャイを注文。デザートは、クリームブリュレ。美味しかったです。 島を一周 キプロスは島。トロードス山脈を越えるドライブをすることに。山の斜面にはオリーブの木。平野部にはレモン畑が広がる。交通量も少なく、信号のない道(ロータリー、ラウンドアバウト)は快適そのもの。ドライブを楽しんだ。 島の中央、山岳部には歴史あるキリスト正教会の修道院や寺院。
ドライブをしていると、中国語の看板が見えた。投機用に不動産販売が盛んになっている。ロシア人、中国人のマネーによる買収が多い模様。 南キプロス。南西にある海岸沿いのパフォスの海岸。海の家にスロープがあったので思わず写真を撮る。 島には古代遺跡がたくさん残っています。ギリシャ神話に出てくるものなど。そのうちの一つ。車いすで見れるような配慮もあり。
遅いランチは、道路沿いのレストラン。車いす駐車スペースやスロープ、トイレも有り。繁盛しているので、いろんなお客さんに対応しているのでしょう。
南キプロスはギリシャ系なので、ギリシャ料理といえば「ムサカ」です。茄子とジャガイモ、ひき肉を順に重ね、ペシャメールソースで味付け。チーズを乗せてオーブンで焼いたもの。 南キプロスはキリスト教。ギリシャ正教会ですね。カトリックの大聖堂と違って、丸い屋根。島の南と北で、まるっきり宗教も、民族も、言葉も、文化も違うとは、本当でした。 |