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雲南省&ラオス(5)

2008/04

乗換時間を利用して、石林へ


昆明へ

ラオスの首都ビエンチャンから、中国雲南省昆明へ移動。マイレージによる航空券手配のため、中国国内から日本へと戻らなければいけないのだが、来たのと同じ道を陸路で戻るのはつまらないし、時間もかかるので、飛行機を選択。ラオス航空が就航しており、日本にも代理店があり、インターネットで購入。税込み 2万2100円と高くない。

ビエンチャン空港。搭乗ブリッジは作られているが、小さい飛行機ばかり。滑走路を歩いて搭乗するが、飛行機には小さい階段。手すりも片側のみ。バリアフリーなどないので、階段に座って、一段ずるお尻をあげて、飛行機に乗り込んだ。空港職員の方には、足首を持ってもらって足をあげてもらった。座席は最後尾へ。車いすはたたんで、機内後方のスペースへ。なんとも大変でしたが、搭乗拒否されないだけマシ。昆明空港でも、床をはって降りたが、下りなので簡単だった。お尻は汚れたけど。

 

昆明空港に、10時00分着。北京への飛行機は、21時40分発なので、たっぷり時間がある。この待ち時間を利用して、石林を見学する。昆明市内はただの都会だろうから観光はしない。

腹が減ったので、レストランを探すが、空港の中には安いのはなし。周囲にも屋台や安食堂がない。空港周囲にはホテルがあったが、屋台で麺を食べるぐらいでいいので、市内へと歩くことにした。

2キロぐらい歩くと住宅街が見つかった。あるわあるわ食堂。3.5元の米線を食べて、11時にタクシーを探す。ところが三輪タクシーばかりで、普通のタクシーがいない。大通りに出て探すかと住宅街をうろついた。ちょうど団地の前で、タクシーから降りた客がいたので、あわててタクシー運転手をつかまえて交渉。350元で交渉成立したが、往復高速代70元はどうする?と聞かれ、合計400元(6000円)、となった。

空港から石林まで、80キロ強。ほぼ全て高速道路なので、所要1時間弱。ちなみに空港では、500元と言われた。高速料金は別なのか込みなのかわからない。300元+70元=370元には値切れると思うが、400元で充分満足な価格。空港の外で探した甲斐あり。ちなみに、昆明駅から石林には、30分毎に直通バスが出ている25元。

ぶっ飛ばすタクシー。ラオスを朝早くに出発したため、後部座席で寝ていたら、あっという間に石林に到着。タクシー運転手に、2時間ぐらい駐車場で待っててねと伝えて、入口へ。北京五輪の宣伝がお出迎え。

入場券を買おうと思うと、階段があった。出口のところが自動車が通れるように広くなっていたので、そこにいる警備員に「階段だから代わりに切符を買ってきて欲しい」と伝えたつもりが通じず、「もういいから通れ!」と無料で入れてくれた。ラッキー!入場料は140元(2100円)もする。その額を支払わずに済んだのだから。中国には、日本同様に障害者手帳(残疾人)なるものが存在するため、優遇制度があるのかもしれない。

石林の敷地は広い。さすが中国。でっかいこと、大きいことが大好き。観光用に電動カートがたくさん走っている。ガイド料が100元といわれたので、依頼すれば、民族衣装をきたガイドさんが運転する電動カートに乗れるのかもしれない。無料かもしれないけど。

一人だし、ゆっくり見たいし、時計と反対廻りで、外周路を歩くことにする。しかし、坂道が多くて大変。道もガタガタ。標高も高いので無理もできない。ゆっくり車いすをこぐ。

 

ぐるっと廻ると、奇岩が見えてきた。景色は素晴らしいが、坂がしんどい。距離もある。道中、親切なガイドさんが、私に声をかけてきて、電動カートに乗りなさいという。命拾いした。乗っていたお客さんは、紳士と美女のカップル。上品な方々であった。本当に助かった。坂道は続いており、一人で車いすで歩くのは、あまりに無謀だった。

 

紳士美女のカップル。絵になりますね。電動カートから降りるのは面倒なため、中から写真をパチリさせていただきました。

電動カートは外周路を一周し、石林の中心地域 蓮雁池に到着。ここで降ろしてもらった。左下の写真を見てください。坂があるでしょ。あの傾斜は車いすには無理。歩こうとした私はアホでした。

私を拾ってくれた、救ってくれた親切なガイドさん。愛嬌もなく、むすっとしていますが、心の優しい人に間違いありません。

蓮雁池の隣が、小石林。段差のない道が整備されているので、車いすでも快適に散策できました。気持ちいいですよ。

石林観光。大石林も介助者がいれば坂道も押せるので大丈夫だと推測されます。カートに乗る必要はないかもしれません。ぐるっと外周路を廻るより、中心部の方が面白いから。広い敷地ですが、2時間あれば充分に観光できるでしょう。

さて、駐車場へと戻ると、土産物、レストランのあるところで、芋みたいなものが売っていた。見たことのない食べ物なので、購入してみると、中は梨にそっくり。さっぱりと口どけ豊かな果実。うまい!雪蓮果(セーリェンコー)というそうです。1個1元(15円)。この地域の果物。訪問時には賞味あれ!


帰国

昆明空港へ戻ってきたのは16時ごろ。帰りは北京空港で一夜を過ごさないといけないため、リラックスしておきたい。空港の前に、高級ホテルがあった。Best Business Passenger Terminal という。中にマッサージ施設ぐらいあるだとうと入ってみると、ビンゴ!風呂・サウナ・食事・マッサージ、何でもありの健康センター施設が中にあった。108元(1600円)の、風呂・垢すり・足裏マッサージのセットで入店。

日本人は珍しいし、しかも車いす。心配していたが、利用に問題なし。きれいな風呂は最高です。マッサージの腕前も非常に高い。ソファには17インチの個人テレビ。極楽浄土。金持ち気分。日曜日だったこともあり、男女問わず多くの人が静養していた。驚いたのは、食事も無料なこと。朝、昼、夕、深夜、4回のビュッフェタイムがある。ついつい食いすぎに。繁盛していたのも納得である。素晴らしいサウナ&マッサージの休憩所を見つけた自分自身の嗅覚に我ながら感動。

北京空港には深夜12時に到着。翌朝9時の便まで空港で時間をつぶさなければならない。新しい空港。探検すると第3ターミナルに、休憩室があるではないか! ここで寝れると思ったら、既に満室だった。やっぱり人気なのでしょう。残念です。仕方なく人がいないロビーのベンチで横になって、朝まで過ごしました。落ち着きませんがどこでも寝る私。2時間くらいは、ぐうすか寝ることができ、無事帰国できました。


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